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このnoteで学べること(微生物初級〜中級)
このnoteは、シンバイオシス株式会社の微生物事業部に所属する「ちひろ」(山本千尋)が運営しています。
「細菌」「ウィルス」などと聞くと、どうしても殺菌したい、消毒したいという思いに駆られる方も多いかもしれません。
細菌をはじめとした微生物がいない世界をすこし想像してみましょう。
納豆やヨーグルト、ワイン、日本酒、パンがなくなります。
地球が動植物の死骸だらけになります。
風邪をひいてお母さ
マイクロバイオームの「老化」を読み解く
老いという現象は、不思議だ。
それは昨日と今日のあいだにはなく、ふとしたときに顔を出す。
食事の嗜好、体力、肌のハリ。
子どもの成人、同窓会の友人の顔、治りにくくなった傷。
夢や野望を持つこと。感情の揺れ幅。
私たちは、肉体的にも精神的にも老いていく。
老いは、ある人にとっては怖いものかもしれない。
またある人にとっては、救いかもしれない。
年を重ねるプロセスを楽しむ人もいるだろう。
秦の
風邪をひいたあとは、風邪をひく前より体調がいい気がする
今日はひとりごとらしいひとりごとを投稿します。
風邪をひきました。
20代の頃は風邪なんて5年に一度の微熱くらいやったのに、産後めっきり免疫力が弱り、加えて子供(2歳)が保育所からもらってくる風邪を2回に1回はもらいます。
今回もGW終盤の夫発熱に始まり、子供→私の順に発熱し、その後一週間経ってもまだ鼻水がズルズルです。
熱が引いた後、微熱が続いたり鼻のど症状がだらだら続いて治りが遅くなった
栄養失調だから腸内細菌が乱れるのか、その逆なのか。バングラディシュとアフリカの子どもたちの腸から学ぶ。
前回の記事では、抗生物質などによって子どもたちの腸内細菌(マイクロバイオーム)が乱れることで、肥満につながるという話をした。
今回は、抗生物質や栄養失調などが腸内細菌に影響を与えることで、子どもが低体重になってしまう可能性について見ていきたい。
腸内細菌の乱れが、肥満と低体重という正反対の結果になるのは、どうしてなのだろう?
※本記事は「腸内細菌は何歳までに決まる? 赤ちゃんから子どもへの成
どの国に生まれるかでマイクロバイオームはこんなに変わる
どの国に生まれるかで人生が変わる。
良くも悪くも、そのとおりだろう。
一方で、どの国に生まれても変わらない事実もある。
細胞の数、時間の流れ、両親の存在。
私たちと共生するマイクロバイオームは、どの国に生まれるかで変わるのだろうか?
答えは、イエスだ。
ただし、裕福で平和な国に生まれることとマイクロバイオームに恵まれることは、必ずしも一致しないかもしれない。
ここでは、国ごとに特徴的な子ど
用語解説の記事を更新しました。「この言葉も載せて〜」というリクエストがあればお気軽に。
https://note.com/symbiosis17/n/nd4cb355a16de
no.7 マイクロバイオーム研究の最新論文紹介(微生物、腸内細菌の最前線)
今回は「マイクロバイオームを浮き彫りにする」という特集がイチオシです。
さくっと読めるものでは到底ないですが、さまざまな論文が掲載されていて、本を一冊以上読むに匹敵するボリューム。
ほかに個人的に面白かったのが、FMTに関する論文。(★をつけています。)
ゲノム解析技術が手軽に使えるようになり、目に見えないマイクロバイオーム、腸内細菌に関する論文は、この10年あまりで指数関数的に増えています。
猫は絶対に実験に使うな 〜科学の限界と芸術の創造力
科学者には、運動好きと芸術好きが多い。
これは別に統計に基づくわけでもなんでもないことだけれど、すくなくとも消防士や弁護士、人事担当者、農家、株式仲買人なんかに比べて著しく少ないという印象はない。
彼らは個人的趣味の範囲で楽しんでいるということももちろんあるだろうけれど、運動や芸術については、本業にも活きるようなメリットが多いようなのだ。
何しろ、科学者というものは「プライベートも本業に活かせ