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紹介したい記事

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紹介したい記事。そして僕が読み返すためのマガジンです。
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記事一覧

遼短歌、初夏

遼短歌、初夏

パーカーのフードをかぶってキスすると世界が全部お前になる気がして

鼠蹊部の血管伝いに舌這わせ脈打つ命をずっと聞いてた

カクテルにきゅうりを落とすその指で心の底まで蛇腹に裂かれて

ぬるいままのテタンジェ開けて廻し飲み無駄にするから美しい酒

八つ裂きにした生魚指でつまみ皮膚の塩気でねじ込んでほしい

「つまみがねえ」ボヤくお前にサッポロ一番開けてやって麺だけかじった

悪い予感しかない性病検査

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LGBTQ+と養子縁組

LGBTQ+と養子縁組

セクシュアル・マイノリティ(LGBTQ+)当事者のなかには、パートナーと法律上の家族関係になったり、パートナーとの間にこどもを迎えるために、養子縁組をすることがあります。

そこで今回は、LGBTQ+と養子縁組についてご一緒に考えてみましょう。

パートナーと養子縁組をすると?パートナーとの間で養子縁組をすると、法律上は親子関係になります。年長者が養親、年少者が養子です。

いまの日本では同性同士

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気づいた。普通にゲイだった。

気づいた。普通にゲイだった。

日付が変わって気づきました。
一昨日あと1回、投稿すれば毎月連続投稿1年が達成できたはずが…

忘れていた…

気を取り直してまた1年。
ゆるーく綴っていきます。

さて、つい先日卒論発表が終わり、大学卒業まで1カ月を切りました。
この4年間は忙しくも充実していました。
そんな僕の大学生活について、知りたい人なんていないとは思うけれど、だいぶ前にこんな記事を書きました。

2年生以降の話はまたの機

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春の一枚を

春の一枚を

 こんにちは、はやかわです。ぼくは仕事が忙しいながらもそんなこんなで元気にやっていたりやっていなかったりします、この投稿を読んでくれているあなたはいかがおすごしですか。
 このたびはお願いがあって、春の一枚を撮らせていただけないでしょうか。
 実際に会うこともないのにだれかの気持ちにふれられる、もしくはふれられた気になれるという距離感が居心地のいいこの場所で、写真の被写体を募る、というのはやっぱり

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男性カップルで「里親体験発表会」にいってみた&感想

男性カップルで「里親体験発表会」にいってみた&感想

ボコさん(パートナー)と「里親体験発表会」に行った。

これは、都で毎年の里親月間中に市区町村ごとで行われる、生の声を聞く会である。

初めての里親体験発表会へ~男2人で

ボコさんの重い腰を叩き(びびり)、気になる市区町村を選んで「体験発表会」へ行った。※そこは事前予約不要だった

公民館の会議室のドアを開けると、40人以上(参加者)がぎゅうぎゅうにつまっていた。

(思ったより、盛況だぁ)

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33歳、最近の自分

33歳、最近の自分

別れよう。
半分に割ったチョコレートの大きい方を私にくれたでしょう?
だから、別れた方がいいと思うんだ。私たち。

なんの映画だっけ。そのシーンだけ覚えてる。
観たのは10年以上前。学生の頃。たぶん。
その時は、頭の中にハテナがいっぱいで、
なんで?フツーにおっきい方が良くない??って状態だった。
歳を重ねたら意味が分かるのかな、
なんて思ってた。

こないだ33歳になった。
でも僕はやっぱり半分

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いきなりそんなこと言われましてもな話

いきなりそんなこと言われましてもな話

どうも、かわむらです。

今週のかわむらはとにかく疲れてます。

月曜日に私用で有給を使っておりまして、月曜の仕事を他の曜日で分散させようと予定を立てていたのですが、火曜日に出社するや否や2人インフルエンザでお休みになったという衝撃事実を知りまして、すぐに上司から

「かわむら君!◯◯さんの案件△△と××の件対応できる?」

といきなり言われましたので、出社し2秒後には覚悟を決め、インフル2人のカ

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タイミーで、飲食店として凄まじい経験をした話

タイミーで、飲食店として凄まじい経験をした話

飲食店経営のなかで、 最も難しい問題の1つはシフト管理である。

賑わうと思って アルバイトをたくさん配置した月末・給料日後の 金曜日にお客様が一組しか来なかったり、平日だしなぁと思ってアルバイトを一人しか配置しなかった日に満席になったり。
そして、最も恐ろしいのは、予約が入っていて、あらかじめシフトをしっかり調整したにもかかわらず、 当日に突然くる病欠などの欠席報告である。

少し前になるが、P

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幸せになれよ、だなんて

幸せになれよ、だなんて

「今度、結婚することになって」

という言葉を、初めて言われた。

8年くらい付き合いのあるゲイ友から、久々に送ったLINEだった。

予期していない方向から投げられたそのボールを、僕はキャッチ出来たのか、見送ったのか、打ち返したのか、何日か経ったがよく分からない。

彼からすれば、とうに考えたか、誰かに聞かれたであろう質問しか思い浮かばなかった。

世の中色々な人はいるけれど、今日日、幸せになら

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自分を片付ける

自分を片付ける

年明けから転職エージェントと面談しているんですが、社会人歴も10年を過ぎると、全く新しいことをするのは難しいらしい。

ビジョンというか希望というか、カウンセリングのような話は聞いてくれるのだけど、結局、今いる会社の今やる職種と似たり寄ったりな感じのところが良いのではないか、という結論。

ちょっとだけ勇気を出して、思いもよらなかったような仕事を見てみるのも...と言い出してはみたものの、その歳で

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ゲイでよかったわけはない

ゲイでよかったわけはない

髪を切りました。
なんだかもう全部が鬱陶しくなって、仕事も友達も家族も地元も過去も将来も預金残高も全部振り払ってしまいたくなるときがたまにある。が当然そんなことはできるはずもなく、もう俺に何も纏わり付かないでくれ〜という気持ちでいつもの美容院を予約していつもの美容師にいつもより短くしてくれと頼んだ。珍しいね〜と笑い楽しそうに話しながら髪を切っていたが正直彼が何を話していたのか覚えていなくて、ただキ

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ゲイが恋したい話

ゲイが恋したい話

今日も一段と目が疲れた。朝からスマホのマッチングアプリを幾度となくスクロールしたからだ。

僕はゲイ。都会のはずれに住んでいて、出会いがあるような、ないような何とも言えないエリアだ。人付き合いは嫌いではないが、集団が苦手でゲイコミュニティにはなかなか入っていくことができない。

僕は焦っている。30半ば。ゲイ界隈では歳下からも歳上からも声が掛かる、一番脂の乗った楽しいはずのこの時期に恋人がいない。

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どうしようもないな

どうしようもないな

 時間は平等に過ぎていくと言うが、そう言いきるのは傲慢だ。全然平等じゃない。同じように移り変わるものは何一つとしてない、ただ時間という一つの尺度や概念があるだけだ。だれも同じように年をとらない。同じ時間をかけたとしても勉強や運動の定着の程度はまるで違う。特定の何かにかけられる時間はそのひとのおかれている環境に依存する。時間は平等に過ぎていくが、それはただ時間が平等に過ぎていくだけで、平等にリソース

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お母さんとぼくの話

お母さんとぼくの話

 母が再婚した。
 父はぼくが物心つく前に他界していて、母はぼくのことを女手一つで育ててくれた。ぼくが小さい頃から恋人の絶えない女性であったが、心のどこかにはずっと父がいるようだった。どうして私をおいていったのと、缶ビールを片手に泣いている母の後ろ姿を、あの震える声を、ぼくはいつまでも忘れられない。どうして私をおいていったの、込められた思いは問いかけじゃなく、責めるわけでもなく、手も声も届かないこ

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