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漫画家になるには|そこに「万感」はあるか?クライマックスの作り方 #009

漫画家になるには|そこに「万感」はあるか?クライマックスの作り方 #009

こんにちは!東京ネームタンクのごとうです。マンガスクリプトドクターとして活動していたり、最近はやさしさ創作村の村長もやっています。

そう、いつもマンガの作り方の気をつけるポイントをお話ししていますが、もっとも基礎となる部分「ネームできる講座」動画版のアップデート版の配布が始まりました!

2種類の創作タイプについての解説が含まれます。最新の気づきもアップデートしていきますので、まずは動画講座で大

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影響を受けた本を紹介していくよ

影響を受けた本を紹介していくよ

どんな本を読んでいるんですか?と質問を頂くことが増えたので備忘も含めてここに随時リスト化していきます。簡単な思い出もあり。

小説/童話などつぐみ

主人公、まりあと病弱だが破天荒な幼馴染の一夏の物語。
ちょっと強い女の子に惹かれるようになってしまった本。男兄弟しかいなかった自分には女性視点で展開する吉本ばななさんのストーリーは新鮮でした。影響されて大学の時にまんまのキャラの短編を撮りました。

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映画制作・脚本・俳優部向けおススメ書籍

映画制作・脚本・俳優部向けおススメ書籍

ワークショップなどでどういった本を読めばいいですか、と聞かれるのでおススメ本をまとめます。
脚本を書く脚本家さんだけでなく、それを映像化して演出する監督、演じる俳優部さんまで、知っておかないといけない共通言語だと思っていますし、知っているだけで脚本読解の質・スピードが飛躍的に向上します。
ハリウッド式の脚本術をベースにしています。
随時追加します。

キャラクターについての本対立・葛藤類語辞典 上

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step.3 【シノプシス1Pで魅せる文章の書き方】:3つの鉄則と5つの基本

step.3 【シノプシス1Pで魅せる文章の書き方】:3つの鉄則と5つの基本



ヘミングウェイの言葉です。

前回ログラインは企画を売るための
キーワードのような物とお伝えしました。

ではシノプシスは何のためにあるのでしょうか?

ログラインがアイディアを売るためのきっかけであるとしたら、シノプシスは映画の大まかな全体構成と世界観を伝える物です。

大事なのは簡潔であること。そこに映画の全体像が表現されている事です。

ログラインを聞いたプロデューサーは次にもっと詳しい

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シド・フィールドの「三幕構成」をバッチリ説明するぜ!!【実践編・1】

シド・フィールドの「三幕構成」をバッチリ説明するぜ!!【実践編・1】

「基礎編」(第1回、第2回)に引き続き、シド・フィールドの「三幕構成」をバッチリご説明します!

スタート!

三幕構成を見取り図でチェックしよう!

続きはこちら!!

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 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。

(担当:三葉)

まとめ:三幕構成の理論と実例(大量)

まとめ:三幕構成の理論と実例(大量)

ポップカルチャー(マンガ、小説、ラノベ、アニメ、映画、ゲームなど)のクリエイターの方向けに、これまでに公開してきた「三幕構成の理論と実例」に関する記事をまとめました。

※今後も断続的に追加します!!

◆三幕構成の理論◇シリーズ【シド・フィールドの「三幕構成」をバッチリ説明するぜ!!】

基礎編#1

基礎編#2

実践編#1

実践編#2

実践編#3

◇その他

すべての物語は「欲求」と「

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シナリオの書き方【中級編】ドラマ②葛藤の仕組み

シナリオの書き方【中級編】ドラマ②葛藤の仕組み

さて、前回は【drama/ドラマ】という言葉について書いていきました。
今回はその【ドラマ】をどのようにシナリオに組み込んでいくかを解説していきます。

日本語で【ドラマ】という言葉が曖昧になってしまうのは【ドラマ=葛藤】と訳してしまうからです。日本語で【葛藤】と言ってしまうと多くの人が
”頭を抱えて何かに思い悩む様" を思い浮かべてしまいます。

では、なんという言葉が一番なのでしょう?
それ

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敵組織にスパイを潜入させる

敵組織にスパイを潜入させる

◆概要【敵組織にスパイを潜入させる】は、創作の技術の1つである。

このテクニックには3つの価値がある。

まず、「主人公が活躍するシーン」と「スパイが動き回るシーン」を交互に描けば、ストーリーが単調になるのを防げるはずだ。途中で飽きて離脱してしまう読者・鑑賞者を減らす効果があるだろう(価値1)。

また、スパイが敵に見つかりそうになったり正体がバレそうになったりするシーンを描けば、読者・鑑賞者を

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ログラインを徹底解説【Part2:ログラインはこうやって書くのだ!!】

ログラインを徹底解説【Part2:ログラインはこうやって書くのだ!!】

引き続き、ログラインについてご説明します。

※本記事はPart2。Part1からご覧になることをお勧めします。

Part1の振り返り

Part1ではログラインの<目的>をご説明しました。

すなわち……

・1:ログラインは、あなたの<アイデア>を売り込むためのツールである

・2:映画会社のプロデューサーやエージェントに「ほぉ!これは面白いアイデアだ。脚本を読んでみよう」と思わせることがで

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ぱっと見てこれダメだろうな~と思う作品

ぱっと見てこれダメだろうな~と思う作品

シナリオコンクーラーのためのシナリオ分析を始めてから、
かれこれ10年以上経つんですけど、
ざっと1500本以上の作品を拝見させていただいてて、
私個人が一人でそれだけの量を分析してるって
なんかそれってかなり凄いことじゃないかと思い始めていて、
そんな私がシナリオについて色々書いても(語っても)、
別におかしくないだろうと再認識している今日このごろ。

ということで、

ビビの役に立たないシナリ

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映画における娯楽と表現の両立

映画における娯楽と表現の両立

映画とはアートか、エンターテイメントか。

答えは「そのどちらでもある」です。

写真とはアートか、記録か。という問いを投げかけてもきっと同じ答えになりますよね。

すべての作品がどちらでもあるとは言えず、片方のみが成り立っている状態でも良いのですが重要なポイントが一つあると思っていて。

それは、この2つが高い次元で両立された時に、その作品は一つを突き詰めただけでは到達できない領域に位置すること

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「群像劇」ってどうして面白いの!? そもそも「群像劇」ってなに!?

「群像劇」ってどうして面白いの!? そもそも「群像劇」ってなに!?

群像劇が好き。

面白い群像劇って、本当に数え切れないほどある。最近観た映画を思い出しても、『街の上で』、『ナイブズ・アウト』、『騙し絵の牙』...。自分がオールタイムベスト級に好きな作品だけを振り返っても、『桐島、部活やめるってよ』、『ラブ・アゲイン』、『七人の侍』...。

友達と最近、短編映画の企画をしているときにも自然と、「群像劇にしてみよっか?」なんて話になったけど、その後に冷静になって

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