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振り返り

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何気なく過ごしていると忘れ去ってしまう日常。 ほんの少しの光を、集めておくもの。
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3度目の引っ越し。寂しさと、次への期待と、何とも言えない「エモさ」。

3度目の引っ越し。寂しさと、次への期待と、何とも言えない「エモさ」。

人生3度目の引っ越しを経験した。
1度目は実家からの移動だったため、「部屋を空にする」必要があるのは今回で2回目。前回の引っ越しの際に考えたことを見返しているが、そうそう考えていることは変わっていない。今回はさすがに距離の問題で親に来てもらうことは難しく、自分1人で荷造りやら掃除やらを行ったのだが、やはり孤独感は否めず、改めて「掃除を手伝ってくれたことのありがたさ」を実感した。

「引っ越し」とい

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「三振できるうちに」

「三振できるうちに」

この春、社会人になる後輩2人と会った。
出会った当時は彼女らは大学2年生。「もう社会人か」2歳差だから社会人になるのは当たり前のことだけど、ちょっとした驚きと感慨を隠せない。

出会いと別れの季節、春。あと1か月もすれば、うちの会社にも新卒が入ってくる。「もう僕らが社会人3年目なんて!」隣に座る同期と話したのも1か月前。きっと1か月後もすぐにやってくるのだろう。「22卒」という言葉すらも身内で使う

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フルマラソン完走。足つり防止と安定した走りのために行った、「当たり前だけど重要なこと」

フルマラソン完走。足つり防止と安定した走りのために行った、「当たり前だけど重要なこと」

先週末の京都マラソンに出場した。アップダウンの激しいコースへの恐怖や練習量不足による不安が募っていたが、結果として3時間48分(ネット記録)で完走し、昨年11月の記録を10分縮めることができた。学生時代の記録にはいまだ40分ほど及んでいないが、自身で設定していた目標は達成することができたので、リハビリ期間のリベンジとしてはある程度、自信の持てる結果となった。

振り返れば昨年11月は、悔しさが残る

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「社会人2年間の結果、いろいろあっても当然なんだよ」

「社会人2年間の結果、いろいろあっても当然なんだよ」

「どうでもいいけどどうでもよくない報告」があると聞き、急遽、同期全員で集まった飲み会。たわいもない話で場を温めた後に出てきた彼の言葉は、「結婚」と「退職」だった。

いきなりの報告だったが、そこまで驚きはなかった。
「そろそろか」と思っていた自分もいたから。

聞いてみると、他の同期もキャリアに対して何かしら考えているようだ。もちろん、僕もその1人ではある。なにもしなければ忙しなさに任せて流れてい

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落ち込んだ時に救われた、2人の「異なる部署」の先輩

落ち込んだ時に救われた、2人の「異なる部署」の先輩

社会人2年目もあと少し。4月にはまた新卒が入ってきて、社会人の3年目になることを考えると、時間が経つのは本当に速いなと思う。

2年間、特に営業からコーポレート側に異動後の1年間で、少しずつできることが増えてきた実感がある。直属の上司からも「成長したね」「今回の資料すごくよかった」と言われることもちらほら。上司からの厳しいフィードバックを受けた時の口癖も、「期待に応えられず申し訳ない」から「上司の

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社会人2年目。上司からの指摘続きで落ち込んだとき、意識して行っていること3つ

社会人2年目。上司からの指摘続きで落ち込んだとき、意識して行っていること3つ

異動して1年。毎週の上司とのMtgが正直、きつかった。
何がっていうと、そう、上司からのフィードバックだ。

誤解のないように言うと、今の上司との人間関係が悪いわけではない。自分に厳しく、仕事へのパッションがあり、理不尽な点で激怒することもない。よいものを出せれば褒めてくださるし、課題はきちんと指摘していただける。そんな、むしろ尊敬できる上司だ。

ただ、それゆえに、自分の「できなさ」につい目が行

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コーポレート職に異動して1年、改めて考える「縁の下の力持ち」のちょうどよいスタンス

コーポレート職に異動して1年、改めて考える「縁の下の力持ち」のちょうどよいスタンス

コーポレート側に異動して1年が経った。

企画側から入り、半年前からは並行して法務も修行。ところどころで総務や経理的な動きもしたり、プロジェクト単位で社員総会の企画・運営を行ったりと、常にマルチタスクな日々。自分自身、マルチタスクは比較的得意なほうではあるが、正直ちょっと大変…と思う時もしばしば。

そんな中、先日の社員総会では、「縁の下の力持ち」的な賞をいただけた。これは社員全員で「縁の下の力持

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4年ぶりのハーフマラソン出場を通して感じた「仲間の力」

4年ぶりのハーフマラソン出場を通して感じた「仲間の力」

先日、ハーフマラソンに出場した。
大学時代にフルマラソンに出場していたが、コロナを機にジョギングを中断。直近都市型のマラソン大会も復活してきたこともあり、そろそろ走りたい、走らないとダメだと思い一念発起。結果、無事、想定していたタイムをはるかに上回る形で完走できた。

ただ、走る前にはことごとく自身がなかった。
4年前と異なり、少し走るとすぐ疲れてしまう。
20キロはおろか、10キロ走るのも休み休

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駅員さんが不在の駅で、乗り越し精算をした話

駅員さんが不在の駅で、乗り越し精算をした話

前回、地方に旅した際に、駅で100円届けた話を書いた。

今回は、その続きでのトラブルに関するお話。

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この駅から向かうのは、予定だと市の中心部。
ただ、一歩足を延ばすと、学生時代にお世話になったゲストハウスがある。
せっかくなのでそこで泊まろうと、急遽予定を変更した。
切符はもともとの予定の駅までを買っていたが、乗り越しすればいいやと安易に考えていた。

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駅で100円を届けた話

駅で100円を届けた話

ここは地方駅の券売機。用事を終え、帰路の切符を券売機で購入する。
そのとき、ふと目を横に向けると、そこに100円があった。
500円でも1000円でもなく100円だ。
この場合、取りえる選択肢は何か。

ぱっと考えたのは以下の3つ。
A:すぐそこの駅員さんに届ける
B:見て見ぬふりをする
C:そっと財布にしまう

そこで僕はAを選択した。
駅員さんはやや驚きつつも、あたたかく預かってくれた。
その

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異動を経て、社会人2年目になって考えた仕事での「適性」①

異動を経て、社会人2年目になって考えた仕事での「適性」①

就活時代、「適性」という言葉が漠然と苦手だった。
それは入社時の配属(いわゆる配属ガチャ)で参考にするのが「適性」という言葉だったからだろう。
「希望部署に行けなかった」ことに対する理由付けの意味で、「適性」という言葉を聞くことが多かったからだろう。

ただ、社会人2年目の今、考えてみると、僕の場合だが、異動後の現部署では「適性」のある仕事をできているように感じる。
それが見えてきたのは、社外の1

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「友だち」の変遷

「友だち」の変遷

「散歩しない?」君を誘えたその日から、君と僕とは友だちと成る―

即興で詠んだ歌ではあるが、着想は先日の対話会でのひとことだ。
よく知るメンバで話す定例の対話会、今月のテーマはずばり「友だち」。
その過程でぽろっと出たのが「散歩に誘える=友だちでは?」との考え方だった。
発言した本人はあまり印象に残っていないようだったけど、僕にとっては「なるほど!」と思えた1つの解。
他にもいろいろ話した内容はあ

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原田マハさんの「生きるぼくら」を読み、親に会いに帰った話。

原田マハさんの「生きるぼくら」を読み、親に会いに帰った話。

以前、原田マハさんの「生きるぼくら」の冒頭を読み、思わず親に連絡を取ってしまったことがあった。

あれから1か月。
ゴールデンウィークなどの人が密になる時期も過ぎ、ちょっと落ち着いてきた今。
たまたまその土日に予定がなかったため、ついに実家に帰ることにした。

その結果、大学時代に帰る時とはまた違う感情を覚えた。
また定期的に帰ってきたいと思った。

1,

あれから1か月。生活にはいろいろな変化

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満員電車と大人。横柄な人。スマートに席を譲る人。それを見ている人。

満員電車と大人。横柄な人。スマートに席を譲る人。それを見ている人。

東京で出勤となると嫌でも経験するのが満員電車。
ある程度は覚悟していたが、やはり毎日はつらい部分もある。

それでもそのつらさを共有しているからか、互いに一人の人として、苦しみを分かち合い尊重し合うようなマナーの良さで、混雑はあるが目立ったトラブルはない日々が続いていた。

しかしながら、東京には「いろんな人」がいる。
しかも今回は、行きの電車で反面教師にしたい人に、帰りの電車で自分も見習いたい人

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