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チームコーチング

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パートナー、家族、組織等人と人との「間」にある対立、行き違い、コミュニケーション不全等の解消、チームとしての機能回復、向上のためのチームコーチング・コンサルティングを行っています… もっと読む
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#組織

組織開発やチーム作りに取り組もう!と決断できるその分かれ目は?

組織開発やチーム作りに取り組もう!と決断できるその分かれ目は?

独立して、多くの経営者や人事担当者の方に、

「実務に役立つ研修もいいですが、組織開発をやりませんか?」
「チームづくりをやりませんか?」

とお勧めしてまわっています。

というのも、よいチームに所属していると感じていれば、人は自然と「成長したい」、「貢献したい」と思い積極的に学んだり、行動したりするからです。

ただ、組織開発の取り組みは、やってすぐに結果が出るというよりも、継続する中でじわじ

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星野リゾートのお客様満足アンケートから学べること

星野リゾートのお客様満足アンケートから学べること

私の尊敬する経営者に星野リゾートの星野社長がいます。

私は以前、事業再生支援の仕事をしていた時期がありますが、星野リゾートも同じ事業再生屋さんなので、仕事の進め方、考え方が似ているところが多々ありました。

先日、彼の講演を聞く機会があったのですが、改めて参考になるなと思うことがあったので、今回少しこの内容を今回扱ってみたいと思います。

講演の中でも紹介されていた星野リゾートの取り組みの一つに

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筋の良い戦略を立てれるのは現場のマネジャーかもしれないという話

私の会社では外部の講師を招き、マネジャー対象の研修が行われています。
内容は、自分の担当する事業の現状分析と今後の戦略立案をするというものです。

皆様の会社では既存事業の今後の戦略は誰が立ててらっしゃいますでしょうか?あるいは、新規事業は誰が企画、推進されておりますでしょうか?

以前の私は、会社の戦略は、経営の根幹にかかわる性質のものですので、
漠然と経営者が立てるものだと思っていました。

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これからはWIN-WINではなく、いかにLOSE-LOSEの関係をつくれるか

これからはWIN-WINではなく、いかにLOSE-LOSEの関係をつくれるか

このブログも始めて7年以上経過しますが、これまでなんとか自分で決めた月1回の投稿を継続できています。(内容は褒められたものではないですが、、、)

ただ、このところ本当に忙しく、今回は期限となる月末30日の深夜まで片付けないといけない仕事に追われる予定でしたので、正直今回こそは途切れる、、、と観念していました。

しかし、先ほど驚くべきことに、連日私が忙しそうにしているのをみた周囲の同僚が、今日の

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この先ずっと人が採れないならどうするか

この先ずっと人が採れないならどうするか

周囲の経営者の方から、

人がいればもっと事業に取り組めるんだけど、採用が十分にできないことが足かせになっている

という話を聞くことが以前より増えているように思います。

よい人が来ないというだけでなく、応募自体がないということもあります。

特に経営的に厳しかったり、
立地などの諸条件が不利であれば、
給与や労働条件で競合他社より魅力を出すことも難しかったり、
求める人材がその地域にはそ

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研修しても変わらないのは、スムーズに研修を終えているからかもしれない

研修しても変わらないのは、スムーズに研修を終えているからかもしれない

先日、書類の整理をしていると、自分がここ1,2年、ある組織向けに試行錯誤して作成した資料がたくさん出てきました。

見ていると、現場のオペレーションをどうすればよいか、何度も業務フローを作り直してきた跡が見られます(笑)

今は経営的に落ち着いて大きな業務変革の必要はなくなったのですが、当時は日々赤字の状態で、なんとか現状を変えていかなければと苦労しました。

振り返るとつらく大変だったのは、書類

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対立を避けることで失っていること

対立を避けることで失っていること

日本人は、世界の中で見ても対立を避ける文化を持っていると言われます。空気をよみ、相手の気持ちを慮り、思っていることを伝えたり、行動することを控えたりします。

たとえば、研修で講師から質問を投げかけられたりする場合、最初のうちは、すぐに手があがったりすることは稀です。

それは、知らない人、どんな反応をするかわからない講師の前でいきなり意見を言うとどうなるのかということに対して無意識に危険を感じて

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安保法成立から考える日本の集団心理の変化と組織のありかた

安保法成立から考える日本の集団心理の変化と組織のありかた

ここ数か月、安保関連法案のニュースでもちきりですが、
皆様はどのように見てらっしゃいますでしょうか。

法案の是非についてここで申し上げるつもりはないのですが、組織開発という観点から、考えさせられたことを書いてみたいと思います。

会社であれ、国であれ、集団を考える時に、たとえメンバー構成は同じで変化がないように見えたとしても、常にその内部にいる各個人の意識は動いており、その意味で組織は変わり続け

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早くいきたいのなら一人でいけ

遠くにいきたいのならば皆でいけ

早くいきたいのなら一人でいけ 遠くにいきたいのならば皆でいけ

さて、今この文章を書いておりますのは、大晦日です。

そこで、今回は東京に来てからの自分を振り返り、今感じていることをお伝えしてまいりたいと思います。

早いもので、今の職場で2年半が経過いたしました。

前職と比べて、いい意味でも悪い意味でも全く異なる職場環境、風土であり、異なる価値観の人と同じ目標を描き、協働していくという難しい経験をしています。

正直申し上げますと、うまくいかないことばかり

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その人がやるからこそ、効果的に機能している

その人がやるからこそ、効果的に機能している

さて今回は、私が今、社外で取り組んでいる活動についてシェアさせてください。

実は半年ほど前から「職場の風土改革」をテーマにした集まりに参加しています。

企業内人事の方はもちろん、プロの研修講師や大学講師、コーチなどの参加者が中心で、ワークショップや研修を企画開発したり、勉強会を開いたりしています。

その中で、先日私が数名のメンバーとともに、あるワークショップの企画を担当いたしました。

その

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人生の早い段階でポジティブな思考を学習した人は、以降の人生において成長の可能性が高まる

人生の早い段階でポジティブな思考を学習した人は、以降の人生において成長の可能性が高まる

さて前回は、人のパフォーマンスの差は、気づいて改善する、そのピッチの個人差であり、元々の才能、能力に個人差はそれほどないという考え方をご紹介しました。

フリービット(株)の人事である酒井さんという方が、その著書で「ポジティブ心理学」の考え方をふまえ、人の成長について述べているのですが、このことは採用や組織を考える上で大いに参考になります。

酒井さんは、人は何か困難な課題にぶつかった時に、不安が

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体験したことを「言語化」して腑に落ちる、わかるという状態になって初めて学びとなる

体験したことを「言語化」して腑に落ちる、わかるという状態になって初めて学びとなる

さて前回は、組織には感情のようなものがあって、それが組織内部にいる人間の行動や考え方に影響を与えているのではということをお伝えしました。

私自身、これまでの経験を通じてそのことを実感してきました。

遡れば大学進学で初めて県外に出た時から、初めて就職する時、異動、転職と節目をくぐるたびに、

「以前の自分は気づいていなかったな。」

と思うことがありました。これからも現在の私を、5年後、10年後

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組織がこれまで繰り返し、積み重ねてきた思考のくせ、行動のくせは急に変えることは容易ではない

組織がこれまで繰り返し、積み重ねてきた思考のくせ、行動のくせは急に変えることは容易ではない

さて、前回は、「働きがい」と「働きやすさ」の関係について守島先生の理論を紹介させていただきました。

今回は、「組織感情」というテーマで書いてみたいと思います。

私はこれまで2回転職をいたしました。現在の会社で3社目となります。

31歳で3社目なので、一般的には少し多いかもしれません。

一つの会社に居続けた場合、転職を重ねた場合と、どちらが自分にとってよかったのかはわかりませんが、転職をした

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心が共感で燃えたとき、人は強くなる。組織は魔神と化す。それは美しくさえある

心が共感で燃えたとき、人は強くなる。組織は魔神と化す。それは美しくさえある

前回私は、ビジョンの定義として、

「創業者の思いであり、実現したい未来の映像イメージである」

という捉え方をご紹介いたしました。

私はビジョンを共有することができた場合、まずは、社員を集めるという採用時においてすでによい影響が現れるものだと思います。

具体的には、「必要な人材が自然と集まってくる」効果を生むと思います。

そう思いましたのは、前回取り上げた社会イノベーター公志園を通してでし

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