マガジンのカバー画像

~自由気儘な16行~

23
目指せ100日。16行で自由気儘な日々を表現しています。
運営しているクリエイター

記事一覧

~自由気儘な16行~22日目「あの恋の一部」を「16行」で書いてみた

~自由気儘な16行~22日目「あの恋の一部」を「16行」で書いてみた

※noteのお題「#あの恋」に投稿してみようと思い、今までの恋の一部を16行で書いてみました。

あの子が好きっていうもんだから
好きでもないのに買ったCD
あの子のために好きになろうとしたけれど
ビニールすら開けずに桜散った16歳

2月14日、僕の上履きがなくなった
代わりに入っていたのは大量のチョコ
上履きは結局帰ってこないまま3月の終業式
「むかついて捨てた」と彼女に自白された17歳

もっとみる
~自由気儘な16行~21日目「他人」の「勝手」な「親心」

~自由気儘な16行~21日目「他人」の「勝手」な「親心」

カフェで執筆をし始めて、ちょうど1年が経つ
僕は、小さな高校生の成長を勝手に見てきた
彼は3ヶ月後、きっと大学受験を向かえるはずだ
「体、壊すなよ」と口パクでつぶやく僕がいる

彼はピカピカの参考書に、定規で線を引いていた
問題を解く手は止まり、答えを見て書き写した
カフェまで教えに来る先生に音読を薦められても
口を開かず目で流す、あの日の彼は〝高校生〟

1年後、彼の手元にボロボロに輝く参考書が

もっとみる
~自由気儘な16行~20日目「表現」は「無限」

~自由気儘な16行~20日目「表現」は「無限」

あえて16行で挑戦してみる
これが僕の「表現スタイル」
「#noteの続け方」というキーワードで綴る
「“続け方”とは?」って浮かんだのはスルー

他者の目が気になっていませんかー
人間、何人いると思ってますかー
書きたいこと書けなくなってませんかー
表現すること、恥ずかしがってませんかー

そもそも「続け方」って言葉に違和感
結局スルーしないんかいアンポンタン
「有益、ためになる」記事じゃ100

もっとみる
~自由気儘な16行~19日目「寄り道」と「後悔」

~自由気儘な16行~19日目「寄り道」と「後悔」

僕の“黒子舞想(テレプシコーラ)”発動 ※
それは、時間にして約数秒の出来事
こんな時期に出くわすなんて悪手だ
撮ったら逃げる、僕の鉄則

夏は嫌いだ(3回目)
否、そもそも虫が嫌いなのだ
今日は11月14日
季節は冬なわけだ

僕の前に現れた白い小枝
ただそれにはカマが生えており
羽らしきものを広げていた
何故貴様がここにいるのだ

今日は気分が良いからと
寄り道したらこうなった
奴の背後に回り

もっとみる
~自由気儘な16行~18日目「プライド」と「羞恥心」

~自由気儘な16行~18日目「プライド」と「羞恥心」

プライドが邪魔をすることってよくある
大半が取るに足らないものなんだ
そんなこともわかっているはずなのに
先に見える妄想染みた羞恥心がちらつく

電車で席を譲った学生を見かけた
頬は赤くなり、言葉もたどたどしかった
きっとありったけの勇気を出したんだろう
ただ、おばあちゃんは座らなかった

立たずむ2人の間にぽっかり空いた席
学生の顔はまだ赤い
おそらく心の中はモヤモヤの真っただ中
一度譲ったプラ

もっとみる
~自由気儘な16行~17日目「現場から」は「以上です」

~自由気儘な16行~17日目「現場から」は「以上です」

僕はカフェでよく仕事をする
急だが、今の戦況をお伝えしたい
今日のトヤカンは不運だなと思って
いいねがもらえると幸いだ

パソコンに向かい、右にいらっしゃるのは
キーボードをたたく音がパチパチうるさい
『パチ子さん』という女性でごぜーやす
当然、僕がつけたあだ名だ

続きまして左にいらっしゃるのは
くしゃみの時に手を当てず
こっち向いて「びゃっくしょい!」しやがった
『くしゃ夫さん』という男性でご

もっとみる
~自由気儘な16行~16日目「寄り道」は「無駄」なのか、「否」

~自由気儘な16行~16日目「寄り道」は「無駄」なのか、「否」

最寄り駅に大学があるせいか
駅前で酔いつぶれている学生は多い
正看護師の資格を持つ僕は
ヤバそうな学生は声をかけてしまう

先日、声をかけたのはお酒片手に泣いていた学生
理由は「就活留年」が決まったからとのこと
「就活留年なんて寄り道をする僕は人生の負け組です」
この子の愚痴は止まらないし別にヤバくなかった

しばらく黙って聞いた
彼が今欲しいのは“励ましの言葉”ではないはず
どうせならとことん寄

もっとみる
~自由気儘な16行~15日目「若い」「まだ若い」「若くない」の急降下

~自由気儘な16行~15日目「若い」「まだ若い」「若くない」の急降下

29歳は「若い」と思っていたが違ったようだ
「まだ若い」なんていらない認定をもらった僕は
往生際の悪い人間で有名である
「あふれる若さ」なんて夢にしがみついていた

しかし、そんな抵抗は一瞬に無意味へと変わる
きっかけを作った犯人は“腰痛”だ
一度も痛めたことがなかった部分なのに
バレーボールの最中、激痛に襲われたのだ

便所でお尻を拭こうにも体をよじれやしない
寝返りをうつにも「ぎゃー」とうめき

もっとみる
~自由気儘な16行~14日目「嫌い」な「僕」

~自由気儘な16行~14日目「嫌い」な「僕」

誘っておいて「企画してほしい」が嫌いな僕
企画すること自体は嫌いじゃない、むしろ好きだ
だ、が、し、か、し、だ
お主、私を企画させたくて誘ったな?と聞きたくなる

容姿端麗に多い「誘われ待ち子さん」が嫌いな僕
イケメンと美女は嫌いじゃない、むしろ好きだ
だ、が、し、か、し、だ
いい歳こいて誘われるのを待ってるの、かっこわるうござんす

めんどくさがりの「筆不精アピール」が嫌いな僕
アピールすること

もっとみる
~自由気儘な16行~13日目「冬」に「夏休み」

~自由気儘な16行~13日目「冬」に「夏休み」

最近ハマっているゲーム
「ぼくの夏休み2」
なぜだろう…
冬が近づくとやりたくなる

舞台は昭和の雰囲気漂う田舎の海町
主人公は「ぼく」という自由気儘な少年だ
彼がどんな夏休みを過ごすかは
テレビの前の「僕」次第

ただ、現在10月23日
日本は冬の匂いがしはじめている
それなのにテレビの前の「僕」は
夏の匂いを欲してしまう

「おじちゃんは将来なにになりたいの?」と
「ぼく」が大人に問うシーンが

もっとみる
~自由気儘な16行~12日目「心」なんて「折れてなんぼ」

~自由気儘な16行~12日目「心」なんて「折れてなんぼ」

些細なことで心が折れてしまう
それが僕の短所であり長所だ
“心なんて折れてなんぼ”
折れて気づくことは多い

よくテレビで聞いていた
「心、折れんなよ」ってセリフ
折れない心=強い心
折れた心=弱い心という自称概念

なんで?折れただけで強弱が決まる?
折れたっていいじゃん、また伸ばせば
折れるほど頑張ったって自分褒めなよ
折れたあとはそれだけ問題と向き合った証だろ

折れた経験はいつか必ず肥やし

もっとみる
~自由気儘な16行~11日目「悔しさを晴らす」は「涙以外で」

~自由気儘な16行~11日目「悔しさを晴らす」は「涙以外で」

小学校の頃に書いた脚本がでてきた
「1/2成人式」という式で発表した演劇の脚本だ
くっしゃくしゃになった紙は月日のせいではなく
何度も書き直した跡だったことを思い出す

昔からストーリーや脚本を描くのは好きだった
なぜなら自分の思いだけをぶつけられたから
読み手や受け取り手のことなんか
微塵も考えていなかった

そんな脚本を同級生に理解してもらえる筈もなく
「ストーリーがわかりにくいからやりたくな

もっとみる
~自由気儘な16行~10日目「捨てない」から「残るもの」

~自由気儘な16行~10日目「捨てない」から「残るもの」

財布の中身を整理するとき
必ず開けて見てしまうこの手紙
高一のとき、教育実習の先生からもらったんだ
過ぎた月日は、ボロボロの封筒が物語っている

高校時代
本気を出したり心から楽しむのが嫌だった
かっこわるい、ダサいと思っていた
楽しむことさえ、どこか遠ざけていた

先生はきっと気づいたんだろう
だから実習最終日、こんな手紙をくれた
たった3週間だったけど、確かに聞かれたんだ
「トヤカン君、学校楽

もっとみる
~自由気儘な16行~9日目「戦い」は「再び」

~自由気儘な16行~9日目「戦い」は「再び」

オール明け、場所は自宅前
今度のあいつはひと味違った
臨戦態勢を整えていやがる
転がってない……

夏が苦手な理由を挙げたらキリがない
スイカの種、クーラーの風
「せっかくの夏だから」って言葉をつければ
なにしてもいいっていう風潮

気軽にできなくなった手持ち花火
暑いだけで不機嫌になる人
汗臭さをごまかすためにふられた香水の匂い
夏までに用意できなかった去年のままの身体

そして写真のこいつ……

もっとみる