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言いたいこと

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女性とか子どもとかジェンダーとかセクシュアルマイノリティとかのことで言いたくなったこと
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#育児

連なるべき文脈の欠如

連なるべき文脈の欠如

下記、コロナウイルス感染予防に関して行われた「要請」につき、考えたことの覚書です。こういうことがあった、こういうことを思い、考え、悩んだ、ということを忘れたくなかったので。

発端2020年2月27日(木)夕方、突然「全国の学校(小中高)に一斉休校を要請する」というニュースが流れた。
期限は3月2日〜春休みまでの約2週間、とのこと。
学校はもちろん、各現場にはそれまでそのような伝達・通達・連絡はな

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「ママの自己犠牲」の話

「ママの自己犠牲」の話

文章ほとんどないけど。

これね、前から思っていたことなんですけれども。

この、後者の第三者がけっこうクセモノでして。

「ママが自分を犠牲にしちゃうと、息子が将来の奥さんに同じこと求めちゃうから、ママはもっと**したほうがいい」ってね。

全部が全部わからないとは言わないです、そりゃ母親の背中から学ぶものはたくさんあるでしょう。

でも、

母親に「自己犠牲」を強いたり、そうすべきだと説いたり

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「ママ閉店」に思うこと

「ママ閉店」に思うこと



いやぁ、まさか、「ママ閉店」(ママが子どもの前でも「ママ業」を休憩すること)が批判されるなんて思わなくてびっくりしました。

いやうそ。あんまりびっくりしてないです。

びっくりしたのは、ママがママ業を休憩することが「毒親」みたいに言われていたことです。

みんな、ママを人間扱いしないでいるの、大好きですね。ママを追い詰めて、毒親にして虐待させてってしたいのかな。

ひっどい話!

……と、い

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「子ども虐待をなくしたい」と思った時、すぐにできるのに面倒に思われがちな、たった3つのこと。

「子ども虐待をなくしたい」と思った時、すぐにできるのに面倒に思われがちな、たった3つのこと。

目黒の件を契機に、子ども虐待のことが話題です。

いくつかの署名が行われたり、警察との全件共有をすると発表する自治体があったり、職員と面談しない親には子ども手当を渡さないようにすると発表されたりしています。
(上記それぞれに対し、私は基本的に非賛同の立場です。すべてに、ではないけど)

政治的マターでいえば、すべきことといえば
予算を爆発的に増やす
以外では、今はまだ何もない、という段階かと思って

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やさしさや好意を”攻撃”で返されて悲しくなったら、200円をにぎりしめる。

やさしさや好意を”攻撃”で返されて悲しくなったら、200円をにぎりしめる。

こんばんは、佐原チハルです。
少し前、こんな記事を書きました。

https://note.mu/tiharu/n/ne53547f4b93d

それにも少しだけ関連した話です。

「電車の席には座らない」と言っていた友人以前勤めていた職場の友人は、「電車の席には座らない」と言っていました。
「電車なんて、どの席に座ってても、お年寄りとかに譲らないといけない」
「でも、譲ろうと思ったときに『どうぞ

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「ワガママ」「偉そう」という差別

「ワガママ」「偉そう」という差別

最近は、「産後のお見舞いや面会は私のタイミングでOK出させてくれ」と産婦が言うと、「妊婦様」など揶揄をされる時代のようです。
(もう妊婦じゃなくて産婦ですね、とかの話はおいておいても)

そういえば、
「妊婦は席を譲ってもらって当たり前だと思ってる」
とか
「ベビーカーだからってエレベーター優先で当たり前とか思ってる」
とか
そういうことにも「妊婦さま」「子連れ様」とか言われたりしますね。

「偉

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「たとえ愛は無償でも、家事労働は無償じゃなくていい」という教育の話

「たとえ愛は無償でも、家事労働は無償じゃなくていい」という教育の話

※ブログで書いたものと同じ内容です。

とある道徳の授業について、話題ですね。

「ブラッドレーの請求書」とか、「お母さんの請求書」とか呼ばれているらしいやつです。
いつもおうちのこと(家事・育児など)を苦労してがんばってくれているお母さんが、
しかしそれについての請求書を0円で出す。という感じのやつ。

学習指導案がインターネット上にありまして、公開されているのでリンク貼っておきますね。
概要も

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「虐待かも?」と思った時、189をためらわないで欲しい理由

「虐待かも?」と思った時、189をためらわないで欲しい理由

最近ツイッターで
「虐待してないのに、児相と警察が家にきた」
というツイートが話題です。

毎日、必死に育児をしていて、(もはや社会的なレベルで)育児へのサポートは少なく、
むしろ保育園にすら入れないという冷遇のされっぷり。
そんな中、虐待せずに育てるという困難を日々乗り越えているにも関わらず
どこかの誰かから虐待を疑われ、児相と警察まで来てしまう……

これは、保護者としてとても悲しく、ショッキ

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毒親持ちママが思う「これ了解されてたら生きていきやすい」かもしれない、たった5つのこと

毒親持ちママが思う「これ了解されてたら生きていきやすい」かもしれない、たった5つのこと

毒親持ちの生きる世界は、世知辛いです。

同じ「毒親持ち」であっても、現在の状況は様々です。
まだ実家で暮らしているかどうか、といった物理的な環境の違いはもちろんのこと、
毒親のもと、機能不全家庭に置かれていた過去をどのように捉えているか、
いまいる環境への満足度や、受けられるサポートの差によって異なります。

たとえ条件が全く同じでも、個人によって状況をどう認識するかが変わってくることもあるでし

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「少子化対策はいらない」と思った話

「少子化対策はいらない」と思った話

日本は超少子化の国で、だから少子化対策が必要です。

って、よく聞きますが、おかしい。
耳にするたび、いろいろおかしいだろ、と思います。

少子化対策が必要って、20年前、小学校で私、習ったよ。
なんで今まだそんな話、してんの?

って思っていたのですが、
最近はそれどころじゃないっていうか
むしろ対策が後退していると思われて仕方がないです。

最近やってるのって
「産めよ、増やせよ、無知な女ども

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性教育、誰がすればいいんだ問題について思うこと

性教育、誰がすればいいんだ問題について思うこと

先日ツイッターで、職場における生理(月経)への無理解・無配慮についての話題が出ていました。

こうした、生理や生理用品への無理解の話題が出るたびに言われる言葉があります。
「性教育が必要」。

まったくもって、その通りだと思います。
性教育はいま、圧倒的に不足していて、そのせいで様々な侵害さえおきています。
性教育が必要、というときに、異論はありません。

同時に、もう一歩踏み込まなきゃ、と思う気

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“偉い人”からの“正しい言葉”に、心を折られそうになる私たちへ

“偉い人”からの“正しい言葉”に、心を折られそうになる私たちへ

保護者になると、当然ですが
保護者向けの学習会・講習会のお知らせなどに接する機会が、それまでよりも増えます。

子育てに自信がない。
不安がある。
漠然と「もう少し改善できたほうがいいんじゃないか」と思っている。
もしくは、
なんとなく予定があいていて、なんとなく興味を惹かれた。
など。

理由は様々あるかと思いますが、そうした機会への参加を決めたとします。
その際に共通しているのは
「今よりも、

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国は“女は子どもを産み育てるのが仕事”とかいう生まない女性への嫌がらせ思考を排除して、さっさと「産みたい」つってる女性を支援すべき。と思った話

国は“女は子どもを産み育てるのが仕事”とかいう生まない女性への嫌がらせ思考を排除して、さっさと「産みたい」つってる女性を支援すべき。と思った話

こんな記事を書きました。

『決め手は何? ママたちが“2人目の出産”を決断したポイント3つ』
http://papimami.jp/85578

「2人目の子どもを産みたいと思っているけど、産もうって決断できない。決断できた人たちの声をききたい」というお悩みに回答させてもらったものです。
“2人目の壁”問題。

回答などさせてもらっていますが、私こそ今、まさに、2人目の壁にぶち当たっている最中

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「妊娠中に生じる“夫婦間での知識欲求量の差”は、離婚の衝動を導いても不思議じゃない」と思った話

少し前、こんな記事を書きました。

大袈裟じゃない! 妊婦が夫に「これくらい理解して」と思うツラさ3つ
http://papimami.jp/82110

概要を言っちゃうと、
パートナー(とりわけ、婚姻関係にある夫を想定して書いています)に対し「最低限、これくらいは理解してくれよ、おい!」と感じたことについて
妊娠中だったり妊娠経験があったりする人たちの声を少しだけ紹介させてもらったものです。

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