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傷ついた孤独な大人たちの物語 村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』
高校生の時に高校の近くの図書館でこの本を借りて読んだ。その当時の僕はひねくれていて、神経質で、「勉強命」という感じの人間だった。友達は何人かいたけど、そういう性格だったから、あまりいい関係は築けていなかったと思う。別にこれでいいと思いながらも、どこかで寂しさややり切れなさを身勝手に感じていた。
そんな時にこの本を読んだ。本というものは、それを読む人によって注目する部分が違い、どこに感動するかも違
僕はデンジになりたかった 藤本タツキ『チェンソーマン』
この間僕は二十歳になった。
昔持っていた自分の大事な部分が段々と消えていき、20歳になって跡形もなくなってしまった。
あんまり難しいことを考えたくなかった。
単純でいたかった。
子どものままでいたかった。
デンジみたいになりたかった。
こんなに現実と向き合いたくなかった。
こんなに合理的な自分になりたくなかった。
もっと不真面目で
頭がおかしいような人間になりたかった
…….つまらない
あなたの「時間感覚」に沿った時間術を見つけよう 鈴木祐『YOUR TIME』
今回紹介する本は、鈴木祐さんの『YOUR TIME』です。
この本は「時間に関するストレスを抱えている」「今まで色々な時間術を試したけど、うまくいかなかった」人におすすめです。
この本は自分自身の「時間感覚」というものを知り、それに合わせた時間術を実践していくことで、時間に関する悩みを解消していく内容になっています。
では、まず下記のサイトで、自分の「時間感覚」を診断してみてください。
診
愉快なエピソードトークとノスタルジーを両方味わえる 向田邦子『父の詫び状』
今回紹介する本は向田邦子さんのエッセイ、『父の詫び状』です。
この本の魅力は「ユーモア」と「なつかしさ」です。
子どものころ見えていた景色や、子ども時代に考えていたことを、大人になった作者の目線で生き生きと描いている作品で、「生活」を楽しんでいる作者の姿が目に浮かびます。
この本を読んでいると、自分の子供時代の風景が蘇ってきました。そのぐらい親近感を感じられる作品です。
例えば、子ども
宮田愛萌さんは「本を読む楽しさ」を思い出させてくれました
今日は、いつもとは違う記事を書こうと思います。
宮田愛萌さんは元日向坂46のメンバーで、かなりの読書好きとしても知られている方なのですが、宮田さんは僕に「本を読む楽しさ」を思い出させてくれました。
僕は大学受験が終わり、「やっと解放された」と思ったら、燃え尽き症候群になり、何をするにしてもやる気がおきず、好きだった読書もしなくなっていました。
しかし、元々推していた宮田さんが薦めていた本を、
自分のことを頭がいいと思い込んでしまうあなたへの処方箋、 住野よる『また、同じ夢を見ていた』
今回処方する本は、住野よるさんの『また、同じ夢を見ていた』です。
この本は「自分は頭がいいと思い込み、プライドが高いことで、周囲から孤立してしまう人」におすすめの本です。
主人公である小柳奈ノ花は頭が良く、おませな女の子であり、それを鼻にかけてクラスメイトを下に見てしまい、そのことにより、クラスで孤立していました。そんな奈ノ花が、夜の仕事をするアバズレさんや手首に傷がある南さん、とても親切なお
アイデアや発明に関するおもしろエピソードの宝庫 ジェフ・エメリック『ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実』
〇この本の内容
この本はイギリスのバンド、ビートルズのレコーディングエンジニアを務めたジェフエメリックの型破りな発想やアイデアに関する、ドキドキが止まらない本です。
レコーディングエンジニアは、簡単に言えば、ミュージシャンが求めているサウンドを作る仕事です。
〇この本の新たな活用方法
この本はビートルズファンにとっても面白い本なのですが、単純に「面白い発明やアイデアを実行し続けた男の物語」と