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眠れぬ夜のブックカフェ
2022年7月3日 16:35
古市憲寿さんの『10分で名著』は非常に有益な読書をさせてもらった。1章:ダンデ『神曲』2章:紫式部『源氏物語』3章:プルースト『失われた時を求めて』4章:アインシュタイン:『相対性理論』5章:ルソー『社会契約論』6章:ニーチェ『ツァラトゥストラ』7章:ヒトラー『わが闘争』8章:カミュ『ペスト』9章:『古事記』10章:マーガレットミッチェル『風と共に去りぬ』11章:ア
2022年1月5日 15:31
人生を理解し、進んでいくにつけ、要となるような指針?土台?が若い頃からずっと欲しかった。18で東京に来てからずっと欲しかった。ところで、いざ52歳になってそれが見つかったか?さだまったか?というと、悲しいかな、今も探しています。汗。涙。それには文学を基準にしたらいいのではないか?と思ってずっと本を読んでいると、しばらくして、文学ではだめだ、所詮、作り事じゃないかと
2021年6月12日 12:08
「文学」って一体何でしょうか?「保育園落ちた日本死ね」。2016年に書かれ、待機児童問題の悲惨さについて日本中に衝撃が走りました。ところでこの元になった40行ばかりのブログ、あれは「文学」と呼べるか?私は、あれも「文学」足り得ると思っています。なぜなら、見ず知らずの他人が書いたにも関わらず、大勢の人たちが、共感や衝撃を起こすほど、みんなに通じる内容だったから。みんな
2021年5月11日 15:00
私がnoteで、ちょっと古めな文学の話をついしてしまうのには訳があります。今の人にはもう昔の作家(笑)、たとえば、中上健次や小林秀雄や坂口安吾、江藤淳らのことを、若い人たちにも知ってもらってバトンをリレーできたらな、それに勝る喜びはないなあ。最近芥川賞をとった現役大学生宇佐美りんさんがまだ10代から中上健次を読んでハマっていたというのは昭和中期の中上健次が若い世代に引き
2021年5月2日 15:47
文学賞に応募する時にこれだけはマストで研究するとよいことがあります。とはいえ、私は20年近く、マンガ畑にいましたから、文学畑については、知り合い編集者の話や小説家の方との会話から得た断片にすぎませんが。もしどこかの文学新人賞に応募しようと考える時、大事なのは、選考委員会のメンバーをまず把握することです。たいていは5~7人の作家がメンバーですね。その中に、自分の書
2021年3月28日 10:20
日本の文学、特に純文学、特に戦前・戦後の文学に、明るく健康的な爽やかな物語はどういう訳か、余り見当たりません。どちらかというと、病気がちで、ナイーブ過ぎて、モテなくて、悶々と人生に悩み、という人物の方をよく見かけます。いや、そんなことないよ。西尾維新あたりからは、お金もちで容姿抜群な青年や女子が主人公の作品がいっぱいあるよ。そうでした、確かに…。西尾維新を読んで育
2020年5月2日 21:34
「小説」という言葉はちょっと自虐的ですね。「小さい説」(笑)。前から気になってました。明治時代の翻訳家は文学作品を、政治や思想より「小さな説」だと過小評価して文学書を「小説」と翻訳したそう。明治の血気盛んな青年は自由民権思想や国会創立運動など、政治を一番に考えていましたから。政治・思想→立派で大切な説→大きい説。文学→卑近な日常の描写→小さい説。今では、大きい説は政治
2020年4月26日 19:43
小説に未来はあるでしょうか?いや、あって欲しい。一般書籍の売上の割合は、9割が、自己啓発やビジネス書やパソコンなどの解説書。 目に見えて役に立つ実用書です。残り1割が小説、エッセイなど、文学ジャンル。明日のプレゼンにはすぐには役に立たない〈弱さ〉が小説の弱さ。理由は明白です。文芸の棚の前に立ち、本たちを眺める。それぞれ、粗筋やキャッチコピーがカバーやオビに書いてあ
2020年5月5日 08:45
一般書籍の売上の割合は、9割が、自己啓発やビジネス書やパソコンなどの解説書。 目に見えて役に立つ実用書です。残り1割が小説、エッセイなど、文学ジャンル。明日のプレゼンにすぐには役に立たない〈弱さ〉が小説の弱さ…。理由は何でしょうか?文芸の棚の前に立ち、本たちを眺める。それぞれ、粗筋やキャッチコピーがカバーやオビに書いてあるけれど、自分はこれを読んだらどうなるか、何
2020年9月10日 12:30
恥ずかしながら、音楽を憎んでいたことがあります。30代、一番仕事をしていた頃。ずっと新卒以来、紙媒体の出版社で、漫画や書籍を作ってきました。文字情報で視覚に訴えるもの。しかも、漫画や書籍はニュースと違って、一定の世界へ読者から入ってきてもらう必要があります。読み始めてから感動まで、数分はかかるわけです。ところが、音楽は!!!音や声や音波で聴覚に訴える。耳は常に開い
2020年9月9日 18:11
私には奇妙な確信がある。急に過呼吸になっても、いきなりガンの告知をされても、職場でリストラされても、大金を道中で失っても、ある程度大き目の書店の、新潮文庫の棚の前に立って書棚を眺めていると、心が安らかに健やかになる、なれる。1時間、新潮文庫の書棚の前にいろ!といわれたら、トイレ以外はなんの問題もなく、ずっと立っていられる気がします。見てるだけで心がスッキリするから。ほと
2020年9月13日 11:51
文学が発生しやすいシチュエーションがある、らしい。エッセイスト須賀敦子が 川端康成に言われたアドバイスを読んだ時にそう感じました。須賀さんは、20代でイタリアに渡り、ミラノのキリスト教左翼活動の一翼を担う小さな書店で働き、 その経営者の一人と幸せな結婚生活を送ってた。それが、ある日突然、イタリア人の夫が病気で亡くなってしまう。あまりに突然過ぎて、須賀さんは立ち直れ
2020年7月16日 12:41
昨日決まった第163回、芥川賞作家、遠野遥さん。まずは髪のボリュームに圧倒された(笑)あんなに髪が多いと、美容室でシャンプーの時に「お湯の加減はどうですか?」と尋ねられても地肌にお湯が到達するまで時間がかかるので、 すぐには答えられないでしょう(笑)?私は薄毛だから、すぐに秒で地肌にお湯が来るけれど(笑)。そりゃ、本当は私もあんなフサフサになりたいですよ。それから、
2020年8月1日 11:18
7月は長い梅雨と、毎日のように続いた曇り空がこ憎らしかった。さて。7月はどんな本を引っ張りだしたり、読みかじったりしたんだろうか、振り返ったら、、、、全部、文学系でした。ビジネス書なんて、時代に逆らってでも、読んでたまるか(笑)?という私の本音が現れていますかね。7月 1日『夏の裁断』島本理生2日『マリアビートル』伊坂幸太郎3日『西方の人』芥川龍之介4日『虚人た