えくぼ

迷いながら生きてる20代。 誰かの弱さに届きたい。

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  • マッチングアプリで損した話

  • マッチングアプリで爆速恋愛した話

    孤独に耐えかねたアラサー女がマッチングアプリで恋愛した実話です。

  • 57th宣伝会議賞

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記事一覧

マッチングアプリで損した話⑤過去を経ての現在、未来。

2ヶ月以上も更新がない連載で本当にすみません。。。 こんな体たらくでは読んでくださる方も少ないと思いますが、今こうしてこの文章を読んでくださっている方に感謝です…

えくぼ
8か月前
11

マッチングアプリで損した話④緊張の初デート

前回のお話はこちら↓ *** 初デートは上野。 某チェーン店でオムライスを食べることになった。 「オムライス好きですか?」なんて聞かれた時はあまりの無邪気な字面に…

えくぼ
10か月前
11

メガネ朝帰り 【 #毎週ショートショートnote 初参加】

直久と私はいつも一緒だった。気弱でマイペースな直久は、私がいないとダメな男だった。 なのに今朝、直久は私を置いて出ていった。 「今日から私が直久のことを支えます…

えくぼ
11か月前
13

マッチングアプリで損した話③本能だから、学ばない

前回のお話はこちら↓ チキン南蛮もとい、ちあきさんからのお誘いを受け、私は悩んでいた。 まだ少ししか会話をしていない状態で会ってもいいのだろうか。もし、彼が危な…

えくぼ
1年前
12

マッチングアプリで損した話②ダメ男役満

前回のお話はこちら *** マッチングアプリは仮名を使っている人も多い。しかし、出会いを前提としているため、イニシャルや本名にちなんだ普遍的な名前を設定すること…

えくぼ
1年前
13

マッチングアプリで損した話①切り替えの早さは長所

中学生の頃。そう、男女が「付き合う」という文化が生まれ始めた中学生の頃。1ヶ月で別れるカップルは珍しくなくて、むしろ半年も続けば「長い!」と言われ周りから羨望さ…

えくぼ
1年前
25

マッチングアプリで爆速恋愛した話⑩「おやすみ」なんだ

【前回までのあらすじ】 マッチングアプリで年下の純也さんとすぐに交際成立した私。だが、クリスマスデートがきっかけで気持ちは冷めきってしまっていた。 *** ”あ…

えくぼ
1年前
27

マッチングアプリで爆速恋愛した話⑨身体と心の反比例

【前回までのあらすじ】 マッチングアプリで年下の純也さんとすぐに交際成立した私。だが、クリスマスイヴの夜に不満が大爆発して、彼にすべてをぶつけてしまう。 *** …

えくぼ
1年前
15

マッチングアプリで爆速恋愛した話⑧ギブアンドギブ

【前回までのあらすじ】 マッチングアプリで年下の純也さんとすぐに交際成立した私。だが、クリスマスイヴの夜に不満は爆発寸前で… *** 「そろそろプレゼント交換し…

えくぼ
1年前
17

マッチングアプリで爆速恋愛した話⑦はじまりのクリスマスイヴ

【前回までのあらすじ】 孤独に耐えかねてマッチングアプリに登録した私。年下の純也さんとすぐに交際成立したが、多少のモヤモヤを抱えていた。 *** 師走という名の…

えくぼ
1年前
20

マッチングアプリで爆速恋愛した話⑥変化、あるいは蛙化。

【前回までのあらすじ】 孤独に耐えかねてマッチングアプリに登録した私。初めてマッチングした、年下の純也さんと一月も経たないうちに交際することに。 *** 純也さ…

えくぼ
1年前
28

結局、女はキャリアか生活かを選ばなければならない/自転しながら公転する 感想

普段アナログで書き留めてる読書感想文を、たまにはnoteに書いてみようと思いました。私自身が人の感想や考察を読むのが好きなので。 自転しながら公転する(山本文緒)の…

えくぼ
1年前
10

マッチングアプリで爆速恋愛した話⑤告白

【前回までのあらすじ】 孤独に耐えかねてマッチングアプリに登録した私。初めてマッチングした、年下の純也さんと紅葉狩りに来たはずが、長蛇の列に並んでいた。 *** …

えくぼ
1年前
22

マッチングアプリで爆速恋愛した話④お店選びは大事

【前回までのあらすじ】 孤独に耐えかねてマッチングアプリに登録した私。初めてマッチングした、年下の純也さんと初対面することに。 *** 思ったより小柄だな。 それ…

えくぼ
1年前
14

マッチングアプリで爆速恋愛した話③はじめてのマッチング

【前回までのあらすじ】 孤独に耐えかねてマッチングアプリに登録した私。プロフィール作成を終えるとさっそく大量のいいねが待ち受けていた。 *** 大量のいいねを眺…

えくぼ
1年前
18

マッチングアプリで爆速恋愛した話②天下分け目のプロフィール

数ある中からなんとなく、本当になんとなくで選んだマッチングアプリをインストールする。アカウント登録を済ませると、丁寧とも冗長ともとれるチュートリアルが始まる。 …

えくぼ
1年前
13
マッチングアプリで損した話⑤過去を経ての現在、未来。

マッチングアプリで損した話⑤過去を経ての現在、未来。

2ヶ月以上も更新がない連載で本当にすみません。。。
こんな体たらくでは読んでくださる方も少ないと思いますが、今こうしてこの文章を読んでくださっている方に感謝です。

今後は、もうちょっと定期的に更新される、はず、です。。。

【前回までのあらすじ】
人生二度目のマッチングアプリで出会った ちあき君との初デート!
彼が「聞きたいことがある」と、やけにかしこまって切り出した話題とは・・・!?

詳しく

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マッチングアプリで損した話④緊張の初デート

マッチングアプリで損した話④緊張の初デート

前回のお話はこちら↓

***

初デートは上野。
某チェーン店でオムライスを食べることになった。
「オムライス好きですか?」なんて聞かれた時はあまりの無邪気な字面に笑ってしまった。

上野駅は広くて過去に迷ったことがあるので早めに家を出た。
家を出る間際に服装の写真を送ると、ちあき君からは服装を褒めちぎるLINEが返ってきた。相変わらずの愛情ストレートパンチ。

お店の前には5分ほど前に着いた。

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メガネ朝帰り 【 #毎週ショートショートnote 初参加】

メガネ朝帰り 【 #毎週ショートショートnote 初参加】

直久と私はいつも一緒だった。気弱でマイペースな直久は、私がいないとダメな男だった。

なのに今朝、直久は私を置いて出ていった。

「今日から私が直久のことを支えます。今までお疲れ様でした、メガネさん。」

そう私を嘲笑ったあいつはコンタクトレンズと言うらしい。直久は私を裏切ったのだ。
一人枕元に取り残された私はフレームが煮え繰り返る思いだった。居ても立ってもいられず寝室の窓から逃走。ベランダの隅で

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マッチングアプリで損した話③本能だから、学ばない

マッチングアプリで損した話③本能だから、学ばない

前回のお話はこちら↓

チキン南蛮もとい、ちあきさんからのお誘いを受け、私は悩んでいた。

まだ少ししか会話をしていない状態で会ってもいいのだろうか。もし、彼が危ない人だったら。もし、壊滅的に話が弾まなかったら。
そもそもこんなに早々とデートに誘ってくるのはどういう心理なんだろう?スペック的には引っかかる事の多い人だし…。

次々と思い浮かぶのはネガティブなものばかり。つまり、(少なくとも今は)会

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マッチングアプリで損した話②ダメ男役満

マッチングアプリで損した話②ダメ男役満

前回のお話はこちら

***

マッチングアプリは仮名を使っている人も多い。しかし、出会いを前提としているため、イニシャルや本名にちなんだ普遍的な名前を設定することがほとんどだ。私も本名の頭文字を名乗っていた。

だからチキン南蛮と名乗る彼からの通知には一瞬ギョッとしてしまった。なんだか真剣度が感じられなくて、「気を引かれる」というよりは「悪目立ちする」かんじだった。

通知を受け取ってから、まず

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マッチングアプリで損した話①切り替えの早さは長所

マッチングアプリで損した話①切り替えの早さは長所

中学生の頃。そう、男女が「付き合う」という文化が生まれ始めた中学生の頃。1ヶ月で別れるカップルは珍しくなくて、むしろ半年も続けば「長い!」と言われ周りから羨望される有様だった。

にも関わらず破局した人への時間感覚は厳しく、1ヶ月で新しい彼氏ができた春菜ちゃんは「切り替え早すぎ!」「そんなすぐに人を好きになることってある?」とひどい言われようであった。
そしてお恥ずかしいことに、私もそう思っていた

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マッチングアプリで爆速恋愛した話⑩「おやすみ」なんだ

マッチングアプリで爆速恋愛した話⑩「おやすみ」なんだ

【前回までのあらすじ】
マッチングアプリで年下の純也さんとすぐに交際成立した私。だが、クリスマスデートがきっかけで気持ちは冷めきってしまっていた。

***

”あの日”の翌日。純也さんから連絡が来た。

チリチリッと、ほんのわずかな怒りが胸の角を焦がした。
牡蠣が向いてない?違う。あの日は前日から胃の調子が悪かったはず。そんなコンディションで生ものを食べれば胃や腸を痛めてしまうのも自然に思えた。

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マッチングアプリで爆速恋愛した話⑨身体と心の反比例

マッチングアプリで爆速恋愛した話⑨身体と心の反比例

【前回までのあらすじ】
マッチングアプリで年下の純也さんとすぐに交際成立した私。だが、クリスマスイヴの夜に不満が大爆発して、彼にすべてをぶつけてしまう。

***

純也さんはこめかみに手を当てたまま俯き、黙ったまま。ひどく落ち込んでいるようだ。ときおり「そっかー…」「うぅん…」と声を漏らす。

伝えるべきことは伝えた。あとは引きずっても仕方がない。そう思った私はどうにかこのムードを打開したかった

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マッチングアプリで爆速恋愛した話⑧ギブアンドギブ

マッチングアプリで爆速恋愛した話⑧ギブアンドギブ

【前回までのあらすじ】
マッチングアプリで年下の純也さんとすぐに交際成立した私。だが、クリスマスイヴの夜に不満は爆発寸前で…

***

「そろそろプレゼント交換しよっか。」

目を覚ました純也さんはそう言って、クローゼットからプレゼントらしきものを取り出した。慌てて私もカバンからプレゼントの包みを取り出す。

私が用意したのはペアのグラスとワインのミニボトルだった。
つい先日に誕生日プレゼントも

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マッチングアプリで爆速恋愛した話⑦はじまりのクリスマスイヴ

マッチングアプリで爆速恋愛した話⑦はじまりのクリスマスイヴ

【前回までのあらすじ】
孤独に耐えかねてマッチングアプリに登録した私。年下の純也さんとすぐに交際成立したが、多少のモヤモヤを抱えていた。

***

師走という名の通り、12月は目まぐるしかった。

仕事も年末進行でバタバタしていて、色々な友人からそれぞれに忘年会の誘いがあり、もちろん純也さんとのデートも週に一度、欠かさず重ねていた。

そんな中私の蛙化現象は相変わらずで、一緒に映画を観にいったの

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マッチングアプリで爆速恋愛した話⑥変化、あるいは蛙化。

マッチングアプリで爆速恋愛した話⑥変化、あるいは蛙化。

【前回までのあらすじ】
孤独に耐えかねてマッチングアプリに登録した私。初めてマッチングした、年下の純也さんと一月も経たないうちに交際することに。

***

純也さんとのお付き合いが始まって、私は最初に念を押した。それは、「ゆっくり進んでいきたい」ということだった。今までの経験から、急に距離を詰められると幻滅してしまうことに気付いたからだ。それがなくとも、恋人ができるのは久しぶりだったのでゆっくり

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結局、女はキャリアか生活かを選ばなければならない/自転しながら公転する 感想

普段アナログで書き留めてる読書感想文を、たまにはnoteに書いてみようと思いました。私自身が人の感想や考察を読むのが好きなので。

自転しながら公転する(山本文緒)の感想です。
ずっと気になっていたけれどタイミングが合わず見送っていた本で、オクーさんのブログで文庫化を知り手に取りました。

あらすじ

アウトレットモールのアパレル店に勤める都は、重度の更年期障害の母を抱え、日々ぼんやり生きている。

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マッチングアプリで爆速恋愛した話⑤告白

マッチングアプリで爆速恋愛した話⑤告白

【前回までのあらすじ】
孤独に耐えかねてマッチングアプリに登録した私。初めてマッチングした、年下の純也さんと紅葉狩りに来たはずが、長蛇の列に並んでいた。

***

その日は都内の小さめの公園へ出かける予定だった。小さいとは言え紅葉スポットとしてはそれなりに有名らしく、入園料がかかるタイプのところだ。コロナ禍ということもあり、予約制だったりするのではないかと思ったが、純也さん曰くそういったものは必

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マッチングアプリで爆速恋愛した話④お店選びは大事

マッチングアプリで爆速恋愛した話④お店選びは大事

【前回までのあらすじ】
孤独に耐えかねてマッチングアプリに登録した私。初めてマッチングした、年下の純也さんと初対面することに。

***

思ったより小柄だな。
それが、純也さんの第一印象だった。
写真では細身で骨張ったイメージだったのが、実際に対面してみると視線の高さはさほど変わらず、控えめな肩幅や全体の肉感がどことなく女性的だったのだ。

また、想像よりも愛想がいいんだなと思った。落ち着いてる

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マッチングアプリで爆速恋愛した話③はじめてのマッチング

マッチングアプリで爆速恋愛した話③はじめてのマッチング

【前回までのあらすじ】
孤独に耐えかねてマッチングアプリに登録した私。プロフィール作成を終えるとさっそく大量のいいねが待ち受けていた。

***

大量のいいねを眺め、「この人たちは私のどこがいいと思ったんだろう。」となんだか感慨に耽ってしまった。
たった数枚の写真と、あくまで自称のプロフィール。この少ない材料で選ばれることは少し虚しかったのだ。

とは言え、そんなことは言ってられない。アプリ恋活

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マッチングアプリで爆速恋愛した話②天下分け目のプロフィール

マッチングアプリで爆速恋愛した話②天下分け目のプロフィール

数ある中からなんとなく、本当になんとなくで選んだマッチングアプリをインストールする。アカウント登録を済ませると、丁寧とも冗長ともとれるチュートリアルが始まる。
そこで、「気になった男性に「いいね」しよう!」と、10人ほどのプロフィール写真が並んだ。
正直、そのなかに私がいいねと思える方はいなかったのだが、チュートリアルなので必ず誰か一人を選ばないと先に進めないらしい。

仕方なく、一番イケメンで人

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