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名無しの思考

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基本的に適当な読書感想文と思考について。
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#ビジネススキル

「不幸な奴隷と幸福な生活 ー革命とは地獄を破壊する行為であり、」ショートショート

「不幸な奴隷と幸福な生活 ー革命とは地獄を破壊する行為であり、」ショートショート

「やった!!! 勇者さまたちが魔王を倒したぞ!!!」
「これで魔物たちに支配される生活は終わりだ!!!」

民衆は歓喜に沸く。ながらく続いた魔物たちによる人間の支配が終わりを告げたのだ。

そして、かつて魔王に支配されていた街の真ん中には勇者たちの立派な銅像が建てられた。

「ねぇおばあちゃん。これが勇者様たちなの?」
「そうじゃよ。この方達が、われわれを解放してくれたのじゃ」

「魔物たちは悪い

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「サブリーダーと潤滑油とディスカッション」ショートショート

「サブリーダーと潤滑油とディスカッション」ショートショート

登場人物

A:大学のサークルで、サブリーダーを務める。サークルメンバー間の潤滑油となり、組織運営に貢献してきた。

B:大学のサークルで、サブリーダーを務める。サークルメンバー間の潤滑油となり、組織運営に貢献してきた。

C:大学のサークルで、サブリーダーを務める。サークルメンバー間の潤滑油となり、組織運営に貢献してきた。

D:大学のサークルで、サブリーダーを務める。サークルメンバー間の潤滑油

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「顧客第一主義な取引条件 ー弊社の魅力は」ショートショート

「顧客第一主義な取引条件 ー弊社の魅力は」ショートショート

「もしお願いするとした場合、ミーティングなどの時間はいつがいいとかありますか?」

「いつでも大丈夫です!」

「いつでも、、、? 御社の休日もあるでしょうし? シフト制とかでしょうか?」

「一応、土日が休みですが、土日でも大丈夫ですよ!」

「お時間は・・・夜遅くとも?」

「はい! 夜遅く、他社では23時からや、もしくは朝7時とかにでもご要望があれば行っていますから」

「それはすごい。でも

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考える力とは 具体と抽象 であるが、そもそもソフトウェアが入ってないと考えることもできへんねん:東大思考から考える思考力

考える力とは 具体と抽象 であるが、そもそもソフトウェアが入ってないと考えることもできへんねん:東大思考から考える思考力

あーー!! 頭良くなりたい!!!!

というわけで、今回はこんな本を読んでみました!!

いやね、東大うんちゃらはよく本屋で見かけてたんですが、
考える力と地頭力と書いてあるので、読んでみよか! とおもったわけです。

全然関係ないですけど、ぢあたま と打つと 乳頭 とでますね!! 正解はじあたま!!!

内容としては、本質思考とかもろもろをかいてあるわけですよ。

そして、具体と抽象の考え方。こ

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「とある会社のワーケーション初日」ショートショート

「とある会社のワーケーション初日」ショートショート

「と、いうわけでワーケーションを実施します」
「わーけーしょん?」
偉い人がやってきて、社員にいいました。

「ワーク&バケーションの造語ですね。リゾートなどの環境のよい場所で、休暇を兼ねてリモートワークを行うことを
だいだいいいます」
「で、するといわれても、家あるし」
「そもそも、リモートワークもできていないのにどうしてそんなことを」

「補助金がたんまり出るからです」
「はぁ・・・」
「リモ

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「平均的な人など存在しない ーふつうは案外むずかしい。」仕事に関する9つの嘘

「平均的な人など存在しない ーふつうは案外むずかしい。」仕事に関する9つの嘘

ふつうの人を求めると、結婚できない。

そんな言説が婚活にはあるわけですよ。

この際、だいたいが「君たちがおもっている ふつう というのは理想が高すぎる!!!!」「現実を見るのだ!!!!」的なことが多かったりするんですが、

この中で ふつうの人など存在しない、という論を見て、ふとおもったんですよね。(ウソ #4最高の人材はオールラウンダーだ

この中では 第二次世界大戦終結後、航空機の複雑化

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「私が敏腕コンサルタントです ――敏腕コンサルタントと社長」

「私が敏腕コンサルタントです ――敏腕コンサルタントと社長」

「君が敏腕コンサルタントか!」
「はい、私が敏腕コンサルタントです」
「自分でいうとはなかなかだな」

豪快に社長は笑った。

「はは。それだけ自信があるということです」

そういってコンサルタントも笑った。

「では早速、相談だ。わが社には課題が山盛りなんだ」
「なんでも聞いてください」

「こういう経営上の問題があるのだが、どうしたらいいかね?」
「AIがあれば、すぐに問題は解決しますね」

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「みんなが頼りにしていたBさんとリストラクチャリング」

「みんなが頼りにしていたBさんとリストラクチャリング」

「社長、やっぱりBさんは必要だったんですよ」
「そうです。現場のみんなが困っています」

そう課長たちが社長に進言した。
ワンマン社長というわけではないが、課長たちが口をそろえて社長に訴えるほどの事態だった。

「しかし、そうはいってもBさん一人がやめただけだろう?」

そう社長はいう。だが課長は繰り返す。

「それだけの人物だったのですよ、Bさんは」
「しかし、そうは見えなかったが・・・人は見か

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「きこりの兄弟 木を切ることをやめたきこりの話」

「きこりの兄弟 木を切ることをやめたきこりの話」

「ようやく森も終わりか」

旅人は森を抜けると、そこには小さなお店があった。
そこには木を材料にした工芸品が並んでいた。

「これはすごい」
「ありがとうございます」

感嘆の言葉が漏れたところで、話しかけられた。
どうやらここの店主のようだ。

「おや?」

旅人はその店主の顔を見て、これまた声を上げた。

「もしかして……」
「ははは、もしかして、森の中できこりに会いましたか?」

そういって

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「きこりの兄弟 ~ なまけものなきこりの、斧を使わない仕事術」

旅人が森を歩いていると、先ほどあったきこりがいっていたことを思い出した。

「多分、この先に俺の弟がいるはずだ」
「そうなのですか?」

「ああ、兄弟の中で一番のなまけものさ。きっとあったときもだらけているだろうさ」
「一番のなまけものですか?」

「ああ、自分や兄のような真面目さがないんだよ。なんせ、斧を持つのもめんどくさがるんだ」
「それはそれは」

「自分のように道具の手入れを真面目に学んだ

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「きこりの兄弟 〜 斧を研ぐことに全力を注ぐきこりの話」

「きこりの兄弟 〜 斧を研ぐことに全力を注ぐきこりの話」

旅人が森を歩いていると再び、きこりと出会った。

「おや?」
よく見ると、先ほどあった木こりと似ていた。

その木こりは木を切っておらず、丁寧に斧を研いでいた。

「せいが出ますね」

旅人が話しかけると木こりは

「斧の切れ味が悪いと、切れるもんもきれないからね」

と答えた。

先ほど出合ったきこりとは大違いだった。
少し前にきこりにあったことをいうと、「あいつは兄だよ」と木こりは答えた。

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「きこりの兄弟 〜 木を切ることに全力を注ぐきこりの話」

「きこりの兄弟 〜 木を切ることに全力を注ぐきこりの話」

とある旅人が森の中で、1人の木こりに出会った。

ザックザックザックザック!!

きこりは小気味にいい音を立てて、斧を木に振るっていた。

「これは威勢の良いことだなぁ」

ザックザック、ザックザック!

ザックザック、ザックザック!

ザックザック、ザックザック!

斧が木にふり落とされ、木が削がれる音が調子良く響く。

ザックザック、ザックザック!

ザックザック、ザックザック!

ザックザッ

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「クレーム処理プロフェッショナルAさん ―退職した後におきたことー

「Aさん、さすがですね。なにかコツはあるんですか?」
「誠心誠意やるだけさ」
そういってAさんはこともなげに言った。

けれどもAさんが必死に動いたおかげなのは分かっている。

顧客からのクレームを受けたAさんはすぐさま謝罪に向かい、
朝早くから夜遅くまで、各部署に連絡し、ゴタゴタをまとめ、
しぶる部署もなんとか説き伏せ、連携し、なんとか対応して、事なきを得たらしい。

皆、ヘロヘロになったが、そ

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「とあるアリ商事の会議 ーコンサルタントが教える冬の越し方」

「とあるアリ商事の会議 ーコンサルタントが教える冬の越し方」

「さて、今日は長い冬をどう乗り切るかを話あおう」

餌がないんだ。どうしよう。

そういってアリ商事の会議は始まった。

「とりあえずムダを省きましょう」

そとから招かれたコンサルタントはそういった。

「そうはいっても、ムダってのはなんなんだ?」
「もうこっちは限界だ」
「そんなものはない」

「いえ、あるはずです。とりあえずなくてもいいものを捨てるんです」
「とりあえずなくてもいいもの?」

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