マガジンのカバー画像

ビジネス実践

20
運営しているクリエイター

記事一覧

チェーン店が増えると地域経済はどれだけ衰退するのか

チェーン店が増えると地域経済はどれだけ衰退するのか

地方都市にスターバックスコーヒーができると地元の人達が行列をつくり、お客さんがインタビューに答えるというニュースを見た人もいるのではないでしょうか。チェーン店ができると人通りが増えて賑わいが生まれ、それが地域の活性化につながると主張する声があります。またチェーン店で働く人も増え雇用創出の効果もある、という意見もあります。しかし実際のところは賑わいが生まれるとか雇用創出など分かりやすい世界とは全く違

もっとみる
ミナペルホネンの皆川さんから学んだこと。

ミナペルホネンの皆川さんから学んだこと。

昨日は朝食会があった。
11名で国際文化会館で素敵な庭園と朝食と、ゲストがファッショブランド、ミナペルホネンの皆川明さんという最高の朝が8時からスタートした。

普段私は、いわゆるネットワーキング的なこういう会には出ないようにしている。自分が費やす時間の対象として、他のことをした方がいいと思ってきたから。でもミナペルホネンの皆川さんの話をこんな少人数で聴ける機会なんてないはず!と思い、参加させてい

もっとみる
12/JU-NI :6月に起きた幸せな出来事

12/JU-NI :6月に起きた幸せな出来事

12/JU-NIは、この6月はほんとにびっくりすることの連続でした。6月も12日に再販開始したのですが、まず大きいトピックとしてはこれ。

現役開発者が商品について語る前代未聞の動画発売前に、元化粧品開発者で、今、化粧品ビジネスマッチングサイト「BENTEN」の運営などをされいるGenさんが、12/JU-NI開発者多胡と僕へのインタビュー動画を企画してくれたんですね。

現役の化粧品開発者がこの手

もっとみる
エレベーターピッチでは説明しきれないものを

エレベーターピッチでは説明しきれないものを

エレベーターピッチなんてことをよく言われる。VCや投資家から投資を受けるためには、エレベーターが目的の階に着くまでのわずかな時間でそのビジネスの魅力や優位性を伝えられなければならない、なんて意味だったかと思う。要は、自社の魅力は簡潔に簡単に伝えられるものでなければならないということだ。

Amazonのビジネスモデルは、レストランの紙ナプキンに描かれた、なんていう逸話もそれっぽい話だ。

ビジネス

もっとみる
オンライン中心のマネジメントで心掛けていること

オンライン中心のマネジメントで心掛けていること

新型コロナ感染拡大防止にひもづく、リモートを中心とした就業環境への変化から早くも3カ月近く過ぎ、第一波は完全に収束に向かいつつある。だからと言って、皆が満員電車にのり、オフィスに集まって仕事を...というコロナ以前に戻ることはもうないだろう。

4月下旬の日経ウーマノミクス・プロジェクト会員に向けた調査では、在宅勤務をした1400人のうち74.8%が「新型コロナ収束後も続けたい」と継続を希望してい

もっとみる
新事業『修理・回収サービス』にかける思い

新事業『修理・回収サービス』にかける思い

コロナ禍で、哲学に立ち返り、そして未来を展望した時に、立ち上げたいと強く決意し、一ヶ月で実行に移した新規事業がある。

今日は、その事業「修理・回収サービス」についての思いを書きたい。

2月後半から、状況が一変し悪化する世界情勢、休業するお店、工場。
私たちの製造拠点6カ所は全てロックダウンに入り、国内32店舗も休業。

オンラインの売り上げは3倍になったが、オフラインでは作ることも売ることもで

もっとみる
結局、一番成長するのは「素直な奴」である

結局、一番成長するのは「素直な奴」である

これ、よくもらう質問。僕の回答は、いつも決まって「素直な奴」です。

現代は、かつてないほど変化のスピードが早いけど、どういう時代になっても、変わらないものがある。そのひとつが、だいたいのスキルは、守破離である、ということだ。

仮に、あなたが中華料理店に転職して一週間ほど経ったとする。昼時の厨房は戦争だ。あなたがオーダーの入ったラーメンをつくり始めようとしたとき、マスターが「おい!先に餃子を2枚

もっとみる
経済の部屋の底板がはがされなければならない。

経済の部屋の底板がはがされなければならない。

マザーハウスカレッジでお世話になっている、マザーハウスの代表取締役副社長の山崎大祐さんの投稿。

そのなかで「経済活動に心を復権する」というフレーズがありました。

これを読んで真っ先に思い浮かんだのが、ニックリッシュの次の言葉です。

「経済の部屋の底板がはがされねばならない。」(Nicklisch, H.[1929-31]S. 7)

「経済学者は、経済生活の諸現象をその根底に達するまで追跡し

もっとみる
関係性において自己を定義するということ:ゼミ第11期での一コマから

関係性において自己を定義するということ:ゼミ第11期での一コマから

いちおうゼミブログもあるので、そっちに書くべきかなとも思ったんですが、個人的見解に近いんで、こっちに書きます。

昨日のゼミは、立教大学経営学部の中原淳先生の一昨日(2019年5月15日)のブログで掲げられてる2つの問いを投げかけてみました。

詳細については、ぜひブログ記事にあたってお読みいただきたく存じますが、かいつまんでいうと、以下のような内容です。

2つの問いとは、
(1)あなたは、なぜ

もっとみる
ゲームチェンジと(あえての)アンラーニング:Xデザイン学校大阪分校公開講座(2019年3月2日)

ゲームチェンジと(あえての)アンラーニング:Xデザイン学校大阪分校公開講座(2019年3月2日)

あっという間に1年って経つもんですね。

今年もこの季節がやってきました。Xデザイン学校大阪分校の公開講座。今回は「ゲームチェンジとサービスデザイン」というのがテーマ。

今回はこんなプログラムで開催されました。

最初に、経験デザイン研究所フェローで、株式会社フィラメントのCXOでもある佐藤啓一郎さんから「企業で活かすUX」と題する講演。

ご自身の前職シャープでの経験をリフレクションされつつ

もっとみる
まずは沢山の商品を世に出そうと思った

まずは沢山の商品を世に出そうと思った

ここ数年、木村石鹸では、とにかく沢山の商品を作る、ということにすごく注力してきました。それまでは新商品は年に多くてもOEM含めて10程度だったわけですが、ここ数年は毎年50アイテムぐらいの新商品を作ってます。

数つくればいいというものでもないですが、ひとまず、「沢山つくる」「もっと作る」ということに注力していく方針を立てたので、商品をつくりにくくしてるモノを取っ払ってきました。以前、開発依頼書を

もっとみる
これまでにない形のサービスで、ゼロからパートナーを開拓していったお話

これまでにない形のサービスで、ゼロからパートナーを開拓していったお話

はじめまして。生鮮ECプラットフォーム:クックパッドマートのBusiness Producer、佐藤研輔です。

レコード会社からキャリアをスタートし、ヤフーでの音楽メディア運営・新規事業企画・「Yahoo!ニュース 個人」の立ち上げ・共同通信デジタルとの合弁会社「ノアドット」の創業などを経て、2018年4月(サービス構想開始から3ヶ月後)よりクックパッドマートにJoinしています。

直近の8年

もっとみる
協働プラットフォームとしての企業:いとへんuniverseという存在から考えてみる。

協働プラットフォームとしての企業:いとへんuniverseという存在から考えてみる。

昨夜、せっかく早く寝れたのに新著を読む時間に充ててしまったので、いつもどおり5時間睡眠(笑)しかし、そんなことどうでもいいくらい脳みそ刺激されてます。

青野 慶久さんの〈カイシャ〉論、現代における企業の捉え返しにとってすごく重要っていうことは、昨夜のnoteにも書きました。

これに関して考え及んでしまうのは、やはりいとへんuniverseさん。2017年度にゼミのプロジェクトでご一緒さ

もっとみる
価値循環の描き出しと具現化ということについて:マザーハウス12周年記念トークイベント

価値循環の描き出しと具現化ということについて:マザーハウス12周年記念トークイベント

今日は、マザーハウス12周年記念トークイベントに行ってきました。〈お客様総会〉って呼ばれてる催しです。

結論から言うと、やはりおもしろかった。つねに何か新しいこと、あるいは先に進もうとすることをやっておられるからなんだろうなと、あらためて実感しました。

副社長の山崎大祐さんが紹介されたソーシャルアクションや、バングラデシュ、ネパール、インドネシアそれぞれのカントリー・マネージャーさんたちの

もっとみる