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それ、幻想かもよ!

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本当の自分とか幸せとか、そういうのって全部幻想かもしれないよ。
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#コミュニティ

誰もが誰かにとってのマレビトになる

誰もが誰かにとってのマレビトになる

かつて標準世帯と呼ばれた夫婦と子からなる家族はもう2割台に減少しています。少子化ばかり話題になるが、家族も減っています。今までの家族のカタチを維持しようと思っても無理な状態に入っています。今までの家族の概念にとらわれない拡張家族とは?

シェアリングエコノミーを提唱する石山アンジュさんとAERAドットで対談しました。

前後編あります。

社会は、人々が集団で助け合うコミュニティによって営まれてき

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所属より接続・居場所より出場所/行動が拡張する自己へ

所属より接続・居場所より出場所/行動が拡張する自己へ

居場所がないと嘆く人の大部分は「所属するコミュニティ」にだけ依存してしまう傾向が強い。

確かに所属は安心だが、永遠に所属し続ける事はできない。所属するのではなく「接続するコミュニティ」の考え方を私は2017年より提唱しています。それは自己の役割の多重化にもつながります。

そういうことを書いた記事です。

孤独に苦しむ人というのは、友達がいない人ではなく、所属だけに依存し、所属の仲間・構成員とし

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今までの人生、順風満帆で過ごしてきたおじさんが陥りやすい「終末孤立」の正体

今までの人生、順風満帆で過ごしてきたおじさんが陥りやすい「終末孤立」の正体

日経BP社の日経xwoman「ARIA」にインタビューされた記事が公開されました。「地元コミュニティの築き方」という6月前半の特集のひとつとして取り上げていただきました。

全部で7つの記事らしいのですが、他の記事は、「地元・世田谷で困ったときに助けてもらえる人になる」「日本一住みたい団地の自治会改革術」「迷い猫が見つかる恵比寿新聞 大都会に共同体を育む」など、基本的に、従来の地域のコミュニティを

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「理想の家族」は捨て去って「現実の自分」の中に家族を作り出すという発想へ

「理想の家族」は捨て去って「現実の自分」の中に家族を作り出すという発想へ

日付変わって昨日5月19日の夕方、日本中を揺るがした大ニュースが飛び込んできました。

ご存じの通り、星野源さんと新垣結衣さんの「逃げ恥婚」のニュースです!

ツイッターのトレンドはまさに上位をすべてこの話題が独占。日本のみならず、中国版ツイッターの「ウェイボー」でも検索1位になった。

個人的にも、このニュース聞いた時一瞬気を失いましたw

いや、おめでたいのだけれど…、星野源さんは素敵な方なん

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孤独とは、毒だと感じる人もいれば、最良の薬である人もいる。本質的な問題は孤独ではない。

孤独とは、毒だと感じる人もいれば、最良の薬である人もいる。本質的な問題は孤独ではない。

内容的にはどうでもいいニュースですが、まず見出しが誤解を招く。菅総理は孤独担当大臣を設置するなんて一言も言ってない。

さらに言えば、そもそも孤独担当大臣なんていらない。大臣作れば解決するの?少子化担当大臣が一体何の仕事をしたっていうの?

でもな、ソロ外食を全く理解できない国会議員たちは自分らが孤独が怖いからってこんな無意味なポスト作りそうで嫌だ。

案の定、自民党でも「孤独対策」云々とか言い出

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居場所とか、確固たる自分とか、見方を変えればそれは「不自由な牢獄」です

居場所とか、確固たる自分とか、見方を変えればそれは「不自由な牢獄」です

何をどうしようと少子化は進むし、今後は先進国からどんどん多死社会になるし、人口が自然減になるのだから当然人口減少は免れない。

ほんの20年先の日本は独身者が人口の5割を占め、高齢者より独身者の方が多い「超ソロ国家」になります。これをSFだと思っている人が意外に多いのですが、確実にやってくる未来です。同時に、起きるのは、今までの共同体(コミュニティ)の有り方が根底から変わるということです。

群か

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そして、公園から人が消え、看板だけが残された

そして、公園から人が消え、看板だけが残された

最近の公園は何もできなくなっているようです。

「騒がないで」
「犬連れ込まないで」
「猫に餌をあげないで」
「キャッチボール禁止」
「ボール遊び禁止」
「花火禁止」
「スケートボード禁止」
「大縄跳び禁止」
「合唱はお控えください」
「団体でのランニングなどのトレーニングは許可していません」
「ベンチの長時間利用はご遠慮ください」

もう何もできない…。

そもそも論として、公園で法的に違法でも

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居場所を探しても、そこに安心は見つからない

居場所を探しても、そこに安心は見つからない

コミュニティとは所属するもの。そう信じて疑わない人が多い。

居場所がないからと不安になったり寂しさを感じる人も多い。

しかし、コミュニティに所属さえすれば安心なんでしょうか?居場所さえあれば、人は幸せになれるんでしょうか?

確かに、かつてはそうだったかもしれませんが、今後はそうはいきません。

社会学者ジグムント・バウマンは、かつての安定した社会をソリッド社会と呼び、現代社会をリキッド社会と

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「互いにやさしさを」とか言うけど、安心は対立の中にしか見出せない人々

「互いにやさしさを」とか言うけど、安心は対立の中にしか見出せない人々

ツイッター上では、毎日いたるところで誰かと誰かの対立構造を目にします。

最近では、萌え絵を献血ポスターに使った赤十字の話に起爆した、ツイフェミとオタクとの対立だったり、「老害だ」と言われるおじさんと「生意気だ」と言われる若者との対立だったり、考え方が古いだの新しいだの、イデオロギーが右だの左だの、といろいろあります。

「結婚派」と「独身派」の対立と分断も相変わらず続いています。

こうした対立

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一人でいられない人は、誰と一緒にいても寂しい

一人でいられない人は、誰と一緒にいても寂しい

ベストセラーにもなった下重暁子さんの「極上の孤独」や五木寛之さんの「孤独のすすめ - 人生後半の生き方」などを、不用意な孤独礼賛本だとして否定する人がいます。本当に大きなお世話だと思うんですが、「孤独」や「一人でいること」を、ことさら悪の権化みたいに扱う人がいるものです。

「孤独っていうのはね、怖いんだよ~」

とか目ん玉ひん剥いて迫ってくるんですが、「怖いのはあんたの顔だよ」っておばちゃんもい

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孤独リスクを回避する、身近にある「接続するコミュニティ」

孤独リスクを回避する、身近にある「接続するコミュニティ」

誰がなんと言おうと、今後少子高齢化は進むし、日本の人口は今の半分以下の6000万人まで減少します。これから何か始めたとしても、人口推移というのは10年や20年で変わるものではありません。確実にそうなるのです。

人口減少をヒステリックに悲観的に叫びたいという気持ちはわかりますが、どうしようもないことを騒ぎ立てたところでそれこそどうしようもありません。

大事なことは、そうなる未来に備えて、個々人が

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誰もが誰かにとって、何かを気付くきっかけの点になる。

誰もが誰かにとって、何かを気付くきっかけの点になる。

人と人のつながりは、最初は小さな点です。でも、その小さな点もつながりが増えることによって、一本の糸になります。さらにつながりが広がると、糸が交錯して、大きな布になります(中島みゆきさんの曲みたいですが)。

どこかに所属して、仲間にならないと、帰属意識を感じられなかった時代は確かにありました。所属こそが安心だったかつてのコミュニティの利点でもありました。しかし、今後は、所属だけがコミュニティではあ

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山口真帆事件に見る「ムラ・コミュニティ」の断末魔

山口真帆事件に見る「ムラ・コミュニティ」の断末魔

NGT山口真帆さんへの暴行事件については、TIME誌をはじめ海外のメディアでも大きく報じられ、世界的な話題となっています。

「暴行を受けた被害者が、公衆の面前で謝罪させられる?クレイジーだ! 」という論調。僕もその通りだと思います。

ネットでは、犯人捜しなども盛り上がっているようですが、最優先すべきは何か?を大人はよく考えるべきです。

僕が一番腹立たしいと思うのは、この運営サイドの責任者たる

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「形だけの集団への所属」が孤立を生む

「形だけの集団への所属」が孤立を生む

朝日新聞社が運営する「ひとりを楽しむ」をコンセプトにしたウェブメディア「DANRO」から取材を受け、ロングインタビュー記事が公開されました。

「ソロで生きる力」「接続するコミュニティ」について語っています。

読み応えのある内容になっています。ぜひご一読ください!

ヤフーニュースにもなりました!

ヤフコメは、いつものように頓珍漢なコメントが来ているようです。読解力がないのか、そもそも聞く耳

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