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【映画】 A Film About Coffee (2014)

A Film About Coffee  (2014)

あらすじ
わたしたちの暮らしに欠かすことができなくなった“コーヒー"。
あの赤い果実がどのようにして、目覚めの一杯になるのだろうか?
生産、豆の選定、精製、焙煎、抽出……普段目にすることがないコーヒー豆たちのはるかなる冒険譚、Seed to Cup(種からカップまで)を、本作は美しい映像で描きだす。


この映画を観る前に、まずはコーヒーを準備しましょう。
コーヒーが飲みたくなる映画です。

コーヒー好きが、コーヒー好きのために作った物語、それが本作でした。

ブルーボトルコーヒーに代表されるサードウェーブコーヒー(third wave of coffee)について取り上げた映画です。

ちなみに、
ファーストウェーブコーヒーはインスタントコーヒー、
セカンドウェーブコーヒーはコーヒーの風味を重視するスターバックスコーヒー(Starbucks Coffee)などのシアトル系コーヒー。
サードウェーブコーヒーは、ワインや茶、チョコレートのような他の食品植物のように、消費者が風味、品種、産地の素晴らしい特性を理解できるよう、適切な焙煎、抽出がなされることを求める。サードウェーブコーヒーの大きな特色としては、直輸入のコーヒー、高品質なコーヒー豆、シングルオリジン(Single-origin coffee)、浅煎りの豆、ラテ・アートにあるそうです。

本作でブルーボトルコーヒーの創業者ジェームス・フリーマンは、
サイフォンはあらゆる要素が組み合わさり、味・演出効果・器具は格好良く光をも放つ。すべてが楽しい。抽出の過程を目の前で見て美しさを鑑賞し出来立てを受け取る。コーヒーの意味合いが大きく異なります。
コーヒの淹れ方が上達すると大きな違いが出てくる。
本当に良くできたコーヒーを味わったらもう戻れない。
と語っています。
確かに、ブルーボトルコーヒーは、同じ豆で同じオーダーでもコーヒーの風味が違っていることが度々あって楽しい。

ベアポンド・エスプレッソの田中勝幸さんが以下のよう語っていて興味深い。
エスプレッソは飲み物じゃない。麻薬です。
大切なのは別世界に導くこと。麻薬と同じです。
〜中略〜
他人の意見は気にしない。
他人の流行は気にしない。
~中略~
風味は文化的な背景により異なる。
サービスは社会次第。
個人によりまったく違う。
良いか悪いかは言えない。
“セクシー”に集中したい。
コヒー愛好家は”セクシー”でなくては。

本作終盤のオオトリで紹介されたのは、「大坊珈琲店」の大坊勝次さん。
伝説の男は控えめで、献身的な努力でコーヒーを変貌させる。
その変貌の瞬間を見れる場所がこの偉大な喫茶店。
コーヒーが輝く5分間。喜びの時間だ。
貴重で美しいものだと知る人は、コヒーの素晴らしさがわかるでしょう。
と紹介されている。


本作最後は、このように締めくくられています。

コーヒーに風味が何より大切ですが、その舞台裏には感動の物語がある。
コーヒーの風味だけを追求せずに、地域の人々の生活向上に貢献してきた。
コーヒーを買うことは意思表示。
農夫達においしいコーヒーを身体を使って手作業で作って欲しいなら、コーヒーが好きならお金を払う意思表示が必要です。
コーヒーには誤解があります。
どこにでもある商品で砂糖や小麦粉のように棚にあって広く廉価なものだと。しかし、それはコーヒーではない。


私はコーヒーが好きだ。
毎日、コーヒーを飲む。
インスタントコーヒーも飲むし、スーパーマーケットのドリップコーヒーも飲むし、ふらりとこだわり満載の珈琲店に行くこともある。
それぞれがそれぞれに美味しいと思うし、それぞれの楽しみ方があると思う。
とはいえ、珈琲好きな人が、珈琲を飲みながら観るに最適な物語でした。


「おいしいコーヒー」はどこから来るのだろうか?
コーヒーを愛するすべての人に贈る、
Seed to Cup(種からカップまで)の物語

★美しい映像で贈る、知られざるコーヒーの物語とカップ一杯にかける熱きプロフェッショナルたちの仕事術
「究極のコーヒー」を求め、豆の選定、焙煎、ドリップ方法……
様々なアプローチで追求するコーヒーのプロフェッショナルたちをカメラで追う。
コーヒーへの深い愛情が育んだ本作は、琥珀色の神秘の液体の奥深い世界へいざなう招待状だ。
★観た後は、コーヒーがより身近に、より愛しく思える。自主制作からはじまり、世界中のコーヒー愛好者の手で育てた珠玉の作品。
コーヒーから始まるこの変革の姿を美しい映像とともに作り上げたのは、サンフランシスコ在住のCMクリエイター、ブランドン・ローパー監督。
★ニューウェーブを牽引する若き旗手から伝説の名喫茶まで登場。 あの表参道の名店「大坊珈琲店」がスクリーンに蘇る!
「ブルーボトルコーヒー」創始者のジェームス・フリーマンは、自らのコーヒーの原体験とサイフォン・バーへの熱い思い、
そして、日本の純喫茶への強い憧憬を語る。 その中に登場するのは、2013年に惜しまれつつも閉店した、東京・表参道の「大坊珈琲店」。
オーナーの大坊勝次がコーヒーを淹れる研ぎ澄まされた所作は美しい。今はなき名店が再びスクリーンに立ち現れるようだ。
【あらすじ】
わたしたちの暮らしに欠かすことができなくなった“コーヒー"。
あの赤い果実がどのようにして、目覚めの一杯になるのだろうか?
生産、豆の選定、精製、焙煎、抽出……普段目にすることがないコーヒー豆たちのはるかなる冒険譚、Seed to Cup(種からカップまで)を、本作は美しい映像で描きだす。
自主制作映画でありながらも話題を呼び、世界30カ国108都市のコーヒー愛好者の手で上映会が開催、ついに本国アメリカでも配給が決まった。手がけたのは、自らもコーヒーギークであるブランドン・ローパー監督。
コーヒーへの深い愛情が育んだ本作は、琥珀色の神秘の液体の奥深い世界へいざなう招待状。
観た後は、コーヒーがより身近に、より愛しく思えるだろう。
【作品内容】
ニューヨーク、サンフランシスコ、ポートランド、シアトル、そして東京。
コーヒーカルチャーを牽引する5つの都市で活躍する、今、最も重要なコーヒーのプロフェッショナルたちをカメラは追う。
世界を席巻するコーヒーカルチャーの新潮流を描いたドキュメンタリー。
【キャスト】
ダリン・ダニエル(スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ)
マイケル・フィリップス(ハンサム・コーヒー・ロースターズ)
ジェームス・フリーマン(ブルーボトルコーヒー)
ケイティ・カージュロ(カウンター・カルチャー・コーヒー)
アイリーン・ハッシ・リナルディ(リチュアル・コーヒー・ロースターズ )
大坊勝次(大坊珈琲店) 
田中勝幸(ベアポンド・エスプレッソ)ほか
【スタッフ】
監督:ブランドン・ローパー
発売・販売元:TCエンタテインメント
提供:シンカ/ヌマブックス/メジロフィルムズ/シャ・ラ・ラ・カンパニー
(C) 2014 Avocados and Coconuts.


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