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社会

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社会的なこと(?)をテーマにした作品を収録してます。
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不快感

不快感

 今月もやってきた。きてほしくもないのに登場。登場予定は予め予想出来たのに一日目から体調不良。お腹は激痛。生理痛薬を飲んだのに効果なし。いつも以上に気持ち悪い。吐き気あり。ダッシュでおトイレに向かい嘔吐物を口から出す。何度も出すのに吐き気が止まらない。気持ち悪さも止まらない。不快感で涙が流れる。キツい。辛い。いろいろともう駄目。嘔吐物を出しまくりトイレから出る。ほんの少しだけ楽になる。
 トイレか

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三月一一日

三月一一日

 あの日からまた一年の月日が過ぎ去る。忘れたくても忘れられない日。いつまでも記憶の片隅にこびりついている日。遠くの景色があっけなく簡単に崩壊するのを見て心が痛んだ日。三月一一日。
 今週も今日もテレビの報道番組をじっくりと眺める。今週も今日も特集は地震・津波・避難・被災地からの支援。三月一一日から一三年経過していることを思い知らされる。未だに忘れなられない。心の欠片がまだ三月一一日で止まったままの

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電話対応

電話対応

 プルルルル・・・。固定電話のベルの音が鳴り響く。電話のベルの音で身体が反応。義務感で電話の受話器を手に取る。電話対応するが頭の中は真っ白。頭の中で濃い霧が発生中。「電話対応どうやるのか思い出せない」部屋の中はストーブがついて温かいのに寒い。冷たい。体温感覚が壊れたの?
 ブルブル震えるも電話対応を頭の中から捻り出す。完全には思い出せないけれど大まかな電話対応の形は思い出す。
「この電話対応合って

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メディア

メディア

 一体いつ頃からヒーロー気取りが増加したのだろう?
事実の裏側を社会に世の中に世間に伝える=ヒーロー?
メディア=ヒーロー?
正義の味方=ヒーロー=メディア?
事実の裏側を伝えるためならば人の心を殺しても構わない?
インターネット・新聞・テレビで会見場で傲慢な正義が振り下ろされる。無感情に無慈悲に傲慢な正義が振り下ろされる。傲慢な正義にメディアに何かしらの批判を口にする。「不愉快過ぎる」「心象最悪

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夏休み明け

夏休み明け

 夏休みが終わった。夏休みが明けた。九月が始まる。新学期になる。夏休みの宿題を片手に登校。学校に到着。教室に入る。感じる。夏休みに入る前と何かが違う。小さくて大きな違和感。違和感は無視出来るのに気になる。違和感の正体を探り当てる。あっさりと違和感の正体を発見。夏休みに入る前にはあった居場所が消える。勉強机はある。個人用のロッカーもある。物理的にはあるのに居場所がない。かつての居場所にはもう別の同級

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灯籠流し

灯籠流し

 八月一五日。闇夜に灯籠が川に流れつく。川に流れ着く灯籠には一つ一つに世界平和のお願い事が込められる。今は住んでる地が争い事がなく平和に見えても。何も変わり映えしない平々凡々な日々を過ごしても。遠く離れた国では昨日も今日も明日も争い事が続く。ずっと終わりが見えず果てなき争い事が続く。灯籠にお願い事を込めて川に流す。「世界が平和になるように」「遠く離れた国の争い事が解決するように」
 テレビの画面か

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お盆休み

お盆休み

 「もう少しでお盆休みだね」「お盆休みに入ったら田舎のお祖父ちゃん・お祖母ちゃんのお家に行きたい」帰り道。家族連れからお盆休みの予定を問う声がちらほら聞こえる。子どもの楽しみにしている顔・声。きっと本当に楽しみなんだろう。その子どもの姿を見て羨ましさを感じる。
 幼い頃はお盆休みが楽しみだった筈。お盆休みの予定を何度も家族に聞いていた筈。だけど、現在ではお盆休みが近づくにつれ苦痛になった。しんどく

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新年度

新年度

 四月一日。今日から新年度。新しい日々が今年もまた始まる。昨日と変わらない平々凡々な日常。何処までも果てなく続く澄み切った青空。スーツ姿で都会を闊歩する若人。以前からあるものなのに何もかもが最先端のもので新鮮に見える。春の暖かい風に乗せられ何もかもが新たに変わる。社会制度・人間関係がまた複雑・便利になる。
 桜を通して電車を見ながら新年度が始まることにワクワクと期待で胸を弾ませる。しかし、心の片隅

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節分

節分

 「鬼は外」「福は内」毎年この日がやってきた。二月三日。節分。鬼に豆をまき人間の厄を落とす日。毎年毎年我慢はしているが、豆をまかれるのは嫌だ。豆が顔や頭に当たり辛くて、じんじんと痛い。痛いのは豆が当たった身体なのか?それとも心なのか?鬼は自らに問いかける。涙をポロポロと流しながら。傷つきながら。
 どこの世界でも鬼は悪者・犯罪者として位置付けられる。人間たちに嫌われる。主人公に倒される。大人気のマ

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成人式

成人式

 輝く新成人をテレビの画面越しから濁りし瞳で眺める。新成人の艶やかであどけない姿が新鮮味を感じる。新成人の頃の自分は何を主張していた?新成人の頃の自分は何を考えて生きていた?新成人の頃の自分は何者だった?思い出してみるが思い出せず。頭の中は真っ白い霧がかかったまま。まだ、そこまで月日は経過してないのに。どうして思い出せない?何故思い出せない?自分自身に問いかけても答えが見つからず。答えられず。
 

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大学受験

大学受験

 共通テストのニュースを目にしたとき自分が大学受験を受けていたときを思い出す。あの頃は苦労した。辛かった。筆記試験の対策に面接練習。何度も進学先の大学の入試過去問題集とにらめっこ。ときには、問題文の意味が分からず泣きそうになった。否、実際には泣いていた。泣きながら「こんなんじゃ、合格なんて夢のまた夢だよ」「不合格だったらどうしよう・・・?」不安と緊張で毎日押しつぶされていた。眠りたいのに眠れなかっ

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コミュニケーション

コミュニケーション

 友人とコミュニケーションをとるだけで苦労する。疲れる。自分は大真面目に話したのに友人は真面目に捉えず笑う。笑われる。「ねえ、どうして笑うの?」自分ではどこに笑いの要素があるのか分からず。共感するところが共感できず。
 就職活動でコミュニケーションをとるだけで苦労する。疲れる。どこからが本音?どこからが建て前?どこが社交辞令?本音も建て前も社交辞令の違いも分からず。言葉通りに受け取り内面で何に期待

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四つ葉

四つ葉

 「四つ葉のクローバーを見つけたからあげるよ」「持ってたら幸せになれるよ」持ってたら幸せになれると言うが何が幸せに分類されるかが、いまいち分からない。『幸せって家族や友人と仲良く思いやりを持って過ごすこと?』『結婚して子どもを産み育てること?』『まともに普通に人生を送ること?』『社会に還元して生きること?』それらが幸せ?幸せの基準って何?幸せになりたいと願った。考えた。だけど、自身が考えた幸せを心

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泣き虫

泣き虫

 「そんな小さなことで泣くのかよ」「注意しただけで泣くなんてお子様か」「泣いて被害者ヅラ?」もうこれ以上はやめて。これ以上言われたら心が崩れる。幼少期から泣き虫だった。認めたくはないけれど、強く言われると逆鱗に触れたと思ってしまう。どうしても怖くなって泣いてしまう。泣くと「泣いて許されると思うな」「心が弱すぎる」「人前で泣くな」何度も何度も言われた。泣いて許されるとは到底思ってない。心が他人と比較

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