Podcast「チノアソビ」では語れなかったことをつらつらと。リベラル・アーツを中心に置くことを意識しつつも、政治・経済・その他時事ニュースも交えながら林田(専門:総務省地域力創造アドバイザー、TVコメンテーター、飲食店経営、大学教員)と後藤(マーケッター、メディア&プレスコンサルタント、ライター)の二人が、他では得られない(?!)情報を提供していきます。
1.金にルーズな天才詩人石川 啄木といえば、日本人の誰もがその名を知る天才詩人のうちの一人といってよいでしょう。 という歌を由来とした傑作『一握の砂』。この中に収…
1年の時を経て、論語講座再開! ということで、4月19日(金)に論語講座(東京)を再開する運びとなり、実施してきました。第一期は、どちらかというと道に迷った大人た…
1.裏金問題の本質 自民党が、いわゆる「裏金問題」(本義的には政治資金問題と言うべきか)で揺れているんですけれども、個人的には、あのぉ、何というんでしょう、そのぉ…
論語講座再開の経緯 私事で恐縮ですが、ドラ息子の大学受験が終了いたしました。 この1年、なんとなく気をつかって東京での飲み歩きは最低限に控えていたのですが、4…
1. 富の源泉は信用 チノアソビ本編でも、何度か触れてきたが、富の源泉、つまりお金持ちになるための一番の近道は、信用を得ることなのであります。 悪い大人たちがよ…
「歴史は繰り返す」 というが、なんとなく21世紀がその前の100年、つまり20世紀をナゾっているような感覚に陥ることがある。この感覚を共有してもらうためには、20世紀が…
1. 中小企業経営者に必要な経営力 見出しタイトルを「中小企業経営者に必要な経営力」と書いたところまでは良いが、正直、何から書けば良いものか迷っている。迷って迷っ…
孔子はこう言った、ということを弟子たちは論語にまとめた。 「子曰く(し、いわく)、、、」 の後に続くのは、すべて孔子の言葉である。「曰く(いわく)」は、動詞「…
ぼくが学生時代を過ごしていた25年前と比べて、と書くと、嗚呼、オレも歳くったもんだなぁと、それはソレで感慨深くなって黄昏れてくるわけですけれども、社会においては…
1. 問題児、三木武吉 もはや21世紀も四半世紀は過ぎようとしているにも関わらず、社会は停滞しているどころか後退していくかのような様相である。 裏金だなんだと、現…
1. 小学生のヒーロー、ザビエル 学びとしての日本史が正式に始まるのは小学校6年生からだった記憶がある。誰もがその記憶の中で、絶対に忘れ得ない人物の一人、それがフ…
1.近況報告(2023年師走〜24年初) 道教ツアー篇、ついにここに完結!本当に完結編です。 この秋に実施したツアーのレポートが、2024年も1月が半分を過ぎようという頃…
1.椎葉村と平家物語と吉川英治 道教ツアー篇、ついにここに完結!とタイトルを付けたところで、うしろに「①」を足してしまいました。ウマレテ、スミマセン、と駆け落ちし…
1.杉とヒノキと老荘思想 お待たせいたしました。 いや、お待たせし過ぎたのかもしれません(村西とおる風)。 前回の「日本三大秘境 椎葉村 道教ツアー 前篇」では、…
1.日本三大秘境・椎葉村 日本三大秘境という誰がセグメントして名付けたのか分からない定義ですけれども、それが岐阜県の白川郷、徳島県の祖谷(いや)、そして今回訪問し…
今昔物語集 vol.004 藤原氏列伝(下)において、藤原 時平について記していた。 浄瑠璃や歌舞伎の世界でベストセラー、かつ今の世にまで受け継がれロングランとなって…
林田 暢明
2024年5月6日 03:45
1.金にルーズな天才詩人石川 啄木といえば、日本人の誰もがその名を知る天才詩人のうちの一人といってよいでしょう。という歌を由来とした傑作『一握の砂』。この中に収められている幾つかの詩は、覚えていなくとも日本人の記憶のどこかに、まさに一握の砂のように落とし込まれていて、一度も聞いたことがないはずのビートルズのフレーズをなぜか知っているような、そんな感慨を持つにいたるのであります。 説明も全く
2024年4月21日 17:53
1年の時を経て、論語講座再開! ということで、4月19日(金)に論語講座(東京)を再開する運びとなり、実施してきました。第一期は、どちらかというと道に迷った大人たちが集まって学びあっていたのですが、今期(今期というにはもはや別物かもしれない、と思いつつ)は若者をメインターゲットとしております。 ※その経緯は、前回の記事をご参照ください!儒教と道教 東京は一旦、ストップしていたのですが「東洋
2024年4月8日 17:47
1.裏金問題の本質 自民党が、いわゆる「裏金問題」(本義的には政治資金問題と言うべきか)で揺れているんですけれども、個人的には、あのぉ、何というんでしょう、そのぉ、大したことないんじゃないのかなぁ、と感じているわけです。 いや、全体的に見ると大したことなんですね。でも、なんか「裏金」というワードが先行して、本質を見失っているような気がしてなりません。だって、そもそも、政治資金規正法に基づく収支
2024年3月26日 17:34
論語講座再開の経緯 私事で恐縮ですが、ドラ息子の大学受験が終了いたしました。 この1年、なんとなく気をつかって東京での飲み歩きは最低限に控えていたのですが、4月からお休みしていた「東洋哲学ゼミ(論語講座)」を再開したいと考えています。 なんというんでしょう、第一志望の国立大学に合格したところまでは良かったのですが、見事に調子に乗っています。 深夜に「お腹が減った」と、焼肉丼とどん兵衛を
2024年3月25日 16:17
1. 富の源泉は信用 チノアソビ本編でも、何度か触れてきたが、富の源泉、つまりお金持ちになるための一番の近道は、信用を得ることなのであります。 悪い大人たちがよく使う「お金持ちになるために必要なのは信用である!」という論理において、もっとも使用される陳腐な例は次のようなものです。 この三段論法は、一見、非の打ち所がないように見えるんですが、では信用とは何なのかという部分に一切、踏み込んでい
2024年2月20日 12:37
「歴史は繰り返す」というが、なんとなく21世紀がその前の100年、つまり20世紀をナゾっているような感覚に陥ることがある。この感覚を共有してもらうためには、20世紀がどんな時代だったかを、ぼくなりに定義しておかねば不親切と言われかねない。 大まかに捉えていくと、1900年代は、19世紀中盤に始まった産業革命が一巡。2周目に入り工業が高度化していく時代である。ヘンリー・フォードがフォードモー
2024年2月12日 18:27
1. 中小企業経営者に必要な経営力 見出しタイトルを「中小企業経営者に必要な経営力」と書いたところまでは良いが、正直、何から書けば良いものか迷っている。迷って迷って迷いあぐねた末に、また締切を過ぎて遅れてもいいや、という気持ちにさえなった。だって、今日は祝日だから(2024年2/12日は建国記念日)。 なぜ、こんなことを書こうと思ったかというと、2023年末になって、にわかに旧知の経営者の友人
2024年2月7日 13:34
孔子はこう言った、ということを弟子たちは論語にまとめた。「子曰く(し、いわく)、、、」の後に続くのは、すべて孔子の言葉である。「曰く(いわく)」は、動詞「言う」が体言化してできたものである。 だが、儒学がノモス(規範)化し、形骸化していく中で「いわくつき」という言葉が生まれた。「曰く」がなければ分からないこと、つまり、「実は、、、」と内情を打ち明けられない限り、外から見ていても実態が
2024年1月30日 16:00
ぼくが学生時代を過ごしていた25年前と比べて、と書くと、嗚呼、オレも歳くったもんだなぁと、それはソレで感慨深くなって黄昏れてくるわけですけれども、社会においては、まだまだヒヨッ子なのであります。 いや、ホントに、そんなもんですよ、皆さん。オジさんだとか言っちゃ駄目ですよ。まだピッチピチのプリップリです。 きっと、50歳になっても、そういう感覚というのは、特に前を向いて生きている人の中には
2024年1月29日 17:23
1. 問題児、三木武吉 もはや21世紀も四半世紀は過ぎようとしているにも関わらず、社会は停滞しているどころか後退していくかのような様相である。 裏金だなんだと、現代日本の政治に辟易して、過去の政治家たちを振り返ってばかりいるのは、よくないことであるとは思いながらも、その胸をつく言動、ユーモア。こういうものを歴史の中に見つけるたびに、ぼくは昭和を揶揄しバカにする風潮の中で、令和の方こそ大したこ
2024年1月22日 18:29
1. 小学生のヒーロー、ザビエル 学びとしての日本史が正式に始まるのは小学校6年生からだった記憶がある。誰もがその記憶の中で、絶対に忘れ得ない人物の一人、それがフランシスコ・ザビエルだろう。どんな勉強嫌い、歴史嫌いであってもそのインパクトは群を抜いていて、その知名度は足利尊氏や織田信長をも上回る。 その理由は、この独特すぎる髪型にあるだろう。 惹かれる。 魅力的すぎる。 前髪も
2024年1月15日 21:13
1.近況報告(2023年師走〜24年初) 道教ツアー篇、ついにここに完結!本当に完結編です。 この秋に実施したツアーのレポートが、2024年も1月が半分を過ぎようという頃、ようやく、完成しようとしています(まだ3行しか書いてないけど)。いやぁ、しかし師走とはよく言ったもので、この1か月のうちに当然ながら忘年会のお約束が数件、講義を持たせていただいている北九州市立大学・大学院(ビジネススクール)
2023年11月27日 03:32
1.椎葉村と平家物語と吉川英治 道教ツアー篇、ついにここに完結!とタイトルを付けたところで、うしろに「①」を足してしまいました。ウマレテ、スミマセン、と駆け落ちした女と心中を計って自分だけ助かってしまったような心境ですけれども、軽やかに進めて行きたいと思います。 さて、ではなぜ後篇が早くもヘビーでハードな感じになってしまったかと言いますと、日本三大秘境 椎葉村 道教ツアー 中篇でも匂わせており
2023年11月11日 18:11
1.杉とヒノキと老荘思想 お待たせいたしました。 いや、お待たせし過ぎたのかもしれません(村西とおる風)。前回の「日本三大秘境 椎葉村 道教ツアー 前篇」では、まさかの椎葉村に辿り着く前に終わる、という荒技を披露したわけですけれども、今回は真面目に椎葉村について綴っていきたいと思います。 前回は妙見信仰と北斗七星と道教について述べたところでサヨナラしたわけですけれども、この五ヶ瀬町にあ
2023年10月28日 17:05
1.日本三大秘境・椎葉村 日本三大秘境という誰がセグメントして名付けたのか分からない定義ですけれども、それが岐阜県の白川郷、徳島県の祖谷(いや)、そして今回訪問した、我らが宮崎県の椎葉村なのであります。 人口は2,299人(2023年9月1日時点・推計)ですが、その面積は東京23区を合わせたよりも広く全国第5位です。その一方で、村の北西部にある国見岳をはじめ、村全体が標高1000mから1700
2023年10月17日 04:30
今昔物語集 vol.004 藤原氏列伝(下)において、藤原 時平について記していた。 浄瑠璃や歌舞伎の世界でベストセラー、かつ今の世にまで受け継がれロングランとなっている『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』の影響で、藤原 時平というと悪の権化のように思われがちだが、延喜の治を支えた殊勲者として名宰相であったことに疑いはないことは述べた通りだ。 ひるがえって見ると、菅原 道