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映画『パーフェクト・デイズ』
話題のヴィム・ヴェンダース監督映画『パーフェクト・デイズ』を観てきました。
主人公の役所広司扮するトイレ清掃員平山は、仕事の合間に毎日木漏れ日の写真をフィルムカメラで撮影するという趣味を持っていて、気に入った写真を年代別にコレクションしています。
その平山がシャッターを切った瞬間、木漏れ日に向かって一礼するのを見たとき、私は思わずあっと映画館の中で叫びそうになりました。
昔、これと同じ感覚を
友達100人できるまで(3)
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その人は私がよく行く青山の珈琲店の常連だった。
そこは就職に失敗した大学の友人がアルバイトで働いて、当時デパートの店員だった私は勤め帰りによくそこに寄っていた。
東京の夜の酒場には、それを叫べばハリーポッターの呪文のごとく人が振り返るマジックワードというのがある。
その言葉とは「ギョーカイ」だ。
私が25才の時に出会ったその人もまた、「ギョーカイ」の人だった。
ジャン
めくらやなぎと眠る女
仏映画監督ピエール・フォルデさん来日。
お初にお目にかかりました。
事の起こりは去年の秋、友人の逸見愛ちゃんが演技レッスンの稽古場で放った一言でした。
「ねえ紅ちゃん、フランスにいる友達のダンナがひとりでアニメ映画作ったんだけど、日本での売り方がわからないんだって。いちど見てやってくれない?」
「いいよ。友達のダンナさんて何やってる人」
「さあ。音楽関係だったかな」
そんな言い方されたらふつ
売春島 稽古つれづれ
私は常々、目にうつるものはみんな自分の心の中の反映だと思っている。
それでいうと今、私は稽古場で目にしてるものを見ながら、いま自分の中は一体どうなっているんだろうと思ってます。
言うなれば、極彩色の闇鍋の中にでも放り込まれたような感じ。
座組も座長の高橋俊次君の意向でしょうか、キレイな女の子たち、イケメンの男の子たち、演技派の人たちとその面子はいろいろですが。
全員、個性が強いという点では
備えあれば憂いなし。去年コロナに感染した経験からお役立ちメモを作りました
こんにちは。佐伯紅緒です。
私は去年の8月初旬、新型コロナウイルスに感染。まさに去年の今日(8月2日)、PCR検査でデルタ株の陽性判定を受けました。(そのときのレポートがこちらです)
あのときはなんて運が悪いんだろうと我が身を呪ったものですが、なんの、今思えばあのとき罹ったのはむしろラッキーだったのです。
といいますのは、もちろん、あの時期も医療現場がのきなみ悲鳴をあげており、たくさんの方が亡