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読書愛を語る📚

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読書感想、本への想い、私なりの読書のこだわりなどを書いています。
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読書好きなわたしの本棚を紹介

読書好きなわたしの本棚を紹介

note春の連続投稿チャレンジに参加。

自分の本棚を紹介したいだけの記事です。興味があれば、読み進めてください。



2018年頃から年間100冊の小説を読んでいる。最近は自分の好みに合うものと出会えなくて、年間30冊も読んでいないかもしれない。それでも好きな本はずっと大事にして、何回も読み返したい。1冊丸ごと読み返すのは大変だからペラペラ読み、好きなページだけなど。

いつも好きな本を手に

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#人生を狂わせた小説4作品

#人生を狂わせた小説4作品

Xのハッシュタグで、「人生を狂わせた作品5つ挙げる」を見つけた。今回の小説で、このシリーズは終わり。以下に紹介する作品はマンガで読んだのがほとんど。でも原作が小説なので小説カテゴリにした。

『刺青』 谷崎潤一郎簡単なあらすじ

マンガで読んだ。この作品から、エロと官能の違いが少し分かった気がする。「足首」に美しさを見出す気持ち、少し理解できた。

私はオチが良かったと思う。彫師の内なる欲望は、支

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#人生を狂わせた古典4作品

#人生を狂わせた古典4作品

Xのハッシュタグで、「人生を狂わせた作品5つ挙げる」を見つけた。私にとって古典は、人生のガイドブックみたいだ。

枕草子古典は他の言語を学ぶみたいに難しいし、古いから読む価値のないものと思ってきた。でも小迎裕美子さんのマンガ『枕草子』から古典にハマった。

『枕草子』に書かれている、

に共感した。これが1,000年前に書かれていたなんて。今も昔も嬉しい、悲しいといった人間の感情や本質は変わらない

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変態と官能への苦手意識が変わった:『刺青』読了

変態と官能への苦手意識が変わった:『刺青』読了

谷崎潤一郎の『刺青』を読んだ。ネット上では彼を「変態」と呼ぶ声もよく見かけるから、今まで敬遠していた。でも実際に読んでみるとフェチ、女性に支配されたいという意味だった。個人的には、この作品は美しく官能的で好み。

あらすじ短編小説であり、20分もあれば読み終えることができる。私は下記の漫画で読んだから、イラストも美しくて物語がすんなり入ってきた。Kindle Unlimitedに加入している人は無

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成長を感じたのが嬉しい話

成長を感じたのが嬉しい話

図書館で借りた児童書『The Skull』を読んだ。絵が可愛く、文字数も程よくて、文字サイズも大きいから読みやすい。

でも物語は微妙だった。盛り上がりが少なかったから少し物足りないのと、スカルと少女に謎が多かったかな。この本は全部で105ページ。対象年齢は6~10歳

驚いたのは、辞書を1回も引かずに内容を理解できたこと。読むスピードも上がっていて、30分くらいで読んだ。絵がヒントになった部分も

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赤川次郎さんの作品:私の心を打つポイント【読書週間】

赤川次郎さんの作品:私の心を打つポイント【読書週間】

10/27から11/23は読書週間なので、趣味の読書や好きな作家さんについて書いてみたい。

私の好きな作家は赤川次郎さん。最近は赤川ワールドにどっぷり浸かっている。彼の作品のどんな部分が、私の心を打つかをまとめてみた。

プロフィール私の心を打つポイント想像に限界がない

よくある展開でも、赤川さんは予想外の方へ行く。想像が自由なのにご都合主義にならず、読者を置いてけぼりにしないところがすごい。

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これだから、本は簡単に手放せない

これだから、本は簡単に手放せない

本を整理していると、自分の気持ちの変化が見える。

半年前、図書館に寄付しようと思ってエコバッグに詰めた本たち。パンデミック以降は寄付の受付をしていないと断られて、バッグに入れたままだった。どんな本を入れたっけ?

パラパラと本をめくったり、あらすじを読んだりしていると、前と全く別のポイントが心に響いたり、前はおもしろくなかった作品が今読むとおもしろかったりする。もう手放すつもりの本から、お気に入

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kindle Unlimitedに感謝しているポイント5つ

kindle Unlimitedに感謝しているポイント5つ

今月、kindle Unlimited(以下からKU)で読みたい本がたくさん見つかった。小説を読むのがメインで登録して5年。今日は、私が思うKUの感謝ポイントを書いた。私は最近、KUのおかげで読書がまた楽しくなってきた。

私が感謝してるポイント5つ1.新しいジャンルに挑戦できる

自分が普段読まないジャンルは気になるけど、買おうと決めるまで時間がかかる。買ってみても自分が気に入らない可能性もある

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私たちは、身近な食べ物に翻弄される。『世界史を大きく動かした植物』レビュー

私たちは、身近な食べ物に翻弄される。『世界史を大きく動かした植物』レビュー

kindle Unlimitedで『世界史を大きく動かした植物』を読んだ。とてもおもしろかったのでオススメしたい。

読後の感想は、人間が植物を自在に操っているかのように見えるが、実は植物が人間を翻弄しているのかもしれない。人間は狡猾で、植物は賢いんだな。

この本は、植物の観点から歴史を見ていく。身近な食べ物の雑学がいっぱいでおもしろい。知らないことだらけで、つい誰かに話したくなる。

じゃがい

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Kindle Unlimitedで全く違うジャンルに挑戦

Kindle Unlimitedで全く違うジャンルに挑戦

Kindle Unlimitedのおかげで、今まで読んだことない作品に出会えるのがいい。いつもは小説ばかり読むけど、最近は全く違うジャンルにも挑戦。その中でも、『世界史を大きく動かした植物』がおもしろい。

この本は結構なお値段がするため、こうしてKindle Unlimitedで読めるのは本当にありがたい。

私たちの身近にあるコムギ、トマト、コショウ、トウガラシやじゃがいもたちの歴史が書かれて

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「また明日」が印象に残る

「また明日」が印象に残る

「また明日。」

素敵な響きだな。その日が楽しくないと「明日」を待ち望むことは難しいと思う。学生の頃は、友達と当たり前に「また明日ね〜」と言っていたけど、大人になるとその機会は減るんだな。

今日こんな事を書いたのは、コミック『金色のガッシュベル!!』のあるシーンが印象に残ったからだ。

あらすじ

魔物のガッシュは人間界に送り込まれて、人間の清麿と色んな魔物の子と出会う。時に友達になって、戦って

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洋書でホラー初挑戦の結果:『Nightbooks』のレビュー

洋書でホラー初挑戦の結果:『Nightbooks』のレビュー

この前、こんな記事を書いた。

洋書『Nightbooks』を予約した。その一週間後に予約本が届いて、今日読了した。

『Nightbooks』の対象年齢は小学高学年〜中学生くらい。英語は中級レベル。難しい表現は少なかったけど、電子辞書で調べながら読んだ。

あらすじは、魔女に監禁されたアレックスは生き残るために、魔女に怖い話を聞かせないといけない。その間に彼は脱出を試みる。

感想個人的な好みだ

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心の処方箋

心の処方箋

誰かに嫉妬して気持ちが暴走しそうな時には、古典を読む。私の大事な心の処方箋だ。

特にTK工房さんが現代語訳した福沢諭吉『学問しぃや』と孔子『論語』を読むと気が引き締まる。

両方とも学ぶことの大切さだけでなく、人が人らしく生きていくことについても書いている。5,000年前、100年前の人が変わらずに言い続けていることなんだから、人の心根を正すヒントがあると思う。

嫉妬の波が来た時は、『学問しぃ

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私なりに、今を生きることを考えた:『大事なことほど小声でささやく』の感想

私なりに、今を生きることを考えた:『大事なことほど小声でささやく』の感想

いわた書店さんに選書してもらった12冊の本を読み進めている。

2冊目のレビューは、森沢明夫さんが書いた『大事なことほど小声でささやく』。

あらすじ評価:★★★★☆

第六章から成る短編小説。ゴンママとバーの仲間たちが悩み、誰かに救われてまた進んでいくまでの経緯が描かれている。

感想いわた書店さんに選んでもらう前に、少し気になっていたけど設定があまり好きじゃなかった。私はお酒は飲まないし、ジム

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