夜寝子 yoneko

今日もなんとか生き延びた

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記事一覧

読書感想文 No.3「間違いだらけの文章教室」

間違いだらけの文章教室(高橋源一郎/朝日新聞出版/2019年) 文章を書くと、なんだか頭が良い人のふりをしているようだし、偉そうだし、そんな自分を気に入っているナルシス…

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映画鑑賞記録 No.10「フランシス・ハ」

2012年/アメリカ/ドラマ、コメディ、恋愛 不器用で大雑把で27歳になっても大親友と一緒にいるフランシスは、親友と離れることをキッカケに、次々と起こる災難に揉まれなが…

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映画鑑賞記録 No.9「ニュー・シネマ・パラダイス」

1989年/イタリア・フランス/ドラマ 郷愁の作り方 1.慣れ親しんだ土地を離れること 生まれた土地に居続けると、自分は世界の中心にいて、何かもが普遍だと感じてしまう。…

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読書感想文 No.2「ことばの波止場」

ことばの波止場(和田誠/中央公論新社) クマのプーさんやマザー・グースなどを筆頭に、昔からことば遊びは続けられてきた。 今でもラップは韻を踏んでいるし、日本の歌は…

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映画鑑賞記録 No.8「まともじゃないのは君も一緒」

日本/2020年 自分がふつうじゃない側の人間だと理解しているので、ふつうの人と話すときは、極力自分の話をせず、当たり障りない相槌を打ち、当たり障りない質問だけをす…

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映画鑑賞記録 No.7「街の上で」

日本/2019年 どちらかというと下北沢みたいなところにいる人間が嫌いだし、古着の良さはわからない。こういう所謂サブカルな集団はなんだか痛くて、ダサくて、嫌いだ。 …

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話し言葉 vs 書き言葉

私は昔から言葉にうるさくて、その拘りは最近ますます悪化してる。 今のブームは「い」抜き言葉。 「ら」ではない。「い」が抜けてるのだ。 皆さん、お気づきでしょうか…

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映画鑑賞記録 No.6「浅草キッド」

「浅草キッド」 日本/2021 こういう義理堅い師弟関係、現代ではほとんど見かけなくなった(気がする)。 みんながギスギスしていて生きにくいのは、笑いが足りないからなの…

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映画鑑賞記録 No.5「舟を編む」

「舟を編む」 2013年/日本/ドラマ オダギリジョーにチャラい役をやらせたら 右に出る者はいないな。 平成という時代を感じる映画で、 ファッションとかメイクとか顔つき…

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映画鑑賞記録 No.4「ホワイト・ボイス」

「ホワイト・ボイス」 2018年/アメリカ/コメディ アメリカのコメディだと思って気軽に見始めたら超絶ホラーで具合悪くなった… 痛烈な社会風刺映画なんだけれど、コメデ…

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映画鑑賞記録 No.3「心のカルテ」

心のカルテ/2017年/アメリカ リリー・コリンズはお顔が可愛すぎてチャーミングな役しか似合わないって思ってたけれど、すごくリアルだった。 私自身拒食症になりかけたり…

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映画鑑賞記録 No.2「tick,tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!」

tick,tick…BOOM!:チック、チック…ブーン! 2021年/アメリカ/ミュージカル、伝記 _____________________ 創造力って疑問から生まれるよね、確かに。 恋人役の女性がタ…

読書感想文 No.1「校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術」

校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術(毎日新聞校閲グループ/毎日新聞出版) ーーーーーーーーー 私たちは紙面を守る「ゴールキーパー」とも言えます。 誤…

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映画鑑賞記録 No.1「ふたりのベロニカ」

ふたりのベロニカ(1991)フランス/ポーランド〈ドラマ〉 概要 ポーランドに住むベロニカとフランスに住むベロニカが主人公。ふたりは容姿がそっくりな所謂ドッペルゲン…

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特に取り柄もないけれど

横浜生まれ、横浜育ち。 横浜の良い所は一つも思い浮かびませんが、 横浜から出たこともないし 他に好きな場所があるわけでもないので なんとなくずっと横浜にいる。 …

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読書感想文 No.3「間違いだらけの文章教室」

読書感想文 No.3「間違いだらけの文章教室」

間違いだらけの文章教室(高橋源一郎/朝日新聞出版/2019年)

文章を書くと、なんだか頭が良い人のふりをしているようだし、偉そうだし、そんな自分を気に入っているナルシストな奴だと思われないか、不安になる。

それから、自分は正しい文章を書けているのか、意味がわからない文章になってはいないか、知識や語彙の欠如が露呈していないか、不安になって周りの目をおずおずと気にしてしまう。

この本はそんな人に

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映画鑑賞記録 No.10「フランシス・ハ」

映画鑑賞記録 No.10「フランシス・ハ」

2012年/アメリカ/ドラマ、コメディ、恋愛

不器用で大雑把で27歳になっても大親友と一緒にいるフランシスは、親友と離れることをキッカケに、次々と起こる災難に揉まれながら大人になっていく。

親友への独占欲とか、焦りからくる見栄っ張りとか、空気を読まずに話続けるところとか、子どもっぽさ満載のフランシスだったのに、好きなことではなくて、向いていることを始めたら、すっかり落ち着いて大人になった。

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映画鑑賞記録 No.9「ニュー・シネマ・パラダイス」

映画鑑賞記録 No.9「ニュー・シネマ・パラダイス」

1989年/イタリア・フランス/ドラマ

郷愁の作り方

1.慣れ親しんだ土地を離れること

生まれた土地に居続けると、自分は世界の中心にいて、何かもが普遍だと感じてしまう。だがそれは、ただの幻だ。

2.生まれた土地を出たら、ノスタルジーに惑わされず、長い間帰ってこないこと

2年も経てば全て忘れる。忘れなければいけない。長い年月を経て帰郷すれば、懐かしい友人や故郷と再会できる。取り残された人た

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読書感想文 No.2「ことばの波止場」

読書感想文 No.2「ことばの波止場」

ことばの波止場(和田誠/中央公論新社)

クマのプーさんやマザー・グースなどを筆頭に、昔からことば遊びは続けられてきた。

今でもラップは韻を踏んでいるし、日本の歌は五七五に収まりやすい。文化は心に染み付いている。

ことば遊びは言語や文化、リズムに密着しているものだから、英語の本を日本語に訳すのはとても難しい。

日本語は五七五のリズムや頭韻に合った言語だが、ヨーロッパ言語はリズムより脚韻を重視

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映画鑑賞記録 No.8「まともじゃないのは君も一緒」

映画鑑賞記録 No.8「まともじゃないのは君も一緒」

日本/2020年

自分がふつうじゃない側の人間だと理解しているので、ふつうの人と話すときは、極力自分の話をせず、当たり障りない相槌を打ち、当たり障りない質問だけをするようにしている。少しでも気が緩むと、ふつうじゃないことがバレて、その場にいられなくなるから、いつもピンと気を張って生きてきた。

ふつうじゃないことを貫き通すこともできず、本当の自分をずっと隠してきたし、結婚なんて絶対無理だと諦めて

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映画鑑賞記録 No.7「街の上で」

映画鑑賞記録 No.7「街の上で」

日本/2019年

どちらかというと下北沢みたいなところにいる人間が嫌いだし、古着の良さはわからない。こういう所謂サブカルな集団はなんだか痛くて、ダサくて、嫌いだ。

でも開始20分、あーこの主人公が好きだと思った。なぜだろう。

いつも周りの人に振り回されていて辿々しくてぎこちないのに、意外と飄々としているからなのか。どんな時も、まぁいっか、という声が聞こえてきそうな人だ。

彼女に突然浮気を告

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話し言葉 vs 書き言葉

私は昔から言葉にうるさくて、その拘りは最近ますます悪化してる。

今のブームは「い」抜き言葉。

「ら」ではない。「い」が抜けてるのだ。

皆さん、お気づきでしょうか。

冒頭二行の文中、「い」は二回も抜けている。

一つ目はこちら。

× ますます悪化してる。

○ ますます悪化している。

二つ目はこちら。

× 抜けてるのだ。

○ 抜けているのだ。

この違和感、誰かが研究して論文でも執筆

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映画鑑賞記録 No.6「浅草キッド」

映画鑑賞記録 No.6「浅草キッド」

「浅草キッド」

日本/2021

こういう義理堅い師弟関係、現代ではほとんど見かけなくなった(気がする)。
みんながギスギスしていて生きにくいのは、笑いが足りないからなのでしょうか。覚悟が足りないからなのでしょうか。
みんな、師匠にしたがって、どんな時でもボケたらいいのにね。
人生を二度も捨てる程の覚悟は御免だけれど。

柳楽優のお顔がビートたけしに見えるくらい憑依していたし、その他の皆様も言わ

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映画鑑賞記録 No.5「舟を編む」

映画鑑賞記録 No.5「舟を編む」

「舟を編む」

2013年/日本/ドラマ

オダギリジョーにチャラい役をやらせたら
右に出る者はいないな。

平成という時代を感じる映画で、
ファッションとかメイクとか顔つきとか、
"今時"を追いかける人たちは
時代遅れな感じ、
ダサさが滲み出ていている一方、
今時を追いかけていない
馬締さんだけは普遍的で
ダサくなかったのが不思議だね。

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映画鑑賞記録 No.4「ホワイト・ボイス」

映画鑑賞記録 No.4「ホワイト・ボイス」

「ホワイト・ボイス」

2018年/アメリカ/コメディ

アメリカのコメディだと思って気軽に見始めたら超絶ホラーで具合悪くなった…

痛烈な社会風刺映画なんだけれど、コメディ要素が混ざったからなのか、描写の仕方が気色悪くて仕方なかった。
実力主義とか自己責任とか、全部それに従うしか今は方法がないと思ってきたけれど、映画内で「人はその問題が手に負えないものだと思ったら 見過ごす」というセリフがあって

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映画鑑賞記録 No.3「心のカルテ」

映画鑑賞記録 No.3「心のカルテ」

心のカルテ/2017年/アメリカ

リリー・コリンズはお顔が可愛すぎてチャーミングな役しか似合わないって思ってたけれど、すごくリアルだった。
私自身拒食症になりかけたり、うつ病になったことがあるので、グサグサ刺さるセリフばっかり。
どん底を味わわないと彼女は回復しないと言われてたけれど、本当そうなんだよね。
知ってることについて描く?という課題に取り組んだだけと言っていたけれど、彼女は何を描いたん

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映画鑑賞記録 No.2「tick,tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!」

映画鑑賞記録 No.2「tick,tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!」

tick,tick…BOOM!:チック、チック…ブーン!

2021年/アメリカ/ミュージカル、伝記

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創造力って疑問から生まれるよね、確かに。
恋人役の女性がタイプ過ぎて、全てが可愛くて最高だった。
最後の歌がやっぱり良い。

大惨事しか革命を生まないの?
とか
名もない指導者になぜ従うの?
間違っていると思うのになぜ従うの?
とか
恐怖か愛か
とか

読書感想文 No.1「校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術」

校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術(毎日新聞校閲グループ/毎日新聞出版)

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私たちは紙面を守る「ゴールキーパー」とも言えます。

誤りを見逃す=失点しても、自ら点を取りに行って挽回するようなことはできません。

けれど、0点に抑えることはできる、負けない試合をすることはできるのです。

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数年前にTwitterで毎日新聞校閲グループのアカウン

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映画鑑賞記録 No.1「ふたりのベロニカ」

映画鑑賞記録 No.1「ふたりのベロニカ」

ふたりのベロニカ(1991)フランス/ポーランド〈ドラマ〉

概要

ポーランドに住むベロニカとフランスに住むベロニカが主人公。ふたりは容姿がそっくりな所謂ドッペルゲンガー。生涯ふたりは互いの存在を知ることもないし、会ったことも聞いたこともないまま映画は終わるが、ふたりとも、なんとなく、どこかにもう一人の自分がいると感じている。その時代のポーランドは共産主義で、独特の暗さや抑圧感が映画でも表現され

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特に取り柄もないけれど

横浜生まれ、横浜育ち。

横浜の良い所は一つも思い浮かびませんが、

横浜から出たこともないし

他に好きな場所があるわけでもないので

なんとなくずっと横浜にいる。

横浜、飽きたな~って毎日思っている。

現在鬱病治療中につき、

何かやることがないと発狂しそうなので

好き勝手に書いて

ストレスを発散しようと思い始めました。

誰かに読んで欲しいとか

何か意見を言いたいとか

そんな烏滸

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