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名作にくらいつけ! 安部公房 「砂の女」 ~迷路の中の反復~
(2800字程度) ワクワクしながら並んで待っていると、やっと自分の番がやってきた。嬉しさのあまり、歓声を上げながら入り口をくぐる。と、そこまではよかったものの、いざ入ってみると、出口はおろか、自分がどこにいるかすらわからない。不意に怖くなり、入り口に向かって大声で誰かを呼ぶ。誰も来てくれる気配はない。少しの間、待ってみる。誰も来ない。仕方がないので、もう少し待つ。壁を叩く。地団駄を踏む。力の限り
もっとみる先日の津波警報、驚きました。地震が少ないという土地柄もあり、頭が真っ白になりました。パタパタしましたが、何の被害もなく本当に安心しました。その日取った行動、また観光客が多いという事実。新たに課題も見えてきました。車では移動しない。改めて痛感しました。外国語での情報発信も必須です。
能登半島地震について ~限界集落と多様性~ (1)
(2400字程度)
そうやって、鬱々とした日を過ごしながら、自分なりに情報にあたっていた。すると、やはりと言うべきか、気になって仕方のない言説に行き当たった。
専門でもないので正しい方策など出てこないのだが、表しがたい違和感がいつまでも拭えずにいる。そもそもが何も知らないのだから、思い切って書くことにした。
今回の震災においても、復旧・復興のために国の予算が充てられることになった。そこま
能登半島地震について(前書き)
(1000字程度)
能登半島を中心に、列島は元旦から大きな地震に見舞われた。こんなことが起こるなど、誰が想像することが出来ただろう。このタイミングで、こんな悲しい出来事が起こるなどとは。
明けましておめでとう、の一言が憚られた。以前から、お正月と誕生日だけは、誰にとっても分け隔てなくやってくる、無条件にめでたい日だと確信していたのに。
これだけのことが起こった訳だから、私も何事
探検!短編! イタロ・カルヴィーノ 「むずかしい愛」から『ある写真家の冒険』 (2000字程度)
人が狂気へと至る物語を描こうとする時、その冒頭は、決まって穏やかな描写で始まる。主人公には信頼すべき分別があり、常識の枠内で収まる主人公の言動と人となりが、動き出した物語を支えている。
アントニーノが主人公のこの物語の冒頭も、同じく穏やかな言葉で語られていく。そこでは、不穏なものを含む言葉はなりを潜めている。
世に出回り始めたカメラの人気ぶりは、当時のイタリアでも相当なものだったのだろう
小説を書き始めてなんとか粘っていたのですが、完成するまでにあと三百年くらいかかりそうなので、一旦書くのを休んで、次は読書感想文を書こうと思います。どうもお知らせばかりが続き、申し訳ないです。次の記事も、またよろしくお願いします。
最近からまた小説を書いているのですが、これが全然進まない。次にアップするのはいつになるやらと考えていたら、インフルエンザにかかってしまいました。体調の方はだいぶ良くなりましたが、しばらくの間はアップするのも難しそうです。皆様、どうぞ広い心で、これからもおつきあい下さいませ。
こんにちは。イオンに行くとやたらと警備員に出くわすsokopenです。先日書いた小説、「BGMに寄り添われて」についてですが、(3)に限り、8月26日の土曜日から、有料とさせて頂きます。もう読んだよ!という方、感謝で一杯です。これから!という方、まだ時間あります!是非、ご一読を!