鳩羽風子@記者

「記」す「者」として書き綴っていきます。活字媒体の記者歴25年。世界をまるごと全身で受…

鳩羽風子@記者

「記」す「者」として書き綴っていきます。活字媒体の記者歴25年。世界をまるごと全身で受け止める演劇に魅入られて、学生時代から劇場通い。国際演劇評論家協会(AICT)日本センター会員。大学の卒業論文は「『ハーメルンの死の舞踏』にみるエンデの演劇論」。アイコンは5歳時に描いた自画像。

マガジン

  • 風の吹くまま☺風子の便り

    どういう風の吹き回しか、風の吹くまま気の向くまま、日々感じたことを綴っていきます。

  • 新聞を楽しむプチヒント~小4からの愛毒者がお伝えします!

    新聞を楽しく読むようになるには―。ビジネスパーソンの情報源として有効だと知ってはいても、どうも敷居が高い。そんなあなたに、小学校4年生からの愛毒者が、ちょっとしたヒントをお送りします。

  • ヒヤスンス改めヒヤシンス栽培日記

    TBSラジオ制作のポッドキャスト番組『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』の企画「ヒヤスンスならぬヒヤシンスを育てよう!」に参加。2個の球根の水耕栽培に2021年11月20日から挑戦中。成長過程を記録するマガジンです。球根の右がちょっと小ぶりで質実剛健の「夢男」、左が根っこがゴージャズな「夢子」です。よろしくお願いします。人生いろいろあるけど「負けへんで!」という気合いで精進していきたいです。国内外の互助会リスナーの皆さんの成長報告も楽しみにしています。 よろしくお願いします。

  • 流れる月日を追いかけて~ほぼ毎日雑感日記2021~

    どんなに夜が深くても、必ず朝はやって来る。昇る太陽に励まされ、見守る月に癒やされて、毎日を何とか過ごしています。2021年元旦からほぼ毎日、空模様を撮影して、日々の雑感をつづっていきます。

  • 和樂webにこんな記事を書きました【取材こぼれ話】

    小学館の和樂webに書いた記事を紹介します。取材こぼれ話や感想など、「ちょっとおいしいおまけ」をめざし、つづっていけたらと思います。

記事一覧

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万本千草四季折々に咲く。折々の花が咲き、そして散る。『風姿花伝』の世阿弥の言葉である。そのことを実感するのは、昨年6月末に引っ越してから。

毎日通勤のため最寄り駅へ向かうとき、“花街道”を通るようになった。“花街道”とは私が勝手に付けた名前。川の暗渠の上につくられた緑道で、両側に花や木が植えられている。区画ごとに手入れの状況や、花壇の取り合わせも違う。

今までは葉しか見えなかったのに、時を得て

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新聞元旦号にChatGPTの記事はなかった~今さら新聞各紙元旦号読み比べまとめ2023 Part2 【2023.6.11】

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2023年上半期の今、世界中のメディアを席巻した話題といえば、人工知能(AI)による対話型サービス「ChatGPT(チャットジーピーティー)」だ。だが、ほぼ半年前の各紙の元日号を振り返ってみると、その記事は見当たらない。

念のため、各紙サイトでキーワード検索をして、初出を調べてみた(一番古い掲載記事。正しいとは限らないが、ご容赦願いたい)。

朝日:2022年12月22日 論壇時評での紹介…清

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今さら新聞各紙元旦号読み比べまとめ2023 Part1【2023.5.13】

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「一年の計は新聞元旦号にあり」と、毎年、お正月を迎えると、朝日、読売、毎日、日経、東京(中日)の5紙を買い集めている。昨年も、今さら新聞各紙元旦号読み比べまとめ2022一 昨年も、2021/07/09 今頃、新聞各紙元日号読み比べまとめ で書いた。さて、2023は―。

まずは、総頁(広告特集含む)の変化から。
【朝日】'18' 106頁→19' 98頁→20' 108頁 →’21 92頁→’22

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ヒヤスンス改めヒヤシンス成長日記2022①やっと入水【2022/12/02】

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今年も「ヒヤスンス」の時期がやって来た! 初めて臨んだ昨年は、冷蔵庫に保管する「冬の疑似体験」期間が短すぎて、茎が成長しきらないうちに花が咲いてしまった。今回は、その反省を生かして、1ヵ月以上、球根を冷蔵庫に入れておいた。

いつ、着水すればいいのだろう? ポッドキャスト番組『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』で、「今年は好きな時期に植えて」と言っていたのを聞き、忘れないうち

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ドリップコーヒーを巡る思索【2022.11.28】

ドリップコーヒーを巡る思索【2022.11.28】

ドリップコーヒーは、砂時計に似ている。コーヒーの粉に熱湯を注ぎながら、ふと思った。

コーヒーの抽出は重力によって一定の時間がかかり、時短はできない。確固たる時の歩みを感じさせる。

滴り落ちるコーヒーは、過ぎゆく人生の時の砂も可視化する。

私の人生の砂時計は、どれだけ残っているのだろう?先月、節目を迎え、人生の残り時間を考えるようになった。

「自分は何のために生きているのか」ではなく、「自分

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念願のガラスペン購入! インク沼へようこそ【2022.11.18】

念願のガラスペン購入! インク沼へようこそ【2022.11.18】

遂に、やっと、ガラスペンを買った。気軽に色々なインクを試せるその存在を知ってから約2年。どれがいいかずっと調べていて、HASE硝子工房のガラスペンに決まっていたけれど、腰が重かった。

オンラインショップがあるけれど、出品されても抽選で当たらないと購入できない。実店舗のある工房は首都圏にあるとはいえ、繁華街からはかなり遠く、ふらっと立ち寄れるところにはない。ちょっとした覚悟と意気込みが必要だった。

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効果抜群!アプリで忘れ物防止【2022.10.17】

効果抜群!アプリで忘れ物防止【2022.10.17】

あっ、しまった! 忘れちゃった--。出掛けるときに焦ってしまうことはないだろうか?

身支度にかかる時間の読みが甘く、いつも出発は遅れがち。玄関先であれがないこれがないとあたふたし、ドアを出た後に戻ってくることもしばしば。忘れ物が多いのは、寄る年波のせいばかりでもない。子供のころからなのだから。

何とか改善する方法はないだろうか? 最初はマグネットとボードでチェック表を作ろうかと思ったが、スペ

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「負けへんで」の心意気【2022.09.20】

「負けへんで」の心意気【2022.09.20】

この国に女で生まれて、圧倒的に優位な男性社会で勝とうなんて思ったためしがない。ただ、踏ん張ってきた。そんな私には、TBSラジオ制作のポッドキャスト番組『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』のキャッチフレーズ(?)、「負けへんで」がちょうどいい。

私はスーみかさんたちと同世代。辛酸もなめてきて、若い頃よりも少しは世の中を知っている。真正面から戦うほどの体力もやる気も根気もない。

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「転がる石には苔が生えぬ」というけれど【2022.08.23】

「転がる石には苔が生えぬ」というけれど【2022.08.23】

「転がる石には苔が生えぬ」ということわざがある。苔が生える間もないほどに、動き回っている人や状態のことをいう。英国のことわざ”A rolling stone gathers no moss”から来ている。

面白いのは、「身に付けるものがなく大成しない」という否定的な意味と、「常に活動している人は、時代に遅れることがない」という肯定的な意味の両方があることだ。前者はイギリス、後者はアメリカで一般的

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ロスジェネ世代サバイバーの矜持【2022.08.19】

ロスジェネ世代サバイバーの矜持【2022.08.19】

「この業界は持ってあと10年。俺たちは、最後の逃げ切り世代だろうな。年下の君たちはかわいそうだけど」

先日、職場の先輩がおもむろに話しかけてきた。その男性は50代半ば、バブル世代の大量入社の一人である。

自分は安全圏にいると信じ、その圏外にいる人間に対し、憐れみをかける。その心根が私には分からない。

優越感? 安心感? 言葉を投げ掛けられた側の気持ちなんて、これっぽちも考えていないのだろう。

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前髪を切るべきか、切らざるべきか。それは大問題だ【2022/08/04】

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愛読(毒)している読売新聞の発言小町を紹介するコーナーに、「シースルーバング却下された 」というトピックスがあった。

「シースルーバング」って何? ミドルの私の思考はそこで止まってしまった。ネットで検索してみたら、梳いた前髪スタイルのことらしい。そういえば最近、街中でよく見かけるなあ。韓国発祥で、若い人たちの間で人気だそうだ。

トピックスを投稿した女性は50代前半。行きつけの美容院で「シースル

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木漏れ日の絵本カフェ【2022.07.23】

木漏れ日の絵本カフェ【2022.07.23】

2022年6月末、旧居から車で20分のところへ引っ越した。荷ほどきやら手続きに忙殺され、前から気になっていた近くの絵本カフェに行けたのは、数週間もたってからだった。

カフェは、緑道の脇のマンションの1階にある。私は出勤時にいつもその前を通る。緑の木立の中からのぞくエメラルドグリーンの壁の色が目印。手作り風の木製のボードには1階がカフェ、2階がワークショップスペース、3階がギャラリーの案内図やら、

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