- 運営しているクリエイター
記事一覧
~自由気儘な16行~17日目「現場から」は「以上です」
僕はカフェでよく仕事をする
急だが、今の戦況をお伝えしたい
今日のトヤカンは不運だなと思って
いいねがもらえると幸いだ
パソコンに向かい、右にいらっしゃるのは
キーボードをたたく音がパチパチうるさい
『パチ子さん』という女性でごぜーやす
当然、僕がつけたあだ名だ
続きまして左にいらっしゃるのは
くしゃみの時に手を当てず
こっち向いて「びゃっくしょい!」しやがった
『くしゃ夫さん』という男性でご
~自由気儘な16行~15日目「若い」「まだ若い」「若くない」の急降下
29歳は「若い」と思っていたが違ったようだ
「まだ若い」なんていらない認定をもらった僕は
往生際の悪い人間で有名である
「あふれる若さ」なんて夢にしがみついていた
しかし、そんな抵抗は一瞬に無意味へと変わる
きっかけを作った犯人は“腰痛”だ
一度も痛めたことがなかった部分なのに
バレーボールの最中、激痛に襲われたのだ
便所でお尻を拭こうにも体をよじれやしない
寝返りをうつにも「ぎゃー」とうめき
~自由気儘な16行~12日目「心」なんて「折れてなんぼ」
些細なことで心が折れてしまう
それが僕の短所であり長所だ
“心なんて折れてなんぼ”
折れて気づくことは多い
よくテレビで聞いていた
「心、折れんなよ」ってセリフ
折れない心=強い心
折れた心=弱い心という自称概念
なんで?折れただけで強弱が決まる?
折れたっていいじゃん、また伸ばせば
折れるほど頑張ったって自分褒めなよ
折れたあとはそれだけ問題と向き合った証だろ
折れた経験はいつか必ず肥やし
~自由気儘な16行~11日目「悔しさを晴らす」は「涙以外で」
小学校の頃に書いた脚本がでてきた
「1/2成人式」という式で発表した演劇の脚本だ
くっしゃくしゃになった紙は月日のせいではなく
何度も書き直した跡だったことを思い出す
昔からストーリーや脚本を描くのは好きだった
なぜなら自分の思いだけをぶつけられたから
読み手や受け取り手のことなんか
微塵も考えていなかった
そんな脚本を同級生に理解してもらえる筈もなく
「ストーリーがわかりにくいからやりたくな
~自由気儘な16行~10日目「捨てない」から「残るもの」
財布の中身を整理するとき
必ず開けて見てしまうこの手紙
高一のとき、教育実習の先生からもらったんだ
過ぎた月日は、ボロボロの封筒が物語っている
高校時代
本気を出したり心から楽しむのが嫌だった
かっこわるい、ダサいと思っていた
楽しむことさえ、どこか遠ざけていた
先生はきっと気づいたんだろう
だから実習最終日、こんな手紙をくれた
たった3週間だったけど、確かに聞かれたんだ
「トヤカン君、学校楽