あいだてつお(作家・神社仏閣ソムリエ)

小児喘息、いじめ、パワハラ、引きこもりを経験。転職に失敗し人生どん底から大逆転。神社仏…

あいだてつお(作家・神社仏閣ソムリエ)

小児喘息、いじめ、パワハラ、引きこもりを経験。転職に失敗し人生どん底から大逆転。神社仏閣ソムリエ®︎、レイキヒーラー、スピリチュアルヒーラー、アドラー流メンタルトレーナーとして活動中。現在3冊目の未来先取り法を執筆 アメブロ https://ameblo.jp/tetu0122/

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記事一覧

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)⑧

地震の揺れが収まると、風が急に強くなり雨が降り始めた。地震で家が壊れた人は大変だろう。大正時代の関東大震災では地震後の強風により、東京の街は大火災で焼け野原とな…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)⑦

夏の日の夕方、ゴーという音が山中に鳴り響き、地面は大きく揺れ始めた。 「地震だー」 と叫んで隼人のところに走った。 「なんだよ大げさだな、ここは岩盤も固く崖崩れも…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)⑥

僕たちのグループ以外の人達はみんな便利な生活を求め、都市部に移住してから数年が経った。街は大きくなり、災害前の生活に戻りつつあった。しかし、地球の温暖化は解決し…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)⑤

人間は欲深い生き物だ。でもそれも無理はない。一度便利で物が溢れた生活を経験すると、どうしても同じ生活をしたくなるんだ。国は便利な生活を求め道路や公共施設を整備す…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)④

やりたいことをやるためにはお金を稼がなければならないということだと、物を作ったりしなければならない。そうなると、また環境破壊は始まるだろう。災害の前よりは環境に…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)③

そういえば、小学生の頃って学校から帰ると夕ご飯のことしか頭になかったっけ。 「おかあさん、今日のご飯なに?」ってよく言ってたな。久しぶりにお母さんのカレーが食べ…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)②

翌朝起きたら、シェフが都市部に行きたいという話を聞いた。 「シェフ、都市部に行くんだね、今までありがとう。君のご飯はいつも美味しかったよ」 「都市部に来ることがあ…

世界に伝えたい、200年後の優しい世界の作り方

https://youtu.be/rpI5s4W7PU8?si=qr46OVnW2uuh8aeq こんにちは、スピリチュアル作家の あいだてつおです みなさんは優しい世界と聞いて どんな世界を想像しますか? み…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)①

夕食後に火を囲み、みんなで都市部の暮らしについて話した。 「今日、山田さんのところに行ったら、山田さんは都市部に行ったそうだ。代わりに都市部から林さんという方が…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑩

僕たちのように国に所属しない人がいるのではないかと思い、探してみることにした。山田さんのところに行くと、すでに移住した後だった。しかしそこには違う人が住んでいた…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑨

何年か経ったころ、集団は大きくなり小さな集落の人は吸収されていった。そして、僕たちのグループにも集団の人が訪ねてきた。 「こんにちは、政府の者です。ライフライン…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑧

縄文時代から弥生時代に変わったのは、水田稲作が始まり大規模な集団生活になったころだ。 備蓄が可能な水田稲作が始まると、集落内で格差が生まれたのが豪族の始まりらし…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑦

村を訪ねていると、大きな集団ができているという噂をきいた。この辺は小さな集団があちこちにあるという状況だけど、関西のほうでは大きな集団が形成されているらしい。現…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑥

グループ同士の繋がりが大切だと思い、近所の村に訪ねていくようになった。近所といっても山を一つ越えるので、1時間以上はかかる場所だ。ご近所付き合いというには遠いけ…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑤

ずっと思い出せなかった昔のことを思い出したが、あまりにも今の生活と違い過ぎて夢だったのではないかと思う。お金のために働き、趣味のロードバイクを楽しんでいた。当時…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)④

「隼人、今日の火はどうだい?」 「今日の火は最高だぜ」 どう見てもいつもと同じ火だけど、隼人にとっては最高らしい。 「山田さんが来たんだけど、子供が生まれている村…

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)⑧

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)⑧

地震の揺れが収まると、風が急に強くなり雨が降り始めた。地震で家が壊れた人は大変だろう。大正時代の関東大震災では地震後の強風により、東京の街は大火災で焼け野原となった。その原因は関東の西に台風が通過したことにより、強風が起こったからだ。気圧の変化は地震を発生しやすくするとも言われていて、更に強風は大火災を引き起こす。
関東大震災と同じことが起きていなければいいんだけど。
震源が関東大震災の相模トラフ

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)⑦

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)⑦

夏の日の夕方、ゴーという音が山中に鳴り響き、地面は大きく揺れ始めた。
「地震だー」
と叫んで隼人のところに走った。
「なんだよ大げさだな、ここは岩盤も固く崖崩れもしないから安心しろ」
冷静な隼人は火を弱めながら言った。
「隼人はなんでそんなに冷静なんだ?」
「だってここには津波も来ないだろ、火をちゃんと見てれば家事にもならないぜ」
「それもそうだな」
やっと僕も冷静になった。
「でも都市部の人達が

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)⑥

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)⑥

僕たちのグループ以外の人達はみんな便利な生活を求め、都市部に移住してから数年が経った。街は大きくなり、災害前の生活に戻りつつあった。しかし、地球の温暖化は解決していない。一度緩やかになった温暖化がまた加速し始めた。
人間は学ばない、災害で打撃を受けた場所にまた都市を作ってしまったんだ。これも、自分が生きている100年間だけを考えた都市つくりをしているのが原因だろう。今便利な生活をするために環境を破

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)⑤

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)⑤

人間は欲深い生き物だ。でもそれも無理はない。一度便利で物が溢れた生活を経験すると、どうしても同じ生活をしたくなるんだ。国は便利な生活を求め道路や公共施設を整備する。そして国民は税金を支払うために働くようになる。
災害により人間は自然の大切さが分かったんだと思ったけど、復旧が進むとお金を稼ぐための仕事が増えてきた。これが経済の罠だ。一度経済活動をすると抜け出せない。災害により強制終了すると思われたが

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)④

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)④

やりたいことをやるためにはお金を稼がなければならないということだと、物を作ったりしなければならない。そうなると、また環境破壊は始まるだろう。災害の前よりは環境に優しい木や麻などを使っているみたいだけど、それも大量生産になれば環境破壊となる。物を必要以上に作り流通させる仕組みをなくさない限りは、災害前の世界に戻るだろう。
そういえば、100円ショップってあったよな。商品のほとんどはプラスチック製品だ

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)③

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)③

そういえば、小学生の頃って学校から帰ると夕ご飯のことしか頭になかったっけ。
「おかあさん、今日のご飯なに?」ってよく言ってたな。久しぶりにお母さんのカレーが食べたくなった。お母さんが生きているかは分からないけど。
シェフが都市部でお店を開店したら行ってみたいな。でも働いていないからお金がないんだった。ゲームをやりたくてもお金が必要だし、家に住むにしてもお金が必要だ。一度お金のかからない生活をしてし

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)②

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)②

翌朝起きたら、シェフが都市部に行きたいという話を聞いた。
「シェフ、都市部に行くんだね、今までありがとう。君のご飯はいつも美味しかったよ」
「都市部に来ることがあったら、訪ねてくれよ」
「じゃあ、健康に気をつけてね」
シェフが行ってしまった。でも誰かしら料理ができるだろう。
いつものように魚を捕まえてくると、魚を焼久野に挑戦してみた。
「なんだよ、まる焦げじゃないか」
と隼人が叫んだ。
「おまえの

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世界に伝えたい、200年後の優しい世界の作り方

世界に伝えたい、200年後の優しい世界の作り方

https://youtu.be/rpI5s4W7PU8?si=qr46OVnW2uuh8aeq

こんにちは、スピリチュアル作家の
あいだてつおです

みなさんは優しい世界と聞いて
どんな世界を想像しますか?

みんなが経済的に裕福でやりたいことができるけど
環境汚染や環境破壊をしている世界ですか?

それとも、裕福でなくても環境破壊のない
地球に優しい世界ですか?

私のイメージしている200

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)①

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(3章)①

夕食後に火を囲み、みんなで都市部の暮らしについて話した。
「今日、山田さんのところに行ったら、山田さんは都市部に行ったそうだ。代わりに都市部から林さんという方が住んでいたよ」
山田さんと交流のあったはじめが、それを聞いて驚いた。
「あの山男って感じの山田さんが、都市部に移住するとは意外だな」
「僕もあの山田さんがまさかとは思ったけど、どうやら子供ができたみたいなんだ」
「そうか、それなら便利な都市

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑩

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑩

僕たちのように国に所属しない人がいるのではないかと思い、探してみることにした。山田さんのところに行くと、すでに移住した後だった。しかしそこには違う人が住んでいた。
「こんにちは、山田さんは移住されましたか?」
「もしかして、あなたがあきらさんですか?山田さんから聞いていますよ、私は林って言います。山田さんは子供ができたから便利な都市部に移住すると言っていました」
「そうでしたか、こんなところに来て

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑨

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑨

何年か経ったころ、集団は大きくなり小さな集落の人は吸収されていった。そして、僕たちのグループにも集団の人が訪ねてきた。
「こんにちは、政府の者です。ライフラインの通っていない生活でご不便ではないですか?」
「国の復旧が進んでいますので、都市部に移住していただければ、住居はご用意しますよ」
どうやら集団は政府を作り以前のような暮らしをしているようだ。
「僕たちには電気もガスも水道も必要ありません、今

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑧

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑧

縄文時代から弥生時代に変わったのは、水田稲作が始まり大規模な集団生活になったころだ。
備蓄が可能な水田稲作が始まると、集落内で格差が生まれたのが豪族の始まりらしい。
すると、縄文時代には争いがなかったのに弥生時代では争うようになった。それを避けるために弥生時代の生活を拒む人たちもいた。
今も同じようなことが起きていて、争いを避けて大きな集団に属しないで生活している人もいる。やっと環境破壊のない戦争

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑦

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑦

村を訪ねていると、大きな集団ができているという噂をきいた。この辺は小さな集団があちこちにあるという状況だけど、関西のほうでは大きな集団が形成されているらしい。現在が縄文時代だとすると、弥生時代に移り変わった時のような動きが始まった。
人間というのは欲深い生き物だ、どうしても支配欲が出てきてしまう。他人より優位でいたい、裕福に暮らしたいと思ってしまうんだ。電気やガスや水道があることが当たり前の生活を

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑥

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑥

グループ同士の繋がりが大切だと思い、近所の村に訪ねていくようになった。近所といっても山を一つ越えるので、1時間以上はかかる場所だ。ご近所付き合いというには遠いけど、
近すぎるとトラブルが起きるのではないかと不安になるからちょうどいい。
たまに村に訪ねていき、困っていることはないかと聞いて回った。そこで食べ物をもらうこともあれば、他の村の情報をもらうこともある。東京に住んでいた時はご近所付き合いなん

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑤

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)⑤

ずっと思い出せなかった昔のことを思い出したが、あまりにも今の生活と違い過ぎて夢だったのではないかと思う。お金のために働き、趣味のロードバイクを楽しんでいた。当時はそれが普通だと思っていたけど、今思うとロードバイクに乗るためだけに我慢して働いていたんだ。なんか虚しい人生だ。
人生って 何のためにあるんだろうと考えたこともあったけど、答えが分からないから趣味のために生きると決めた。でも今は違う、人類は

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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)④

Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(2章)④

「隼人、今日の火はどうだい?」
「今日の火は最高だぜ」
どう見てもいつもと同じ火だけど、隼人にとっては最高らしい。
「山田さんが来たんだけど、子供が生まれている村があるらしいぜ」
「こんな時代でも子供は生まれるんだな」
「人間って強いんだな、都会は壊滅しているらしい」
「そうか、田舎より都会のほうが被害が大きかったんだな、しかも都会ほどライフラインが無くなったら生活ができないだろう」
「そういえば

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