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うつわマガジン2016 上半期

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アトリエをとびだし日常でイキイキする「日日陶うつわ」
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#器

町がまるごとシリーズ2

町がまるごとシリーズ2

ああ良い香り!なんて、ロマンチックなおにぎり玉をうっとり眺めていたら、ドカンと3発やられました。

紅町がまるごとおにぎり玉にやられたというニュースは全国にすばやく広まり、問い合わせで電話回線はパンクしたほど。ある人は苦みで口の中がひりひりした、ある人は手が真っ黒になったと苦情を訴えます。

一方で紅町に不思議なニュースが流れはじめたのはドカンの3日後。

アイヌの神「コロポックル」が

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Cheers!?

Cheers!?

焼きあがって陶芸窯から出てきたら、小爆発を起こしたような亀裂があった。オレさまの大事なボディにね。アトリエの中のひとが哀しそうな顔をしたので「Cheers!」と威勢よくこたえた。

アトリエの中のひとが笑顔になって「たとえキズがついていてもあなたを愛します」と言いながら、お茶でものんでみましょうとお茶を淹れたら、みるみるうちにテーブルの上にはお茶の湖ができました。オレさまは「Cheers!」と

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たけのこ君臨 ありがとうございますnoteさん#春が来た

たけのこ君臨 ありがとうございますnoteさん#春が来た

雨もふっている本日、少々湿った話、お許しくださいな。昨年末、大切な人との一生の別れがあり、心の底につうじる井戸から泪という清水(しょうず)を汲み、「#春が来たら」それをプハーっと撒き散らそうと誓って春を迎えました。

お豆のごはんはあまり好きでなかったけれど、たけのこご飯はきっと喜ぶだろうな、そんないろいろを混ぜて炊き込みました。

数年前よりご愛顧いただいているミニ土鍋。
新年度からは件の井戸を

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めだまやきのキミ

めだまやきのキミ

ぼくらのうつわにライバルあらわる
オニオンという強いやつ。

ぼくらはキミを守りぬく。

なかなか静かな佇まいの美白のキミ。

耐熱の器/Cocciorino di tamamiazuma.com

自己防衛を捨て皿に出よ

自己防衛を捨て皿に出よ

生きとし生けるもの、自己防衛のために毒性をもつのです。ちっちゃな豆たちにもそんな抵抗がある。

自己防衛でガチガチになってしまっているサンドカラーのちっちゃな豆たちのところに、オーキッドブルーなぼくら豆皿が説得にいくところ。

レンズ豆は小銭に変身させられ、大みそかに豚足といっしょに「金運開眼」と願かけられて食卓に並ぶだろう。ちょいとヘヴィな料理だが、仲良くなっておこうじゃないか。

さあ自己防衛

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タマテバコ(OPEN IT!)

タマテバコ(OPEN IT!)

ミニ土鍋でお茶わん一杯分のごはん炊けちゃいます。

Cocciorino(コッチョリーノちきゅうのかけら)

わたしをみてくれなくてもいい器

わたしをみてくれなくてもいい器

ひとりでいるととても地味で誰も声をかけてくれません。
赤かったり青かったりすると、「あらきれいね」と言ってもらうことがおおいです。わたしは「渋いね」とも言ってもらえません。

あら「おいしそうね」と声をかけるひともいるけど、それはわたしのことではないようです。でも「似合うね」と言ってくれる人がいるのでうれしいです。
わたしをみてくれなくてもいいのです。あの子をおいしそうねと言うならば。

アトリエ

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