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vol.1『mum.』小さな子どもから大人まで、みんなの心がふかふかと満たされるお菓子を届けたい【前編】
おとなになるってどんな感じ?
おとなになるってこわいこと?
おとなになるのはたのしいの?
大人になると、ぐんとひらける目の前の世界。
そんな毎日をゆたかに生きる、すてきな人々へのインタビュー。
ゆらゆら輝く瞳に潜む、たくさんの想いやストーリーをお届けします。
記念すべき第1回目は、主に岐阜県内で焼き菓子販売や間借りカフェを開いている、mum.のリエさんとエリさんです。
ふたりの出会いとはじま
短くても長くても役に立っても立たなくても
やっぱり私には書くということが必要で、気がつくといろんなものが中にずんずん溜まっていってしまうからやはりちゃんと定期的に出口を設けようと思った。一度止まってしまうと表出するのが難しくなるし怖くなる。それからぐるぐると苦しい。
毎日はあっという間に過ぎていき、一方でじりりとなかなか進まない重たい時間もたくさんあって、不均一。なるべく濃い時間をたくさん過ごしたいなと思うけど、だらんと間延びした時間
通過してしまう前にとどめておくための短い日記
毎日生活してるって感じ。
うまく言えないけれど、夫もいて子どももいて三食みんなでお家でご飯食べて、寝て笑って毎日を生きている。
家にいても季節の変化は感じるし、最近は外の空気はあったかくて入ってくる風は涼しくて、そのバランスがとても気持ちいい。
近くで鳥の鳴く声が聞こえる。それから水が流れるような、さらさらと軽くて淡い音。
この近くには川もせせらぎもなにもないのになんだろう、どこかの家の水を
ぐん、と手を伸ばして外側の世界に触れること
買い物に出かけたら、隣の本屋さんが久しぶりに開いていた。
本屋さんに立ち寄るのもとてつもなく久しぶりだった。コロナ以前から本の購入はすっかりオンラインばかりになっていて、読みたい本は指先でスライドし、ピンポイントで指名買いすることがほとんどだった。
ぼんやりと棚を眺めていると、パチンパチンと心の中でなにかが弾けていくのがわかった。
自分の好きなものや興味のあるもの、ここ最近漠然と考えていたこと
部屋とアシナガバチと私
大学生のとき、大学近くのアパートでひとり暮らしをしていた。そこは古いからなのか自然豊かな環境のせいなのかとにかく虫がよく出るアパートで、そこに住む四年の間、忘れられない彼らとの数々の熱い闘いがあった。どの虫もなかなかに手強かった。
これからも永く記憶に留め、そして虫たちの健闘をたたえるために、そのエピソードの一部をここに記しておこうと思う。
その日はよく晴れた天気の良い日だった。
午後からアルバ
Hello,world!
そこでは確かに人々が発信し合っているはずなのに目の前に広がる世界は真っ白で静かで、それが不思議だとあらためて思ったのは昨日のことでした。
文字を打ち始めると、まだまっさらな雪の上にそっと足あとをつけるような、そんな気持ちになりました。
誰もいないトンネルや洞窟の入り口から向こう側に向けて、おーい! と叫んだ時の感じにもよく似ていました。
誰もいなければ何を書いてもどこにも届かず、でも誰かに伝え