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【短編小説】ゆるやかな夜の気配

【短編小説】ゆるやかな夜の気配

*この作品は、決して明るいとは言えませんが、僕が眠れない夜に読みたいのは、きっとこういう物語です。もし何か感じるものがあったなら、後書きまで目を通していただけると幸いです。

***

『ゆるやかな夜の気配』

冬は気分が落ち込むけれど、「」たくなっても耐えられた。本気で「」に近づくのは決まって暑い夏の夜だった。一人暮らしのマンションの15階、玄関を開けても誰も待っていてくれない、薄暗い部屋。

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「知る」ことで感じる怖さもあるけれど、

「知る」ことで感じる怖さもあるけれど、

今日も内定者の子と面談をした。一週間ぶりだ。

面談するたびに記事にしてしまうのはネタの底が見えている感じで恥ずかしいが、でも記事にしたいくらい自分にとって大切なことを気づかされる時間なのだ。言葉として残しておきたいもの、学びが得られる。

ちなみに前回の記事がこちら。

その子は先週インターンを行ってきた。

先週の面談の際に、

「いつもは2週に1回のペースなんですけど、出来れば来週またお願い

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優しい人から自滅していくなんて馬鹿みたいだ

優しい人から自滅していくなんて馬鹿みたいだ

優しい人から自滅していく。そんなの馬鹿みたいだ。

なんで優しい人の方がたくさんのことを背負って、たくさんの人を救おうとして、他人のために頑張って、期待に応えようとして、自分の気持ちを置いてけぼりにして、小さなことを見逃せなくて、罪悪感に苛まれて、焦燥感と闘って、自分は無力だと思っていて、他人の感情に押し流されて、ひとり自滅していくのか。

それに気がつかない優しい人が大嫌いだ。

その先に出口は

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”手紙”

”手紙”

拝啓 この手紙 読んでいるあなたはどこで何をしているのだろう
15の僕には 誰にも話せない 悩みの種があるのです

アンジェラ・アキさんの「手紙~拝啓 十五の君へ~」、その歌詞の冒頭がふと頭に浮かんだ。

小学6年生の頃に歌った記憶がある(15歳ですらない)。

今日せっかく1歳レベルアップしたことだし、「人生丸ごとコンテンツ」を掲げている身として、歌詞と共にタイムスリップしてみたい。

・・・

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noteをやっている方は繊細な方が多い気がします。
そんな人たち全員に伝えたいです。

それ、あなたの魅力であって長所ですよ。

【こころの日記】5月27日

【こころの日記】5月27日

ひとりのじかん
ひとりのかちかん

それをだいじにしていきたい

ひとりとひとりだから
しあわせなふたりになれる

そんな気がする

ひとりが好きだから
ひとを好きになれる

そんな気がした

あめがふれば
くつがぬれることもある

だけど
それもいいとおもえる

ひとりのじかん
ひとりのかちかんで

だれかを好きになったり
せかいを好きになったり

それがいい気がした

感情を剥き出しにして涙を流せるような人が苦手だったけど...

感情を剥き出しにして涙を流せるような人が苦手だったけど...

感情を素直に表に出せるような人が奇妙でどこか
怖いと思うことがよくある。

それは、
自分が感情を剥き出しにする事が苦手で、
それと同時にそういう人に対して、
ある種の劣等感に近いモノがあるのかもしれない。

なんで泣きたい時に顔を涙いっぱいに濡らして
人目をはばからず涙を流すことができるんだろう?
なんで怒りの感情を顔にシワを寄せて
曝け出すことができるんだろう?

そんな取るに足らないくだらな

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さあ。多分、何も変わらないと思います。

さあ。多分、何も変わらないと思います。

『過去に戻れるならいつに戻りますか?』と訊かれたことがある。そのときのことを思い出した。

高2、高3の2年間、担任だった物理の先生がいる。過去に生徒が描いてくれたという、にっこり笑った似顔絵のイラストを大事に持っていて、データ化して学級だよりの右上にいつも載せていた。自分でシールまで作っていた。

その先生は他の先生と少し変わっていた。不思議な先生だった。価値観というか、学生への接し方が、田舎と

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一杯に捧げた青春

てんぺいです、僕は明日スターバックスのアルバイトを卒業します。今日は最後のオープンでした、オープンのシフトに入り始めたのは11月からなので4カ月ほどしか経験できませんでしたが、朝に入ることでよりお客さんとお話する時間ができ、僕の顔をおぼえてくださるお客様も増えました。

就活の面接で「大学生活で一生懸命頑張ったことはなんですか?」という質問にはすべて「スターバックスでのアルバイトです」と答えるほど

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ある人に影響されて最近
自分の「夢」についてよく考えているんだけど。

夢なんて
儚くて、淡い幻想みたいなモノなのかな?なんて。
だから、夢を持つほど苦しくなる?

希望を持つから絶望を感じる?

だから
自分らしく生きて。
沢山自分を表現できれば
それで良いのかなって。思う。

悩める今も意味があるから

悩める今も意味があるから

僕は今年22歳になる年なのですが、僕と同年代の人がすごく悩んでいるなぁという気がしています。

特にひよっこさんはコメントをくれたり、同い年ということもあってすごく親近感が湧いていました。
それだけじゃなくて記事の内容もすごく好きで、いつも刺激を受けてましたし、そういう記事が当時の自分の頑張る理由になっていたことは確かです。

なので何か助けになれればと思って書き始めたのですが、なんて書いていいか

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noteに書くだけで消えていった恐怖

noteに書くだけで消えていった恐怖

先程まで別の記事を書いていました。

タイトルは「今日だけこの怖さを吐き出させて」。

正直、ここ数週間の僕は夢を追いかけることが怖くなっていたんです。
ゴールを目指して進み始めた分あまりにも正直な現実が僕の心を切り裂いていくから。

だから今にも溢れそうなこの恐怖を記事で吐き出そうと書き始めました。
そうして勢いで書き切った1500文字(流石に書きすぎました笑)。

でもその記事の最後はいつもの

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悪者がいなくても十分楽しい物語を描き続けたい

悪者がいなくても十分楽しい物語を描き続けたい

僕の大切な人。

多くの人と人と触れ合っていると自然とわかるようになってきました。
あ、この人って僕にとっては大切な人だ。離しちゃいけない。って。

僕の人生はそんな場面で溢れかえっています。
僕が笑顔になれる瞬間前にいる人がいて、泣いている時に肩を抱いてくれる人がいて、目の前にいなくても温かい言葉をかけてくれる人がいます。

そう思い返してみると、僕の物語に悪者なんていないんですよね。
もちろん

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