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高橋透コラム

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「組織から個人の軸への変化」            ~いかに個人の独自性を創り上げるかの戦略が重要~

「組織から個人の軸への変化」            ~いかに個人の独自性を創り上げるかの戦略が重要~


■組織から個人の軸への変化
2020年、新型コロナ問題を切っ掛けに、人・組織、社会の価値の軸が大きく変わったように思えます。それは組織から個人の軸への変化です。新型コロナ問題で、多くの会社では在宅ワークを半ば強制的に実施することになりましたが、業務の種類にもよりますが、いわゆるデスクワークでは多少支障があってもほとんど問題無く仕事が進められることが解りました。通勤の負担から解放され、都心では1日

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脱炭素はすでにビジネス競争へ

脱炭素はすでにビジネス競争へ

ビジネス界では、SDGsとくに脱炭素は、既に競争戦略のトピックスとなっており、多くの投資ファンドもSDGs銘柄といったファンドを形成し、積極投資しています。「倫理や責任の問題」という概念からビジネス上の問題になっています。このことがよいか悪いかの判断は別にして、脱炭素はじてSDGsが企業競争上前進することは間違いない状況になっています。

米国マイクロソフトは、「カーボンネガティブ」というコンセプ

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環境に配慮した生活とは行動変容することだ

環境に配慮した生活とは行動変容することだ

環境に配慮した生活とは、ある種の行動変容だと思います。意識、思考、行動が変わり、それが定着すれば感覚が変わり、その体験を誰かと共有したくなるものになります。多くの人が行動変容することで、生活者の購買の価値基準がかわり、その結果生活者に商品を提供している企業の環境対応が変わっていきます。従って我々生活者の行動変容が環境を改善ことの起点となります。

買い物袋の有料化に対して「あんなことやっても環境に

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環境に配慮した生活をすること

環境に配慮した生活をすること

できる限り環境に配慮した生活をしています。家具などの大型のモノはコストがかかっても修理して使い続ける、ゴミの分別、生ゴミはコンポストへいれ堆肥をつくること、できるだけパッケージの少ない製品を選ぶ、ペットボトルを使わないようにマイボトルを持ち歩くなどです。

もちろん限界はあり、一人の人間が普通に生活する上でできることは限られていると思うが、いくつか良いこともあります。1つは消費する際に、知恵を使う

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コンテンツクリエーションは異業種、異分野との連携がキー

コンテンツクリエーションは異業種、異分野との連携がキー

独自のコンテンツ創造の3つの要素とは何か
コロナ禍で、仕事の仕方、組織のあり方も大きく変化し、命令実行型の組織運営から個人の自発性を重視したネットワーク型、コラボレーション型組織運営への変化が求められてきています。この環境変化の中で、高い成果をを上げる個人とは、どのような人でしょうか。独自のコンテンツ(意味ある理論、情報、モノ、サービスなど)を創れる人です。独自のコンテンツ創造には、①独自の着想 

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なぜわが社は顧客の価値観変化についていけないのだろうか?

なぜわが社は顧客の価値観変化についていけないのだろうか?

コロナショック後、顧客の価値観がより一層変化してきています。ウーバーなどの配車アプリやエアビーアンドビーなどの民泊、シェアオフィスなど自分で経験をすれば、世の中の変化や顧客の価値観は実感できます。しかし一旦企業側の立場になると、消費者であった自分ががらりと変わり、顧客の価値観の変化に対し、鈍感な自分が出てきてしまいます。一体なぜなのでしょうか?
 それは工業化時代の文化を引きずっているからだと思い

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”副業”という言葉がなくなるとき

”副業”という言葉がなくなるとき

会社から与えられた仕事だけでは成長しない
 いま多くの人が会社の仕事だけを通じた知識、スキル取得には限界があり、また、会社の仕事ばかりをしていては世の中についていけなくなるという危機感を持っていると思います。なぜならビジネスそのもののデジタル化の本格的普及とともに仕事で必要とされる知識、情報は爆発的に増え、また多様化しているにもかかわらず、会社の仕事の中では学ぶことが極めて限られているからです。こ

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疲れている人をなんとかする

疲れている人をなんとかする

■会社の人は皆なんか疲れている 
 コンサルティングで新製品・新事業開発のサポートの仕事をする際にまず行うのが、疲れた人を助けることです。疲れた人とは、会社で新製品・新事業開発を担当する人。それからその新製品・新事業開発の対象の顧客です。B2Bであれば企業、B2Cであれば消費者です。皆なんか疲れているのです。
 疲れているとはどういうことかというと、スマホにひっきりなしに入ってくる情報やルールでが

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“競争すること”は疲れる。では競争の本質とは何か?

“競争すること”は疲れる。では競争の本質とは何か?

■競争することは人や社会にとって良いことか
 仕事がら、私は、おそらく人よりも競争で勝つことを意識せざるを得ないと思います。 また競争戦略に関する専門書も書いていますので、ある種競争のプロかもしれません。しかしそんな私も競争は好きかと言われれば、あまり好きではありません。そこで、そもそも競争は産業や社会にとってどのようなメリットとデメリットがあるのか、またその意味は何かということに関してあらためて

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街からまなぶタウンウオッチング

街からまなぶタウンウオッチング

新製品やマーケティング戦略を企画する際に、皆さんはどのようなデータ、情報を活用するだろうか?普通は、調査機関や広告代理店の調査分析した消費者データ、独自調査、グループインタビューなどである。それも効果的であろう。しかし、時代のトレンドを潜在的な段階でキャッチする方法としては、必ずしも効果的とは言えない。私は、企画する人自身で行う「タウンウォッチング」をお勧めしている。

 「心の窓」を開け放ち、自

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つながりとそれを活かす努力が人生を決める

つながりとそれを活かす努力が人生を決める

■「人の精神」は多くの人を通じて伝わり、発展していく
 私が独立し弊社を立ち上げてから2年半ほど、コンサルタントの先輩と事務所をシェアしていた時期がありました。その先輩は外資系コンサルティング会社の副社長まで務め上げ、その後ITアウトソーシング会社を設立し、その会社を大手SIerに売却して、大成功を収められました。その後は発展途上国支援の仕事をされていましたが、2年ほど前に癌が見つかり、先日永眠さ

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「予想もしなかった驚き」を提案する人や組織が活躍する時代

「予想もしなかった驚き」を提案する人や組織が活躍する時代

■若い人は世の中の流れと会社の実態のギャップに諦め感さえある
 最近仕事で20代、30代のひとたちと話していると、スマートフォンを使いこなし、ローコストキャリアや民泊を活用して海外旅行を楽しんだり、趣味のネットサイトで出会った友だちと盛り上がったりしている一方で、会社の仕事は全く面白くないということを聞くことが多くなりました。理由を聞くと「会社が20年以上同じ業界で同じことをしていて。自分の周りも

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多くの学生が考えていることの3つの共通点

多くの学生が考えていることの3つの共通点

新型コロナ問題で大学の授業が始まったのは5月末。授業を始めてからちょうど11年経って、初めは40人だった学生が年々増加し、今年も200人を超えました。学生さんに教えてはいますが、実は教えるこちら側がたくさんのことを学んでいます。だから多くの学生さんとの出会いは本当にありがたいです。
 毎回レポートを提出していただき、読んでいるのですが、年々レベルが上がっています。実によく世の中をみて、判断し、知識

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私が注目した、コロナ耐性のある企業・人に関する記事まとめ

私が注目した、コロナ耐性のある企業・人に関する記事まとめ

コロナ耐性のある企業・人に関する記事まとめを行いました。世の中にはバイタリティのある企業や人がいます。これをよんで発想と気分を変え、行動しよう。