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追記 ルネサンスを先駆けた… フリードリッヒ二世  過渡期の始まり 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 以下の流れでの追記です。 

過渡期好きの私

としては、大好物のネタ…

 イスラエルに駐在したこともありフリードリッヒ二世 については、多少御縁があります。しかもフリードリッヒ二世に関する著書を上梓されている吉越さんともお話する機会を得るという望外の幸運に恵まれました。

運と勘としつこさの人生…

ですね。

「フリードリッヒ二世が率いた十字軍は第七回目の十字軍。
唯一戦わずに条約を結んだ十字軍でした。そのためヨーロッパでは戦わずに決着させた十字軍として極めて評判が悪いです。」

 当時とは異なり”唯一戦わずに条約を結んだ十字軍でした。“というのは今の時代の物差しなら寧ろ賞賛に値するお作法。

「フリードリッヒ二世はイスラム文化や先進的な学問を尊重し、アラビア語で自由に交渉できたため異端者扱いされ、4回も破門されても平然としていた人物ですから教皇庁にとっては迷惑な人物でした。」

“フリードリッヒ二世はイスラム文化や先進的な学問を尊重し、アラビア語で自由に交渉できた”というのも同様かと。私も”進取の精神“、“学の独立”という場で鍛えられたのでスーッとその生き方に共感できます。
 ”異端者“、”破門“、”迷惑な人物“と云うキーワードもまた時代を切り拓く人の証。正に過渡期の始まりと云う感じ…

 鷹狩りの書で示した精緻かつ解析的な論理思考こそがそんな彼の創造的な行動を正当化する礎だと理解しています。

 私自身、イスラエルに駐在、テルアビブに事務所が有った頃に現地ですからリアリティを持って神聖ローマ皇帝フリードリッヒ二世がエルサレムを奪還した件を再度学んだこと、印象に残っていました。駐在員の嗜みとして現地訪問者への対応時に備え、それなりの歴史や文化位は頭に入れてありましたので少し懐かしくもあります。総合商社さんの事務所の一部をお借りしての駐在員事務所、日本大使館員と同様の内容で月単位の契約で借り上げて居所としたホテルのあるテルアビブからエルサレムまで何度往復したか覚えていない程です。しかし行く度に新しい発見がある奥の深い場所でした。イスラエルの重層的な歴史は素敵なのです。

 そんなイスラエルの奪還に関わったフリードリッヒ二世の生涯も極めて興味深いところです。ルネサンスというAvalanche(アバランシェ 雪崩)の原点たるフリードリッヒ二世。その生き方理解への窓が大きく開いたかと思っています。なんとなくフリードリッヒ二世も新しい時代たるルネサンスという大きな流れの原点の1つ…先駆けとなってそこから雪崩のようにルネサンスが広がっていった感覚を覚えました。言い換えれば、フリードリッヒ二世が初めの小さな雪の崩壊を作り、それが連鎖的に大きな雪崩になっていったというイメージです。

 その辺りは以下の書が詳しいと思います。

ルネサンスを先駆けた皇帝
―シュタウフェン家のフリードリッヒ二世―
吉越英之著

ISBN978-4-87449-071-6

 ということで、過渡期のの始まりを作ったフリードリッヒ二世についての追記でした。

ご参考


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