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私の生きる糧たち

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記事一覧

エモい文章の作り方

エモい文章の作り方

エモい。この不明瞭な形容詞が定着するなんて思わなかった。

エモさとは何なのか? Wikipediaには「感情が動かされた状態」、「感情が高まって強く訴えかける心の動きなどを意味する日本語の形容詞」と書いてあるけれど、いまいちよくわからない。

一方で、私の文章は、「エモい」と評価をもらうことが多い。謎めいた形容詞で言い表される文章とは一体どういうことなのか?

こんなことを書きながらも、自分自身

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僕は結婚ができない。

めずらしく、とてもプライベートなことを書く。ずっと書こうか悩んでいたテーマだ。なぜ今書くのかということに明確な理由はとくになく、夜中の4時に眠れないので、せっかくだから書いてみようと思った、という程度のことでもある。

僕は結婚ができない。結婚をしたくない。

いつの間にやら35才になり、それなりの身分を持つようにもなり、「どうして結婚しないんですか?」と聞かれることがたくさんある。実にたくさんあ

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kenohiの ほっこり をおすそ分け(2)

kenohiの ほっこり をおすそ分け(2)

東京の武蔵小山で小さな喫茶食堂 kenohi を営んでいるひかると申します。運営する中で、ほっこりすることが多々あります。
少しだけ、みなさんにお裾分けできたら嬉しいなと思って書いています。

今回は、kenohi店内に置いてある自由帳「kenohiノート」からお客さんが書いてくれたことをご紹介します。
何を書いてもいいし、誰が見てもよいノートです。

※kenohiについて

※前回

keno

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「家でやる結婚式、ホームウェディング」という選択。

「家でやる結婚式、ホームウェディング」という選択。

先日、結婚報告をさせてもらいまして

何もない家の前の畑で手づくり結婚式をしました。1年半前から2拠点生活してる大分の家は豊後大野市の農村集落。

「昔は家で結婚式をしたのよ。」と語ってくれた集落のおばあを受け継ぎ家の敷地でやることに。

空き家バンクから借りうけた古民家と2つの畑。この一つの畑を草刈りからはじめ結婚式。

みんなのシェアでつくる結婚式

式場や関連サービスは一切頼まず、大切なひと

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不安定で自由でだいすき

不安定で自由でだいすき

idemのお洋服のデザインは、常に私自身のいいな、着たいな、の気持ちの芽を新鮮なうちに摘んでいる。そして、その摘み取ったアイディアを一緒にすり合わせて、育て、丁寧に“形“として縁取る心強い仲間と共につくっている。

トレンドベースのものづくりではなくて、人の気持ちから派生するものだから、不安定で、そして大いに自由だ。

第一印象の見た目(デザイン)はもちろんだけど
着たときの見え方、色の組み合わせ

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赤いドレスは君には似合わない

赤いドレスは君には似合わない

「赤いドレスは君には似合わない」

結婚式のお色直しを終え、赤いドレスを着ているきみが出てきた。盛大な拍手で迎えられる君は、誰がどう見ても綺麗だった。

本来なら君の横には僕がいるはずだった。でも、君の横にいるのは別の男で、僕は大学時代の友人枠としてきみに招かれただけのただの友人でしかない。

ふたりがお別れをした理由は、「価値観の不一致」とありきたりな理由で、価値観が合わないふたりには明るい未来

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40歳で初の転職。ずっと「番記者」だった僕がネット業界で感じていること

40歳で初の転職。ずっと「番記者」だった僕がネット業界で感じていること

noteをはじめてから、かなり時間がたってしまったのですが…
自己紹介をさせていただこうと思います。

最初はカメラマンとして

僕は今、ニュースプラットフォームで働いています。
ですがもともとは、スポーツ新聞の「日刊スポーツ」で15年間、取材の仕事をしていました。

入社は2002年。最初は「写真部」、つまりカメラマンの部署に配属されました。写真の勉強をしてきたわけでもないので、本当に驚きました

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好きを仕事にって言うけど結局どういうことなのか

好きを仕事にって言うけど結局どういうことなのか

ハッとする言葉に出会った。

全くその通りだと思ってしまった。

わたしは書店でアルバイトしたことがある。

仕事は本当に楽しかったし、心の底から経験できてよかったと思っている。しかしこれを本業にしていきたいかと言われるとちがう。

なぜならわたしが好きなのは、本のお会計をすることでもなく、在庫を並べることでもなく

『本を読むこと』だから。

もう1つ例をあげたい。

わたしはカフェで正社員とし

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ゆるり、令和の大和撫子を紡ぐ

ゆるり、令和の大和撫子を紡ぐ

たしか十三参りのころ。
母に着付けてもらったお着物は、桐箪笥に閉じ込められた時代のかさなりを感じさせる匂いがしました。

羽織ったときのずしりと肩にかかるその重みと匂いに妙に心が踊り、帯を締めると背筋がしゃんと伸びて心地よく感じました。

着物を纏うわたしは、なんだか特別な存在になれたような、魔法にかかったような、そんな気がしたのでした。

初めまして、橘 凜々子です。

文頭にあるのは、中学生の

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