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それ、幻想かもよ!

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本当の自分とか幸せとか、そういうのって全部幻想かもしれないよ。
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#婚活

「真似る」ことから「学ぶ」が始まる

「真似る」ことから「学ぶ」が始まる

マッチングアプリ業者や婚活サービス業者は広告料を払っている広告主だったりするので、メディアは絶対に否定的なことを言わない。メディアによっては、「マッチングアプリのネガな部分を記述した記事は掲載できません」とか表現規制的なことを言い出す出版社系メディアもある。そんなところとはお付き合いしないのでいいのだが、大新聞までもが「PR」表示なしに、マッチングアプリが少子化の救世主だとかいうトンでも記事まで書

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リアルでマッチングされない人がマッチングアプリでマッチングされるわけはない

リアルでマッチングされない人がマッチングアプリでマッチングされるわけはない

こんなニュースが先日ツイッター(X)のトレンドになって話題となっていた。

この記事に対してつぶやいたのが115万以上のインプレッションになってしまった。https://twitter.com/wildriverpeace/status/1687048809682223105

マッチングアプリは単なるプラットホームの提供でしかなく、そこに誰がいるかや何の目的でいるかまで保証してくれません。まず、

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自治体がやるべきは婚活パーティーではない

自治体がやるべきは婚活パーティーではない

「異次元の少子化対策」について今年年頭からずっと的外れだと言い続けてきているが、ようやく潮目が変わってきた印象がある。各自治体が、「少子化は子育て支援ではどうにもならない。婚姻数の減少が問題なのだ」という本質な部分に気付いてきているからである。

とはいえ、課題の認識はそれでいいのだが、その課題の解決の方向がズレている。地方の婚姻数が減少を食い止めるために婚活パーティーをしましょうでは根本的な解決

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見るべきものを見ず、言うべきことを言わず、やるべきことをせず

見るべきものを見ず、言うべきことを言わず、やるべきことをせず

こういうの、本当に意味ないからやめたほうがいい。

セミナー1回やるくらいならまだいいが、婚姻増を目的としたマッチングアプリ業者と組んでそこに公金を使うなんてことはむしろ害悪でしかない。マッチングアプリで婚姻数が底上げされることは絶対にないからである。

なぜそう言い切れるかはこちらに理由を書いた。

そもそもマッチングアプリで婚姻数が増えるなら、なぜネット婚が増えているのに全体の婚姻数は激減し続

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テクノロジーvs「それってあなたの感想ですよね」

テクノロジーvs「それってあなたの感想ですよね」

サッカーW杯、何年振りだろうと思うくらいの徹夜をして(一回寝たら起きられないと思うから)見ました!

いや~すごいね、日本代表。ドイツ、スペインという優勝候補国を下してのグループリーグ1位でのラウンド16進出。おめでとうございます。

早朝、テレビに向かって「どーーーーあーーーーん!」って叫んでしまいましたw

正直、前半見ていた時は、スペインから全然ボールとれないし、日本の凡ミスも多かったし、先

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いい加減年寄りより若い子たちの支援と後押しに注力してほしい

いい加減年寄りより若い子たちの支援と後押しに注力してほしい

このところ(てか、ずっと)、政府の少子化対策が的外れすぎているので、その問題点を指摘した記事をプレジデント、東洋経済に連続して寄稿しました。

ふたつの記事で訴えたいことはひとつで、子育て支援と少子化対策と似て非なる別物であって、どれだけ子育て支援を充実させても、それが出生数の増加には結び付かないという話です。もちろん、何度も言うように子育て支援をやめろという話ではない(そういう読解力のない輩も大

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放っておいたら男は何も言わない。プロポーズビジネスの潜在的需要性

放っておいたら男は何も言わない。プロポーズビジネスの潜在的需要性

これはとてもよい記事。結婚において、今の問題点も整理されてるし、取材先もよい。

記事の中にプロポーズ専門店のビジネスが紹介されているが、この領域は需要が高い。運営するUcaの片山結花代表の以下の言葉は的を射ている。

片山さんは「プロポーズは多くの人が初めての体験なので不安に感じる。若い世代ほどピュアですれておらず、女性の気持ちがわからないことも多い。悩む人の背中を押してあげるのがわたしたちの仕

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男が夫が父が「大黒柱でありたい」と頑張るのは悪いことなのか?

男が夫が父が「大黒柱でありたい」と頑張るのは悪いことなのか?

10/16にヤフーに書いたこちらの記事がものすごくバズりまして、大変読まれています。

単に「婚活女子たちよ、高望みするな」という話が言いたいわけではなく、現在の日本の男の年収がこんなにも低いのかという点をもっと深刻にみていただきたいと思います。

さて、そんな論調とはうってかわったこちらの日経の記事にもコメントを寄せています。

女性だけが有料で、男性は無料というユニークな婚活サービスを紹介して

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景気とは「気持ちの景色」。分配より「働き、消費する若者」の所得UPを!

景気とは「気持ちの景色」。分配より「働き、消費する若者」の所得UPを!

今日、ツイッターで「日本の年収」がトレンド入りしていて、何事か?と思ったら、元記事はこちらでした。

記事では、各国の年収推移で日本だけが全然給料あがっていないグラフがありました、それに対しては以下のツイートをしました。

総選挙に向けてどこの政党も一時金みたいな話をしているけど、明らかに「票を金で買っている」ようなもので下品極まりない。そんな一過性のものでは何も解決しないし、そんなものを分配とい

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「私とあなた」との間に別の誰かがいることで「私とあなた」の関係性が変わる

「私とあなた」との間に別の誰かがいることで「私とあなた」の関係性が変わる

行政によるAIマッチングが流行しているが、現状のシステムがどれほどのAIなのかが不明なので断言はできないが、効果があるのかどうかは甚だ疑問だと思っている。

もちろん、これを経由することで、年収だったり、容姿だったりという、今までの表層的な判断以外が補填されるという部分はあるだろう。今まで足切りされて実際に会うことも叶わなかった人が会える可能性が広がるというメリット部分は否定しない。

でも、結局

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結婚は「坂の上の雲」ではない。

結婚は「坂の上の雲」ではない。

前々から言っていて、拙著「ソロエコノミーの襲来」でも「結婚滅亡」でも東洋経済の連載でも、それこそCOMEMOでも書いていますが、世界は全体的に人口減少になるし、人口14億人の中国でさえ2100年には半分の7億人に減ります。

講演などでそれを言っても信じない一流企業の偉いおじさんも多いですが、信じようが信じまいが現実はそうなる。日経の記事でも取り上げられるようになりました。とてもよいことです。

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結婚とは消費である。しかし、消費を目的化した者はただ単に時間だけを消費する

結婚とは消費である。しかし、消費を目的化した者はただ単に時間だけを消費する

少子化は「母親が産む子どもの数の問題でなく婚姻数の減少である」という話は、以前も少母化の記事などで書いていますが、だからこそ、この記事にあるような「若い夫婦に金銭支援」なんかしたって無駄です。そんなもの、婚姻数の増加には何ひとつ寄与しません。

何度もいうように、「金がないから結婚できない」は大体言い訳であっと、統計的には、「金があろうとなかろうと結婚するやつはする」のです。

もっと身も蓋もない

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婚活マッチングサービスの売上があがっても、結婚数は増えないカラクリ

婚活マッチングサービスの売上があがっても、結婚数は増えないカラクリ

日経ヴェリタス2020年12月13日号にあった記事で、コロナ禍によって、世界的に経済的な打撃を受けている中にあって、コロナなんのそのと成長を続けている企業が数多く紹介されていた。

その中に、日本にも馴染みのあるマッチングアプリ「ペアーズ」や「ティンダー」といったサービスも取り上げられている。これらは、いずれもアメリカのマッチ・グループが提供しているものである。

婚活マッチングサービスの市場は日

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普通の人は婚活なんてする前に結婚しています【婚活市場不都合な真実物語】

普通の人は婚活なんてする前に結婚しています【婚活市場不都合な真実物語】

文春オンラインでふたつの記事が公開されました。基本的には、拙著「結婚滅亡」の中からの転載記事です。

「結婚滅亡」を読まれた方は別として、まだの方は、この記事をお読みいただき、ご興味抱かれましたからぜひ全編ご覧ください。

未婚男女は20-50代で300万人の男余りですが、なぜか婚活市場では女余りになっているという声を聞きます。それは、男と女の結婚願望年齢の乖離と、そもそも女性が希望する年収条件と

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