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働くということ

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花の個性を見極めることと、チームビルディングについて。

花の個性を見極めることと、チームビルディングについて。

「どうやって花材は選んだらいいの?」

たまに聞かれる。
花材選びのポイント。

だが、いつも私は答えに窮してしまう。

というのも、

「その花の個性が生きるように」

これに尽きるからである。

ドライフラワー担当として、
最近、勤めている職場(インテリアショップ)にて
ディスプレイを任せてもらえることが増えてきた。

特に明確な指示はなく、
「ここに馴染むようなものを作って!任せた!笑」

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つるつるとしたサテンのリボンのように

つるつるとしたサテンのリボンのように

趣味の良いインテリアショップで働いていると、色々な家族の形を目にする。

混乱のないように前置きしておくと、私は現在3つの仕事をしている。
通訳ガイドと、ライター、加えてアルバイトのショップ店員だ。

タイムマネジメントが常に課題としてあるのだが、この話について語ると長くなるので、また別の機会にでも話そうと思う。

さて、話題が逸れてしまったが、約半年前に素敵なインテリアショップで働き始めて

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丸の内サディスティック

丸の内サディスティック

この街に来ると、いつもひどくみじめな気持ちになる。
私だけだろうか、
無性に居心地が悪いのだ。

ガラス張りの大きな四角いビルは
美しく飾り付けられた
大きなクリスマスツリーをまるでショールームのように内包し
連なって私を見下ろす

仕立ての良いブランドもののスーツに身を包んだ
金融関連の職に就くビジネスマンは
胸元にピカピカのピンバッジを光らせ

華やかな衣服に包まれた
これまた華や

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無知の知

まだ24歳。

もう24歳。

人生は短い。

悲観的に捉えているわけではない。

やりたいことが多すぎて

収拾がつかないのだ。

24歳といえば

ビシッとスーツを着込み

パンプスをカツカツ鳴らして

東京の街を颯爽と歩いているものだと思っていた

現状に不満があるわけではない

ある程度のお金と自由は与えられている

愛してくれるパートナーだっている

ただただ

拭い去れない焦燥感

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打ちのめされた。
圧倒的経験値の差。
自分からアポ取りつけたくせに。
共通言語。
心に焼き付けようじゃないか、この敗北感を。

人の死を笑うな

人の死を笑うな

また人身事故だ
最近多いなぁ

今日も今日とて
日常を構成する1ページとして
さも当たり前のように
人が電車に飛び込む

たくさんの借金を抱えていたのかもしれない
かなり重症の鬱病だったのかもしれない
魂を引き裂かれるような悲しい出来事があったのかもしれない

それでも
人が電車に飛び込むという行為は
あってはならない行為だと思う

人身事故という言葉は
本来聞き慣れてはいけなかったはずの

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孤独な管理職

孤独な管理職

昨日
つながらない権利=24時間働かない権利
について
記事を投稿したけれど

信号機は
だーれも待ち人がいなくても
たった1人で
孤独に働き続けている。

彼は、
逆につながらないと死んでしまう。

ホワイトカラーでも
ブルーカラーでもなく
トリプルカラーの
マネージャーポジション。

ずっと素敵だ。

彼らが働きすぎて
burnoutしませんように。
#エッセイ #コラム #日記

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正義の定義

正義の定義

ときどき
自分がやっていることが
本当に正義なのかわからなくなる

勝手に
可哀想だからと
救いの手を差し伸べようとしたところで
搾取しようとしている側だったのは
向こうなのかもしれない

もちろん
搾取できるだけの財力を持ち合わせた人に限った話だけれども

社長は言った
私の知り合いはそんなのばっかですよって
勝算があれば日本にやって来る
なければ早々に撤退
所詮そんなもん

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ビルの灯り
喫煙所のちまちまとしたサラリーマン
はためくブルーシート
夏と秋が半分この夜風
#between 秋葉原 and 岩本町

休職記念日

休職記念日

前職の会社に行けなくなってから、もうすぐ1年が経とうとしている。

ちょうど、今ぐらいの時期。

植物たちが、これからやってくる冬に備えて少しずつ支度をし始める頃。

わたしは、会社に行けなくなった。

原因は簡単、適応障害。

たぶん

”よくあるやつ”で

職場にはお局さんがいて。

コミュニケーションがあんまり上手ではなく、

どちらかというと控えめで

不器用だったわたしとはとっても相性が

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きんようびのよるのでんしゃ

きんようびのよるのでんしゃ

がたんごとん
うつらうつら
がたんごとん
むにゃむにゃ
がたんごとん
まんぷくぷく
がたんごとん
ポチりぱちくり
がたんごとん
あしたはどようび
#エッセイ #コラム #詩 #短歌 #ブログ #日記 #ライフスタイル #日常 #夜

まるで蟻のように

まるで蟻のように

人間はなぜ、他人に期待してしまうのか。
その根源を辿れば、たぶん、
言語を持ってしまったから、という答えに行き着く。

言語をもち、
気持ちが通じ合う喜びを知ってしまったから。

「電話が鳴る、そしてこう思う。誰かが誰かに向けて何かを語ろうとしているのだ、と。

僕に向かって何かを語ろうとする人間なんてもう誰ひとりいなかったし、少なくとも僕が語って欲しいと思っていることを誰ひとりとして語って

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本日のいと哀れなりけり

本日のいと哀れなりけり

駐輪場にぽつんと取り残された
ひとりぼっちの自転車

夜の闇に紛れそうなほど
ビロードのように美しい黒猫

アスファルトの上でタイヤに踏み潰され
見るも無残な歪な形に羽が突き出たカナブン

女友達のとめどない愚痴に
同意するとも正論をかますとも分からず
そうだねとただ曖昧に笑うわたし

本日のいとをかし なりけり

エントランス脇の金木犀の
濃厚な香り

秋の到来

マイノリティが勝利する季節

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