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swimmer―mi
2019年4月3日 23:44
ほら、みて。やっと来た。ずうっと待ってた甲斐があったね。ねぇ、あの雨にうたれに行こうよ。さぞ やわらかぁい音がして、きっと すごぉくいい香りがするんだよ。いいよ。行こう。あの雨にうたれたらきっともうここへは還ってこられないかもしれないけれど。それでも、いいの。あの雨にうたれたらはじまるの。はじまるんだよ。こんなにわくわくすることって他にないじゃない。そう
2019年4月2日 20:02
集中すればするほど、この神経が衰弱していくのは、それほど僕が君と向き合う時間をナーバスなものにしているからだと思う。頭の中で自動的に記憶されていく数々の君の残像を、僕は都合よく解釈しないように、出来るだけ正確に。君の引く手札と同じカードを自分は一体どこまで記憶することが出来るのか。何度目かの失敗でゲームオーバーを迎える、その前に、僕はすべてを記憶する。正解が、いつも君の気分次第で変
2019年3月26日 22:57
おまえたちは、むしられないだけ感謝したまえよ。この國は、おまえたちをむしったり折ったりすることなく、咲くことを許可している。おまえたちを見ては感動するものたちもおるのだぞ。おまえたちは咲くだけで誰かを幸福にしている。いや、哀しませることもあるかもしれないが、それでも誰かを殺しにいくわけでもあるまいに。そのはなびらがやわやわとほころぶとみながよってたかってその下に集う。
2019年3月26日 22:48
歪みのなかで、揺れて、揺れて、揺れて、揺れて、揺れて。今日の空は、とても良い色合いです。良い色合いですか。へー。そうです。とても良い色合いです。このまま黒くなることも、白くなることもできる、とても中途半端な、まるできみの心のような空色じゃないの。んんん。たしかに。そうなら、たしかに良い色合いなのかも。いったり、きたり。いなくなって、また戻って。いったまま、戻らない
2019年3月26日 22:40
このアナを通過するハリたちはいつも痛くて痛いのはいやだからもっとアナを拡げようそうしたら痛くないって信じてた大きくあいたアナを見てなにをおもうのアナだらけになったカラダはとても軽いそれはあいてるひとしかわからないアナだらけのひとにしかわからないハリたちは今日もたくさん飛び交うよ突き刺さるよりマシでしょう? #詩 #短編 #
2019年3月18日 17:05
《赤》きみがぼくの手をひっぱって愉しそうに駆けるからかかとを踏んだままのスニーカーがそのまま麗らかな光の世界へ飛んでいきそうで「さて、どこでしょうかっ?」天真爛漫を開花させた満面の笑みでいつもぼくを真っ直ぐみつめる「なに?なにが?」「この白木蓮の中に1つだけお花じゃないものが、かくれんぼしてます。さて、どこでしょうかっ?」見上げると、純真無垢な純白たちが眩しい青空に輝きわた
2019年3月12日 02:57
「ほらほら、ごらんなさいよ。」天女のひとりが足をくずしながらそう言いつつ、下界を指さしました。薄紫の雲は、駆けよった幾人の天女たちで溢れていて、凛と佇む梅花の眼福にみなが微笑み合い、風が纏った紅い芳しさが、天女たちの歌声をさらに悦ばせました。智の梅花、咲き乱れるは、百花斉放。麗の今日、待ちわび続け、はや幾年。此方に咲くは、天花乱墜、智の扇。解語之花よ、錦上添花の、満願成就。
2019年3月10日 22:43
私は、ただひっそりと、風に揺られて、垂れるだけ。私は、ただどっしりと、風を感じて、構えるだけ。私は、現れては、また消える。私は、消えることなく、ただここに。点滅する私と、点滅しない私が、 同時に存在しているだけ。それは、あなたが、私たちを見つける限り、永遠に永遠に永遠に永遠に。 #note #ポエム #藤 #藤の花 #富士山 #富士 #日本 #詩
2019年3月9日 20:26
2019.0309今日だから、伝えたいことがあるよ。それは、「生まれてきてくれて、ありがとう。」いつも、変わらずにあるこの想いは、「生まれてきてくれて、ありがとう。」だよ。この想いは、とても強いちからなんだけど、とても透明で、空気みたいにいつもあって軽くて、心地好くて、あたりまえすぎて…。いつもいつも、ずっと、あるものなの。だから、本当はみんな気がついている
2019年3月4日 16:06
みるく色の雲と優しい水色の空がいちごみるくの花のおやつを食べたくて。いちばん近いあたしのことを見てはうらめしそうに流れてく。どうだ!きみたちには、食べられまい!しあわせの春の甘いあまーい味。いただきまあす!をひとりじめ。にんまり時間をひとりじめ。 #春 #空 #桜 #青空 #短編 #詩 #ポエム #幻想 #ファンタジー #しあわせ #幸福 #写真 #
2019年3月2日 00:40
ひとつ、独りの地の底がふたつ、二人でみた夢とみっつ、みなが知るころによっつ、黄泉からよみがえろ いつつ、いのちの産声がむっつ、無尽の“わ”をえがきななつ、涙の髪飾りやっつ、八重の花が咲く ここのつ、今夜は祝言をとうで、永久の饗宴歌 #妖魔 #数え唄 #イザナミ #詩 #替え歌 #神話 #海 #短編 #幻想 #ポエム #歌詞 #オリジナル #神 #楠桂
2019年3月1日 13:28
穏やかな太陽が微笑んでその笑い声を連れてくる風と洗濯物が踊ってるいろんな色のふわふわタオルが自由な遊戯に恋をしてぎゅっと春のかおりを抱きしめるあそぼ おどろ 動こう 謳おういま、調和の旋律を奏でるここは淡いひみつのちいさな楽園わたしだけの平和の安らぎきみのほほのうぶ毛が優しくキラキラ白く輝くから勝手にしあわせな気持ちになるのこれはわたしだけの
2019年3月1日 00:15
あの朝顔のつるがワタシを狙うんです。へぇ。そいつは困ったもんだ。それからこの沢山の眼を持っていたとしてもワタシはきっとなにも見えていないんです。んんん。そうだろうねぇ。この背から伸びる透き徹るコレがなぜワタシにと、考えることも許されていないのです。すぐに喰われてしまうだろうからね。それから、それから、それから。俺はもう逝くから、好きなだけ喋るがいいさ。さようなら、
2019年2月28日 16:09
これ以上は聞かないで。そう言って、きみは結界のように自分のまわりを涙で濡らす。これ以上は近寄らないで。そう言って、きみはまたぼくの前から散ろうとする。ぼくは、いつも背伸びをしてきみの姿をとらえていたい。雨の日は、気がつくと靴が中まで濡れている。桜涙のつま先濡らし。 #雨 #桜 #詩 #ポエム #春 #短編