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乳がんの記録 ~6~
◆ 退院
かくして、乳がんもとい右胸全摘出手術を受けた私は、約1週間の入院を経て無事に白布に帰ってまいりました。
退院の目安は、摘出手術の傷の近くに通したドレーン(管)から出てくるリンパ液の量が一定量(1日あたり30ml)を下回ることでした。人によっては漏出が落ち着くまで10日以上かかる場合もあるそうですが、私は幸い術後の経過がよく、病院生活が長引くことはありませんでした。
退院後、ひとつだ
乳がんの記録 ~4~
◆患者の尊厳
主治医の先生はとても良い方で、病気の現状や治療の詳細だけでなく、今後予想される様々な悩みや不安にも丁寧に耳を傾けて下さいました。前回の通り早期発見だったため、一切メスを入れない温存療法や部分切除にして胸の形を残す方法等、ダメージが小さくて済む選択肢も提示されました。
しかし、私は迷わず全摘出の道を選びました。
何しろ親譲りのがん体質。たとえ早期でも油断できず、再発の可能性を少し
乳がんの記録 ~3~
◆サブタイプ
がんと一口に言っても、病巣が生じる場所やそのがんの持つ性質によって様相はさまざまです。その治療法も、それこそ患者の数だけあるといっても過言ではありません…というのが、主治医の先生の解説。
約1ヶ月に渡る様々な検査や手術で摘出した患部を詳しく検査したところ、私の乳がん(サブタイプ)は「ルミナルA」…がん細胞の増殖の速さを示すKi67という測定数値(0~100%MAX)は1%未満とか
「信じあえる主客対等」を目指して~その3 総括と感謝~
宿泊約款の強化、徹底した情報開示、利用規則の直接説明とお客様へ同意確認…。 西屋の採った対応は、見ようによってはお客様に距離を隔てたような印象を与えてしまったかもしれません。
しかし私たちの意図はむしろ真逆で、大きく傾いていた主客の天秤を平行に戻し、これまで以上に互いの信頼と尊重を持って歩み寄れるようにすることこそが、この度の改定の眼目でした。
利用規則に記載されている事柄は、 本来どれも常
信じあえる主客対等を目指して~その2(弁護士さんへの相談~争いではなく守るための知識武装へ)
「きっちり賠償請求すべきだ」
ツイッターはじめ、ネットニュースで当館の出来事を知った方々から最も多く寄せられたのが、この意見でした。
確かに、感情にまかせればそう思い至るのも無理はありません。
しかし相手は、喫煙を認めるどころか報復評価まで入れてきた方。こちらが強硬手段に踏み切ったとしても、「相当に骨が折れるだろう」ことはおよそ予想がつきました。とはいえいつまでも躊躇していたら、何一つ解決できな
信じあえる主客対等を目指して ~SNS炎上🚭から学んだこと~
去年の暮、西屋のTwitterアカウントが大炎上しました。
きっかけとなったのは、私(女将)のツイートです。
ご滞在中、禁煙のはずの客室内で我慢できず喫煙してしまったお客様。
帰り際に直接呼び止め事実を咎めたところ、数日後に予約サイトを通じて散々な報復評価を書きこんできた…という出来事がありました。
健康増進法改正によって受動喫煙対策が強化された3年前の4月、西屋は全館禁煙に踏み切りました。