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書くことは人生のスパイスです

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書くとはいったい何か?また、noteを書きながら自分が気づいた細やかなことをまとめました。
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#文学

【企画】「10分で日本文学」がやりたいなあ

【企画】「10分で日本文学」がやりたいなあ

古市憲寿さんの『10分で名著』は
非常に有益な読書をさせてもらった。

1章:ダンデ『神曲』
2章:紫式部『源氏物語』
3章:プルースト
『失われた時を求めて』
4章:アインシュタイン:
『相対性理論』
5章:ルソー『社会契約論』
6章:ニーチェ『ツァラトゥストラ』
7章:ヒトラー『わが闘争』
8章:カミュ『ペスト』
9章:『古事記』
10章:マーガレットミッチェル
『風と共に去りぬ』
11章:ア

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【生きる】小説でもない、学問でもない、演劇でもない、何かをnoteで探してる…

【生きる】小説でもない、学問でもない、演劇でもない、何かをnoteで探してる…

人生を理解し、進んでいくにつけ、
要となるような指針?土台?が
若い頃からずっと欲しかった。
18で東京に来てからずっと欲しかった。

ところで、いざ52歳になって
それが見つかったか?
さだまったか?というと、
悲しいかな、今も探しています。
汗。涙。

それには文学を基準にしたら
いいのではないか?
と思ってずっと
本を読んでいると、
しばらくして、
文学ではだめだ、
所詮、作り事じゃないかと

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【文学】それは文学と呼べますか?~文学と非文学の境目を考える~

【文学】それは文学と呼べますか?~文学と非文学の境目を考える~

「文学」って一体何でしょうか?
「保育園落ちた日本死ね」。
2016年に書かれ、
待機児童問題の悲惨さについて
日本中に衝撃が走りました。
ところでこの元になった
40行ばかりのブログ、
あれは「文学」と呼べるか?
私は、あれも「文学」足り得ると
思っています。

なぜなら、見ず知らずの他人が
書いたにも関わらず、
大勢の人たちが、
共感や衝撃を起こすほど、
みんなに通じる内容だったから。
みんな

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【読書】私がnoteで古い本の話をしたい理由は?

【読書】私がnoteで古い本の話をしたい理由は?

私がnoteで、ちょっと古めな文学の話を
ついしてしまうのには訳があります。
今の人にはもう昔の作家(笑)、
たとえば、中上健次や小林秀雄や
坂口安吾、江藤淳らのことを、
若い人たちにも知ってもらって
バトンをリレーできたらな、
それに勝る喜びはないなあ。

最近芥川賞をとった現役大学生
宇佐美りんさんが
まだ10代から中上健次を
読んでハマっていたというのは
昭和中期の中上健次が
若い世代に引き

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【文学賞】文学賞に応募する前にリサーチしておくと為になる事は?

【文学賞】文学賞に応募する前にリサーチしておくと為になる事は?

文学賞に応募する時に
これだけはマストで研究すると
よいことがあります。
とはいえ、私は20年近く、
マンガ畑にいましたから、
文学畑については、
知り合い編集者の話や
小説家の方との会話から得た
断片にすぎませんが。

もしどこかの文学新人賞に
応募しようと考える時、
大事なのは、
選考委員会のメンバーを
まず把握することです。

たいていは5~7人の
作家がメンバーですね。
その中に、自分の書

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【小説】今のラノベは、20世紀の成長小説とそっくりだ?

【小説】今のラノベは、20世紀の成長小説とそっくりだ?

日本の文学、特に純文学、
特に戦前・戦後の文学に、
明るく健康的な爽やかな物語は
どういう訳か、余り見当たりません。

どちらかというと、
病気がちで、ナイーブ過ぎて、
モテなくて、悶々と人生に悩み、
という人物の方をよく見かけます。

いや、そんなことないよ。
西尾維新あたりからは、
お金もちで容姿抜群な
青年や女子が主人公の作品が
いっぱいあるよ。
そうでした、確かに…。

西尾維新を読んで育

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小説は小さいけど、偉大?

小説は小さいけど、偉大?

「小説」という言葉はちょっと自虐的ですね。
「小さい説」(笑)。前から気になってました。

明治時代の翻訳家は
文学作品を、政治や思想より
「小さな説」だと過小評価して
文学書を「小説」と翻訳したそう。

明治の血気盛んな青年は
自由民権思想や国会創立運動など、
政治を一番に考えていましたから。

政治・思想→立派で大切な説→大きい説。
文学→卑近な日常の描写→小さい説。

今では、大きい説は政治

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小説にまだ可能性があるとしたら?

小説にまだ可能性があるとしたら?

小説に未来はあるでしょうか?
いや、あって欲しい。

一般書籍の売上の割合は、
9割が、自己啓発やビジネス書や
パソコンなどの解説書。
目に見えて役に立つ実用書です。

残り1割が小説、エッセイなど、
文学ジャンル。
明日のプレゼンにはすぐには
役に立たない〈弱さ〉が小説の弱さ。

理由は明白です。
文芸の棚の前に立ち、本たちを眺める。
それぞれ、粗筋やキャッチコピーが
カバーやオビに書いてあ

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小説に未来があるならば?

小説に未来があるならば?

一般書籍の売上の割合は、
9割が、自己啓発やビジネス書や
パソコンなどの解説書。
目に見えて役に立つ実用書です。

残り1割が小説、エッセイなど、
文学ジャンル。
明日のプレゼンにすぐには役に立たない
〈弱さ〉が小説の弱さ…。

理由は何でしょうか?

文芸の棚の前に立ち、本たちを眺める。
それぞれ、粗筋やキャッチコピーが
カバーやオビに書いてあるけれど、
自分はこれを読んだら
どうなるか、何

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【本と音楽】音楽は本のライバルだと思ってた30代。それは間違いでした…

恥ずかしながら、音楽を
憎んでいたことがあります。
30代、一番仕事をしていた頃。

ずっと新卒以来、紙媒体の
出版社で、漫画や書籍を
作ってきました。
文字情報で視覚に訴えるもの。
しかも、漫画や書籍は
ニュースと違って、一定の世界へ
読者から入ってきてもらう
必要があります。
読み始めてから感動まで、
数分はかかるわけです。

ところが、音楽は!!!
音や声や音波で聴覚に訴える。
耳は常に開い

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【読書】本がどんどん読める秘訣がわかりました?

【読書】本がどんどん読める秘訣がわかりました?

私には奇妙な確信がある。
急に過呼吸になっても、
いきなりガンの告知をされても、
職場でリストラされても、
大金を道中で失っても、
ある程度大き目の書店の、
新潮文庫の棚の前に立って
書棚を眺めていると、
心が安らかに健やかになる、なれる。
1時間、新潮文庫の書棚の前にいろ!
といわれたら、トイレ以外は
なんの問題もなく、ずっと
立っていられる気がします。
見てるだけで心がスッキリするから。
ほと

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【文学】文学が発生する泉とは何か?

文学が発生しやすい
シチュエーションがある、らしい。
エッセイスト須賀敦子が 
川端康成に言われたアドバイスを
読んだ時にそう感じました。

須賀さんは、
20代でイタリアに渡り、
ミラノのキリスト教左翼活動の
一翼を担う小さな書店で働き、 
その経営者の一人と
幸せな結婚生活を送ってた。

それが、ある日突然、
イタリア人の夫が
病気で亡くなってしまう。
あまりに突然過ぎて、
須賀さんは立ち直れ

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【作家】新芥川賞・遠野遥の悩みは髪にあり?

【作家】新芥川賞・遠野遥の悩みは髪にあり?

昨日決まった第163回、芥川賞作家、
遠野遥さん。
まずは髪のボリュームに圧倒された(笑)
あんなに髪が多いと、美容室で
シャンプーの時に
「お湯の加減はどうですか?」と
尋ねられても
地肌にお湯が到達するまで
時間がかかるので、
すぐには答えられないでしょう(笑)?

私は薄毛だから、すぐに秒で
地肌にお湯が来るけれど(笑)。
そりゃ、本当は私も
あんなフサフサになりたいですよ。

それから、

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【本】ビジネス書なんて読むものか笑。読書日記7月編

【本】ビジネス書なんて読むものか笑。読書日記7月編

7月は長い梅雨と、
毎日のように続いた曇り空が
こ憎らしかった。

さて。7月はどんな本を
引っ張りだしたり、
読みかじったりしたんだろうか、
振り返ったら、、、、
全部、文学系でした。

ビジネス書なんて、
時代に逆らってでも、読んでたまるか(笑)?
という私の本音が現れていますかね。

7月
1日『夏の裁断』島本理生
2日『マリアビートル』伊坂幸太郎
3日『西方の人』芥川龍之介
4日『虚人た

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