”骨通り”という街角 kotsudori その昔、江戸には鈴ヶ森、小塚原という 二つの刑場がありました。 鈴ヶ森は今の品川区南大井、小塚原は荒川区南千住。 現在はどちら…
小豆沢の崖に咲く躑躅 azusawa-3 ずっと小豆の話ばかりでしたが 小豆と言えば、妖怪”あずき洗い”を思わずにいられません。 徳島生まれの友人。 子供のころに帰りが…
新緑の参道ー小豆沢神社 azusawa-2 連休だっていうのに地名の話~?辛気臭ー そんな声が聞こえてきそう。 まぁ、その気持ちもわかりますが(笑) 前回お話しした「小豆…
小豆沢の昼下がり azusawa ここは東京の板橋区と北区の境界を流れる新河岸川の河畔。 とても天気が良く、日差しはちょっと強いのですが 乾いた風が心地よい日です。 …
桜散る、おとめ山の緋鯉 otomeyama 神奈川の箱根に”乙女峠”という地名があります。 昔、バイク乗りの友人が、週末になると 「乙女峠をせめる」なんて話していました…
落合の夜桜 ochiai ここは妙正寺川流れる 西武新宿線下落合駅の近く。 ちょっと前に 新宿区の中井の回で”落合”に触れました。 落合という地名は特に珍しくもなく全…
雪谷の円長寺に紅い花 yukigaya-2 もうすっかり春だというのに 雪の話で申し訳ありません(笑) 大田区の”雪谷”といい、鎌倉の”雪の下”といい なんとも情緒あふれる…
池上線に揺られながら今日も帰る私なの-雪谷 yukigaya もうずいぶん前、「池上線」という歌がありました。 タイトルはその一節。 5~6年前、これを歌う西島三重子さ…
久が原の道、色・ホワイトブレンド kugahara-2 絵はポップだし タイトルもどこかで聞いたよーな・・まぁ、春ですから(笑) この道は久が原の住宅街です。 碁盤の目状の…
久が原に春風舞う kugahara ここは大田区久が原の小さな公園。 心地よい風とちょっと眩しい日差しはもうすっかり春。 平日のせいか、 走り過ぎる池上線のほかは何とも…
妙正寺川にたなびく-中井 nakai 練馬に用事があり、その帰りに大江戸線の中井で途中下車。 こんな風景に出会いました。 とはいっても、「染の小道」なる年に一度の…
春まだ遠し鬼子母神ー雑司が谷 zoshigaya-2 雑司ヶ谷鬼子母神の境内には 都内でも一二を争うイチョウの巨木があります。 私もいろいろ見てきましたけど、あれは見事で…
雑司が谷の千登世橋 zoshigaya 江戸っ子の言葉遊びに 「恐れ入谷の鬼子母神」というのがあります。 「恐れ入りました」を 地名の入谷(台東区)に引っ掛けたシャレです…
新井薬師に陽のあたる午後 arai ここは東京中野区にある新井薬師。 西武新宿線にその名の駅があります。 ちょっと聞くと 足立区にある西新井大師と間違いそうになるの…
代官山のふたり daikan-yama-2 なんだか頭も足元もヘン? 実はこの”ふたり”、路地裏に並べてあったマネキン・・ ではなく、洋服スタンド。 代官山にはこんな小さなシ…
代官山に冬色の・・ daikan-yama 最近のニュースで 東京の昭島市に”代官山”という町名が誕生する・・ そんな話を聞きました。 「渋谷の代官山に比べられて恥ずかし…
西村 文
2024年5月16日 00:58
”骨通り”という街角 kotsudori その昔、江戸には鈴ヶ森、小塚原という二つの刑場がありました。鈴ヶ森は今の品川区南大井、小塚原は荒川区南千住。現在はどちらも史跡となり、お寺の敷地です。時代劇で聞くくらいでどちらも行ったことはなかったのですが、ちょっと前に知人から「南千住に”骨通り”(こつどおり)という道がある」そんなことを聞きました。歴史が歴史だけに、いか
2024年5月9日 08:52
小豆沢の崖に咲く躑躅 azusawa-3ずっと小豆の話ばかりでしたが小豆と言えば、妖怪”あずき洗い”を思わずにいられません。徳島生まれの友人。子供のころに帰りが遅くなると「”あずき洗い”に連れていかれる」と親に言われたそう。それから小豆といえば”あずきバー”で有名な井村屋。実は井村屋のホームページに、小豆の語源についてこんな記事がありました。「「あず」「あづ」は
2024年5月1日 23:17
新緑の参道ー小豆沢神社 azusawa-2連休だっていうのに地名の話~?辛気臭ーそんな声が聞こえてきそう。まぁ、その気持ちもわかりますが(笑)前回お話しした「小豆が流れ出た」という”小豆沢”についての説話ですが、その他にもいくつか地名の起こりを伝える話があります。・飢饉の年に小豆が流れ着き村名とした。・洪水の時に米が流れ着き、村人は腐らないうちに小豆を入れて赤飯にし
2024年4月24日 22:50
小豆沢の昼下がり azusawaここは東京の板橋区と北区の境界を流れる新河岸川の河畔。とても天気が良く、日差しはちょっと強いのですが乾いた風が心地よい日です。対岸が北区、こちら側は板橋区。そして私が立っているのは”小豆沢”という町名です。”小豆”と書いて「あずき」ですが町名は”小豆沢”と書いて「あずさわ」です。新河岸川は荒川の支流として江戸時代からあったらしいのですが
2024年4月17日 23:15
桜散る、おとめ山の緋鯉 otomeyama神奈川の箱根に”乙女峠”という地名があります。昔、バイク乗りの友人が、週末になると「乙女峠をせめる」なんて話していました。”乙女”が付く地名は全国にあります。栃木の小山市・大分の宇佐市に”乙女”、滋賀の高島市に”乙女ヶ浜”、山梨の牧丘町に”乙女高原”、奈良の河合町に”乙女山古墳”・・・若い女の子を連想しがちですがこの”乙女”い
2024年4月10日 20:56
落合の夜桜 ochiaiここは妙正寺川流れる西武新宿線下落合駅の近く。ちょっと前に新宿区の中井の回で”落合”に触れました。落合という地名は特に珍しくもなく全国にあります。川や道の合流点につく地名ですが新宿の落合は神田川と妙正寺川が落ち合っています。知ってはいたのですがどこで合流するのか実際に見たことがなく、今回確かめてみました。しかしなんと、現在の合流点は
2024年4月3日 20:37
雪谷の円長寺に紅い花 yukigaya-2もうすっかり春だというのに雪の話で申し訳ありません(笑)大田区の”雪谷”といい、鎌倉の”雪の下”といいなんとも情緒あふれるきれいな地名です。語源や由来がどうであろうとこれはこれで、地名の魅力だと思うのです。もちろん文字のきれいな地名ばかりではありませんがどうしても漢字の持つ意味がその土地を印象づけてしまいます。昨年でした
2024年3月27日 21:22
池上線に揺られながら今日も帰る私なの-雪谷 yukigayaもうずいぶん前、「池上線」という歌がありました。タイトルはその一節。5~6年前、これを歌う西島三重子さんが「小室等の新・音楽夜話」に出演されていて久しぶりに聴きました。まぁ、分かる人には分かる、懐かしい人には懐かしい(笑)ここは池上線雪が谷大塚駅のあたり。小田急線や京王線などと違い池上線は3両編成。なんだか
2024年3月20日 21:39
久が原の道、色・ホワイトブレンド kugahara-2絵はポップだしタイトルもどこかで聞いたよーな・・まぁ、春ですから(笑)この道は久が原の住宅街です。碁盤の目状の街区で、こんな真っすぐな道が特徴的です。散歩するにはちょっと単調ですね。あまりキョロキョロすると不審者ですし(笑)明治初期に作られた地図を見ると直線道路が交差する久が原の中央部はほとんどが畑だったようです
2024年3月14日 00:55
久が原に春風舞う kugaharaここは大田区久が原の小さな公園。心地よい風とちょっと眩しい日差しはもうすっかり春。平日のせいか、走り過ぎる池上線のほかは何とも静かな午後です。井の頭線が走る杉並区には”久我山”という地名がありますがここは似ているようでちょっと違う”久が原”です。私はしばらく”ひさがはら”だと勝手に思っていましたが”くがはら”だと知り俄然来てみたくなり
2024年3月6日 21:44
妙正寺川にたなびく-中井 nakai練馬に用事があり、その帰りに大江戸線の中井で途中下車。こんな風景に出会いました。とはいっても、「染の小道」なる年に一度のイベントです。新宿区の中井、落合のあたりは江戸時代の手描き友禅や小紋などの技術が今でも息づき、戦後は京都や金沢と並ぶ染物の産地だったそうです。そうした歴史を絶やすまいと街をギャラリーに見立て、2月23日から三日間
2024年2月28日 20:23
春まだ遠し鬼子母神ー雑司が谷 zoshigaya-2雑司ヶ谷鬼子母神の境内には都内でも一二を争うイチョウの巨木があります。私もいろいろ見てきましたけど、あれは見事です。今は冬枯れなので、この絵には入ってませんが(笑)ところで、前回の”千登世橋”ですが”千歳”という言葉があるので単純に縁起の良い意味で付けた名前だと思っていました。でもよくよく調べてみると明治のころ、あ
2024年2月21日 18:14
雑司が谷の千登世橋 zoshigaya江戸っ子の言葉遊びに「恐れ入谷の鬼子母神」というのがあります。「恐れ入りました」を地名の入谷(台東区)に引っ掛けたシャレです。毎年、七夕のころに朝顔市が開かれる入谷界隈ですが、真源寺というお寺に、その鬼子母神が祀られています。そして江戸にはもう一つ、有名な鬼子母神堂が雑司ヶ谷にあります。これは近くにある法明寺持ちのお堂ですが
2024年2月15日 18:03
新井薬師に陽のあたる午後 araiここは東京中野区にある新井薬師。西武新宿線にその名の駅があります。ちょっと聞くと足立区にある西新井大師と間違いそうになるのですが、こちらは薬師様、あちらはお大師様(弘法大師空海)をおまつりしています。どちらも”新井”がつくせいでちょっと紛らわしいですね。新井薬師は通称で、本当の名は梅照院という真言宗のお寺です。目の病気や子育てに霊験あ
2024年2月7日 20:03
代官山のふたり daikan-yama-2なんだか頭も足元もヘン?実はこの”ふたり”、路地裏に並べてあったマネキン・・ではなく、洋服スタンド。代官山にはこんな小さなショップが多いのです。そういえば、ずいぶん昔”ハウスマヌカン”という言葉がありました。いつの間にか聞かなくなりましたね。渋谷の”代官山”は文字通り江戸時代の代官所が管轄した雑木林の高台。明治時代に創刊し
2024年1月31日 22:56
代官山に冬色の・・ daikan-yama最近のニュースで東京の昭島市に”代官山”という町名が誕生する・・そんな話を聞きました。「渋谷の代官山に比べられて恥ずかしい」「おしゃれな町名でよかった」など地元にもいろいろな感想があるようです。なんでも、”代官山”はもともと地元の小字(こあざ)で、まさか渋谷にあやかろうなんて思いはなかったはずです。古い地名を復活させるなんて