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いんちょのつぶやき

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東洋医学のことや、東洋医学「的」な考え方、物事のとらえ方風味のおもいつきを掲載中。
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#ゆたかさって何だろう

【予防よりも対策】

【予防よりも対策】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

僕は患者さんに「だめっ!」ということをいいません。

時々患者さんから「これ、やっちゃだめですよね」とか「やっぱり具合が悪いのって、こんな不摂生やっちゃったからですかねぇ」なんてことを聞かれます。

・お酒
・夜更かし
・過食
・暴飲暴食
・薄着
・運動不足
・朝寝坊
などなど。

ほかにも「わたし、これやっちゃだめよねぇ」という話題には、
・人への恨み
・グチ

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【鍼のように使う】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

鍼施術の折、患者さんから「先生は鍼を使わないのですか?」と尋ねられます。

「もちろん使いますよ」とお返事します。

くわえて、「鍼を使っていいのが鍼灸師です。鍼を使わなくちゃいけないわけじゃない。」ということも添えて。

博心堂鍼灸院へ足を運んでくださる患者さんの中で、「ここ(博心堂鍼灸院)は、一つのことを聞くと100答えてくれる。ほかのところだと1つくらいしか

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【不安感に寄り添う】

【不安感に寄り添う】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

毎週のように体調管理と、日頃の疲労抜きのために、鍼施術を受けに来られる患者さんがいらっしゃいます。

そして、もう一つの目的がおしゃべり。

体調が悪い時ほど、いつもと同じ内容の愚痴交じりのおしゃべりが、多くなります。

ココロとカラダはつながっている。

体調不安を感じているとき、ココロも同じような不安感を探します。

カラダがドキドキするような不安を感じていれ

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【「コロナ太り」について考える】

【「コロナ太り」について考える】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

最近外出する機会があるので、たびたび近場の街中や商店街に足を運びますが、街の景色はすっかり元通りになったような感じがします。

テレビでの報道を見てみても、やっぱりオフィス街や街中、商店街や商業施設は、賑わいを取り戻しているように見えます。

テレビでの街頭インタビューなどでは、まだまだ商店へのお客さんの戻りは少ないなどと聞きますが、博心堂鍼灸院へ公共交通機関を乗

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【梅雨時の筋肉痛はやっかい】

【梅雨時の筋肉痛はやっかい】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

毎年、梅雨を迎えると駆け込みの患者さんが増えます。
そう、急な痛みを訴えて。

だいたい梅雨時って、湿気がそもそも悪さの原因です。

空気がひんやり湿っているのは、足元だけ。

お天気の良い日は、ひざから上はグツグツに体内の血が沸き立つように暑くなります。

でも、ひざから下は、けっこうひんやりしている。

体がばてている人などは、心臓のポンプの働きが弱っているか

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【「雨降りのポンチョ」のような体】

【「雨降りのポンチョ」のような体】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

暦では入梅。
ぼちぼち関東地方も梅雨入りですね。

スーパーなどの店頭には、青梅が並んでいます。
梅仕事する人にとっては、お天気は重要な要素。

梅干を作るときにできる梅酢は、様々な料理につかえる重宝で、疲労回復を促す良い調味料です。

ぼくはサラダのドレッシングや、海藻の和え物などによく使います。

大根ときゅうりを刻んだものを梅酢であえて、シソの葉などを加える

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【「マスク熱中症」と頑張る「鼻」】

【「マスク熱中症」と頑張る「鼻」】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

最近、気温が高い日が続きます。
関東地方もぼちぼち梅雨入りですが、湿気と暑さですぐにでも熱中症になりそうですね。

くわえて、感染症対策のマスクの着用。

お出かけ先では、たいてい入店、入場前にマスクの着用のお知らせを見かけます。

すでに緊急事態宣言が解除されてからの僕のご近所では、今まで通りの人出。

すっかり街並みは元のにぎやかさを取り戻しています。

電車

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【顔への責任】

【顔への責任】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

40歳。
不惑の年、なんていいます。
出展は論語ですね。
40歳になれば、迷わず、惑わされず、っていうところでしょうか。

ちなみに15歳にして、学を志す。
30歳にして、立つ。
くわえて、50歳にして、天命を知る、とあります。

己の人生に迷いがなくなる40歳。

このころには、親とのかかわりがすっかり離れます。
べつに親子仲の断絶とか、そういうことではなく。

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【苦労を買うのは二十歳まで】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

ぼくは、「若いうちは、苦労は勝手でもしろ」なんてことを、言われた世代です。

今でもそんなこと言われるのかなぁ。

昔から、若者に対して言われる叱咤激励ですかね。

同じような意味の言葉に、「鉄は熱いうちに打て」なんていうのもありますね。

では、「若いうち」とは何歳くらいまでか。

東洋医学的には、20くらいまでと考えていいんじゃないかなぁと思っています。

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【その気にさせる】

【その気にさせる】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

鍼施術を受けに来られる患者さん。

・症状がよっぽどきついと、施術後に施術日程のペースや、次にいつ頃きたらよいかということを聞かれます。
症状のことが不安だから、すぐにまた来たいのでしょうね。

・体をメンテナンスする程度に来られる方は、そのまま帰られていく。
こういう患者さんが一番多いです。
慢性的なお仕事疲れを抜きに来るようなものだから、気楽なおしゃべりする程

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【しつこい頑固の正体】

【しつこい頑固の正体】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

年を取るにつれてだんだんなっていくという頑固。

年齢に関係なく頑固、というひともいらっしゃいます。

あるいは、ある人限定で頑固になることも。

頑固って意地を張って、自分を譲らないというメンタリティ。

生年月日を基にした占いなどでも、「頑固な星回り」と呼ばれる人やタイプはいらっしゃいます。

そんな頑固も、詳しく調べていくと、いろいろな頑固がある。

自分に

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【「口鍼」ということ】

【「口鍼」ということ】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

むかし、患者さんの手首の脈をとって、全身の状態を把握する「脈状診」という手法を学びに、あるお勉強会に10年ほどお邪魔していました。

そんな脈をとるお勉強会でしたが、「口鍼も大事」ということが、ある時話題に上りました。

「口鍼」とは、要するに鍼灸師さんの話術ですね。

このときは、漠然とした話だったのですが、僕の中ではずっと心に引っかかっていた。

というのも、

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【カラダ風水、除湿のコツ】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

天気予報だと関東地方の梅雨入りは来週早々になりそうとのこと。

すでに5月は日照時間少なく、ジメジメした梅雨の走りのような天気が続きました。

気持ちの落ち込みや体のドキドキやこわばりなど、気持ちとからだとが裏腹になりやすい梅雨時。

5月のゴールデンウィーク明けからの「五月病」は、春先から追い立てられるように過ごしてきたココロとカラダが燃料切れを起こすことで発症

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【カラダ風水を見極める】

【カラダ風水を見極める】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

芸術作品にたくさん触れて、物の善し悪しや新しい価値観や美的センスに磨きをかける。

素敵で知的で教養を満たしていく大事な機会だなぁと思います。

ぼくも博物館や美術館に足を運ぶのが好きです。

同時に、道端に咲く草花に目をとめたり、季節の花や樹木を愛でるのも大好きです。

人の作った芸術作品には、手掛けた作者の「思い入れ」や「足跡」のようなものがあるように感じます

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