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日記2023/04/03
今は事情があって、自由に動ける時間がたくさんある。
初めは絶望的だった。様々なものを失って、日々が深くて暗い色に塗り込められてその中に閉じ込められて動けなくなるような感覚だった。深淵を覗き込む時に、深淵もこちらを覗いているという言葉を思い出した。誰が悪い訳でもなく、仕方がないことだった。その分、何も責めることは出来ずにやるせない思いを向ける先はどこでもなく、幸福だった時間があるから、そういう時間の
薄明るい水底を瞼を閉じて泳いで行く時は、夜が深まる時は、蕾が一斉に開く時は、柔らかな感情に触れられる時は、呼吸が浅くなる時は、
すべて間違いなく生きている