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エッセンボンノック

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日々考えていることや旅での気付きを言語化したエッセイ集。迷言から名言まで、言葉の宝探しを。写真は旅先での1枚。気が向いたら有料化します。
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2020年10月の記事一覧

エッセイを読みたい

エッセイを読みたい

僕はエッセイを書くことも好きだが、それ以上に読むことか好きだ。お笑い芸人のエッセイ、小説家のエッセイ、AV女優のエッセイ、経営者のエッセイ、旅人のエッセイ‥いろんなエッセイを読んできた。

エッセイには、その人のフィルターを通した世界が広がっている。どのエッセイにもオリジナリティが溢れていて、その人の脳内をノゾキ見するように、旅するような感覚で、エッセイを読んでいる。

エッセイは、さまざまなクリ

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10倍で売れた

10倍で売れた

4年前、タイのローカルマーケットに訪れた際、1万円分くらいの雑貨を買った。これが人生初の「仕入れ」である。現地の物価にしては、それなりのお金を使ったと思う。スーツケース1つ分の爆買い。

帰国後、買ったモノの半分は、お土産として友人にあげたが、もう半分はメルカリで売ってみることにした。目的は稼ぐことではない。どんなモノがどれくらいの金額で売れるのか、好奇心が強かった。

その結果‥

1枚あたり7

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意識高い系

意識高い系

意識高い系って、「意識は高い」系だ。意識は高いが行動が伴っていない、そんな人々を揶揄した言葉だと思う。

意識高い系はポエムをSNSにアップする、自分の頑張りをSNS上でアピールする。意識が低いよりは高い方がいい。でも、意識が高いだけなのだ。

積極的な姿勢は素晴らしいことだ。

ただ、行動が伴っていない。ここが、意識高い系と本当に意識が高い人との大きな差である。意識高い系は、発信することで自らの

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心の手洗い・うがい

心の手洗い・うがい

昨今の、コロナ禍において、手洗い・うがいは必須。いや、コロナ禍じゃなかったとしても、すべきこと。当たり前のように、誰しも手洗い・うがいをするだろう。

感染症・風邪予防のために。それに、食後や寝る前には、歯を磨く。虫歯予防のために。

手洗いやうがい、歯磨きはしている。けど、忘れていることはないだろうか。精神病の予防を。

みんな当たり前のように手洗い・うがい・歯磨きをしているのに、心のケアは忘れ

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みんなと違う。

みんなと違う。

「みんなと違う」

僕は幼少期から、そう自覚していた。周りのみんなとは、根本的に何かが違うと。いいとか悪いとかではなく、ただ何か「違う」ことだけが、感覚としてあった。

小学校低学年の時、僕の通っていた小学校は、彫刻美術館の近くにあったこともあり、よく彫刻美術館に訪れ、ひたすらに彫刻を観察するといった授業があった。

「彫刻」美術館なのだから、周りのみんなは「彫刻」を観る。一方僕は、彫刻美術館で、

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そもそも論

そもそも論

社会では、そもそもなんで?と思うことが多い。「そもそも」を深掘りしていくと、「結局意味ないじゃん。」と気付くこともしばしば。

「そもそも学校に通う必要ある?」
「そもそも働く必要ある?」

こうした「そもそも論」は初級編。

この世の中、そもそも論をすっ飛ばして、なんとなしに生活が続いていく。

そもそも大学に行く必要はある?そもそも企業に就職する必要ある?そもそも東京に住む必要ある?そもそも定

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こんな文章、誰が読むのか?

こんな文章、誰が読むのか?

僕はWebライターとして、ブロガーとして、エッセイストとして、エセ小説家として、いろんな媒体でいろんな文章を書いている。文章を書くことが好きで、文章を書くことが日課で、ただただ言葉を紡いでいく日々。

あんな文章やこんな文章を書いていると、友人に言われる。「お前が書いた文章、誰が読むの?」って。

僕は有名作家でもなければ、インフルエンサーでもない。けれど、自分が書いた文章には、必ず読者がいる。

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8 森に帰る

8 森に帰る

僕の1日は、森の散歩から始まる。昨年は海外を転々としていたが、緑のあるエリアを中心に滞在し、森の散歩は欠かさなかった。

森に行くと、心が落ち着くのがわかる。ノイズと化した思考のざわめきが、「アイデア」や「意見」として昇華されていく。僕は、部屋から「森に行く」のではなく「森に帰る」と表現した方が正しいかもしれない。

もはや森に帰りすぎて、森に住んでしまった方が話が早いのでは?と思っているほど。数

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自己と言葉の距離

自己と言葉の距離

自己と言葉には、近くて遠い距離がある。近づいたり、遠く離れたりすることはあるけど、距離がゼロになることない。

このエッセイも、僕と距離がある言葉のひとつ。世の中には話し言葉、書き言葉、ボディーランゲージ、などいろんな「言葉」があるけれど、「書き言葉」は僕に最も近い言葉。

僕の感覚としては、話し言葉が最も遠い。

自分と言葉の距離が遠すぎて、サンドウィッチマンでいう「ちょっと何言ってるかわからな

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貯金って、損失。

貯金って、損失。

世の中には、2種類の人間がいる。貯金する人と、しない人だ。

大学を卒業して1年半、同級生の多くは企業に勤め、貯金する人になった。人によっては、すでに数百万円の貯金がある。僕は友人の貯金事情を聞く度にこう思う。

「もったいない…。」

正直、僕には貯金する意味がわからない。貯金する人に理由を聞いてみると「将来何があるかわからないから」と答える。

だからこそ、僕は貯金しない。将来、お金を奪われた

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一般男性…とは

一般男性…とは

先日、石原さとみが「一般男性」との結婚を発表した。芸能人が結婚発表する度に思う。「一般男性」とは…と。

ニュースや新聞では、芸能人ではない「非芸能人」を一般人と呼ぶのだろう。けれど、芸能人と結婚する人ってどこか「一般的」ではない気がする。

僕も一般人の一人であり、僕の周りにも一般人がたくさんいる。とはいえ、一般人だけど一般人ではないのだ。

僕は会社に勤めず、朝は森の散歩からスタートし、ヨガで

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飲み会といえば、ハーブティー

飲み会といえば、ハーブティー

「飲み会」というと、何をイメージするだろうか。大半の人々は、ビールや焼酎をイメージするだろう。僕も以前はそうだった。

最近、僕の中で飲み会といえばハーブティー「飲み会」を意味する。友人から「飲もうぜ!」との連絡がくると、「うん、(ハーブティーを)飲もう!)」と返信。

昼から飲んでもいいし、夜に飲むのも良い。スタバでハーブティーを買い、近くの公園で「飲み会」するのもいいもんだ。

一概に「ハーブ

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【エッセイ】ながくて、複雑で、むずかしい

【エッセイ】ながくて、複雑で、むずかしい

先日、「テネット」を映画館で観た。「インターステラー」や「インセプション」で知られる鬼才クリストファー・ノーラン監督の最新作である。

謎の男が、「時間を逆行」しながら第三次世界大戦を防ぐという壮大なミッションに挑むストーリー。

ながくて、複雑で、とにかくむずかしい映画だ。序盤から伏線のオンパレード。頭をフル回転しながら映画を観ている自分がいた。映画を観ているのではない、あれは映画という「体験」

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好きの引力

好きの引力

「好き」には、引力がある。気付けば「好き」な場所にたどり着いているし、気付けば「好き」なことをしているし、ふと「好き」な人のことを考えている。

それってコントロールできるものではない。好きになろうと思って好きになることはないし、気付けば好きになっている。好きの引力に吸い寄せられて。

僕は家族や友人が好きだ。旅に読書に映画、それにサウナが好き。ボーとする時間も、雨に思いっきりうたれるのも、ふと素

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