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起業1年目のリアル

起業1年目のリアル

先日、建築と経営のあいだ研究所のオンラインイベントに参加させていただきました。

起業1年目くらいのメンバーがあつまりました。
共通のお題が出されたのでnoteでもご紹介したいと思います。

起業して大変なことも本当に多いですが
人生で生きてきた中で私は一番楽しいを更新しつづけています!

今回のイベントで出されたお題3点です!

お題その1:最も役に立ったアドバイスは何か
①計画通りに進む
あい

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「頭が悪い」なんて死ぬまで分からない、死んでも分からない

私は「できる子」をさらにできるようにすることにはほぼ関心がない。このため、子どものころから成績優秀だったという友人から「篠原の話、俺にはあまり当てはまらない」と言われるのだけれど、当たり前。なぜなら私の関心の外だから。私の関心は、「できない」とみなされている子への対策。

近年、勉強のできない子は、先天的にできないのだとみなす大人が少なくないのが気になる。もっと踏み込めば、気に入らない。「できるは

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もめ事を収めるコツ

震災からしばらくたった2月頭頃、神戸市の職員が避難所に派遣された。ところがどうも初期のころ、ボランティアとぶつかることが多くその日ももめていた。「何をもめているの?」と聞くと、インスタントラーメンを被災者に配りたいのに市役所職員がそれを許さない、と言ってボランティアは怒っていた。
市役所職員によると、被災者全員に公平に配れないのであれば、配ってはいけない、という。味噌ラーメンと塩ラーメンを合計した

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限界独身中年男性のための「ていねいな暮らし」マニュアル

限界独身中年男性のための「ていねいな暮らし」マニュアル

アラサー、アラフォーの独身中年男性が、なぜかちょっと良い食器や家具を揃え始めたり、自炊に凝り始めたりといった光景を目撃したことはないだろうか。

確かに少々の手間や贅沢は暮らしに彩りを与えてくれるものだ。独身中年男性の生活はどうしても殺伐としたものになりやすい。身の回りの物に手間とコストをかけ始める。それは一見すると大変ポジティブな行為に見える。

しかしみなさんはご存じだろうか。「ていねいな暮ら

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一級建築士が建設業界外のスタートアップに行ったワケ

一級建築士が建設業界外のスタートアップに行ったワケ

はじめに
自己紹介については下記のページをご参照ください。

NOT A HOTELへの転職
2021年6月28日より、NOT A HOTEL株式会社というスタートアップでArchitectural Design Managerとして働くことになりました。
NOT A HOTELは簡単に言うと、ただ所有するだけだった家、ただ借りるだけだったホテル、この二つを隔てていた境界を取り払い、あたらしい「暮

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おうちで中華 - 葱油蚕豆(空豆の葱油炒め)

おうちで中華 - 葱油蚕豆(空豆の葱油炒め)

そろそろ空豆の旬がやってくる。その前に、単純にして至高の空豆中華・葱油蚕豆(空豆の葱油炒め)を紹介しておこう。空豆好きにとって、この料理を知らないのは人生の損失だ。嗚呼、全世界の空豆好きに伝えたい。

つやつやとした葱油(青葱ソース)をまとって翡翠のように輝く空豆は、実に艶めかしい。いざ頬張れば、皮まで柔らかな空豆にまず驚き、歯をかみ合わせるごとに広がる旨さにもう一度驚くことになる。

葱油蚕豆 

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コンペを狙うときに考えていたこと①【甍賞 佳作】

こんにちは。最近は少し暖かくなってきましたね。僕はスノーボードが好きで今シーズンは10回滑走を目標にしているのですが、ギリギリ達成できるかどうか、という感じです。
この季節は新年度への切り替え準備的な雰囲気を毎年感じています。今でこそコンペを二桁取りましたが、昔は全然で。それこそ学部三年の三月とかは(設計課題ボロボロだったのが悔しすぎて)修行僧みたいな生活してましたね。ひたすら過去の受賞作品を分析

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こんなにあった!世界のカーゴバイクブランドを調べまくってみた

こんなにあった!世界のカーゴバイクブランドを調べまくってみた

こんにちは。about your cityの小泉です。

僕は素人ながら自転車が好きで、スポーツとしてだけでなく、都市交通や脱炭素社会的な文脈からもその発展に興味がある。パブリックスペース活用の仕事でも3輪自転車(ハンドメイド通販サイトcreemaで購入)をベースにした屋台を作ったりもした。

最近にわかにカーゴバイクという自転車ジャンルに興味が湧いてきて、Instagramで #cargobik

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超訳ヘルシンキの「自由都市」を読んで、日本のダメっぷりをしっかり認識!世界レベルのまちづくりの根底にあるものとは?

超訳ヘルシンキの「自由都市」を読んで、日本のダメっぷりをしっかり認識!世界レベルのまちづくりの根底にあるものとは?

「こういうまちになっていこうね!」そう市民に伝えるグランドビジョンって、日本では「賑わい」「緑豊かに」と、日本全国コピペの嵐。

で、あるときから、世界各国のいろんな都市のサイトを定点観測してるんですね。それもまたいろいろなわけですが、毎回出会う度に、その本質的なメッセージと編集・デザインに関心しながら、日本のダメさを痛感してきているわけです。

そして、今回出会ったのは「ヘルシンキ市」によるサイ

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天ぷら店の明太子食べ放題システムから学ぶ、お得を感じさせる仕組みのデザイン

天ぷら店の明太子食べ放題システムから学ぶ、お得を感じさせる仕組みのデザイン

ビジネスの世界では、お金を払ってもらったお客さんに、如何にお得だったかを感じてもらう仕組みを設計することも重要です。お金を払ってくれるお客さんが、お得だった、頼んでよかったと事後的に感じてくれるならば、それがリピート依頼に繋がるわけですし、第三者への口コミとして良い噂を伝えてくれる可能性も高まります。またクレームを減らす効果も期待できます。

建築設計もビジネスの視点で捉えるならば、そのような仕組

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建築家・谷尻誠は、なぜ
虎ノ門ヒルズの「虎ノ門横丁」を発想できたのか?(前編)

建築家・谷尻誠は、なぜ 虎ノ門ヒルズの「虎ノ門横丁」を発想できたのか?(前編)

アフターコロナ時代のあり方とは コロナがやってきた今、求められているのは、大きなパラダイムシフトだと思っています。ビジネスも、経営も、組織運営も、働き方も、ライフスタイルも、大きく変えなければならなくなっている。もう、かつてのやり方ではうまくいかなくなってきているのです。

 では、アフターコロナ時代のあり方とは、どのようなものなのか。それをみんなでシェアしたくて、オンラインサロン「Honda.L

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With / Afterコロナに適応する躯体蓄熱放射冷暖房+
One way換気のウェルネスオフィス

With / Afterコロナに適応する躯体蓄熱放射冷暖房+ One way換気のウェルネスオフィス

片岡 えり
日建ハウジングシステム 設計監理部 設備

新型コロナウイルスの流行が収まらない中、健康に意識が向いたニュースや商品などを見かけることが以前にもまして増えている気がします。全ての人の生活環境が大きく変わる中で、健康に過ごすことの大切さを一人一人が身にしみて感じているということだと思いますし、私もその一人です。

健康に過ごすということは、快適に過ごすことと密接に関係していると言えますが

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チェックインして5分でちくわが配られるホテル

チェックインして5分でちくわが配られるホテル

「ちくわ、いります?」

私は今、さっき会ったばかりの男性にそう言われている。

持ち寄り制のお花見で、呑んべえに言われる「ちくわ、いります?」や、おでん屋で5種盛りを頼んで、カウンター越しに言われる「ちくわ、いります?」とは違う。ちくわを差し出すこの人は、つい10秒前まで、私のチェックインを担当してくれた、ホテルのスタッフさんだった。

このとき、私はおなかがすいていた。私が動物なら、このちくわ

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【から傘の家とマキエマキ】

【から傘の家とマキエマキ】

私の家は、1961年に建てられた、篠原一男という建築家の芸術作品「から傘の家」です。篠原一男はもともと数学者だそうで、「緊張」と「内向性」をテーマに、寸分の狂いも許さぬ数字を用いてうちを設計したと言います。

赤の他人の芸術作品に住む。これがなかなか大変で、ある意味、災難と言ってもいいかも知れません。
うちの場合、家族がこのデザインを望んだわけではなくて、昭和30年代という時代背景からしても、新進

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