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芦原妃名子先生のことについて

この一週間は、芦原先生の件が心にずっとのしかかっていて、普通に生活しているのだけど、それでもふとした瞬間に心がぐしゅっと潰されそうだった。それはもう、自分が芦原先生のファンだったからだ。読者だったからだ。それになにより、私は芦原先生のことを信頼していた。ずっと。好きな作家のなかでも、信頼できる作家というのは一握りだ。だからこそ、とても悲しい。『セクシー田中さん』は本当にずっと素晴らしい漫画で、こん

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毎日更新をやめたら自分のnoteが書籍化された話

毎日更新をやめたら自分のnoteが書籍化された話

これは持論だが、

noterとして成長するには「仮説と検証」がすべてだと思う。

私さ、前はムリして毎日更新をしてたんだよね。
閲覧数?
毎回「9人」とかだよ。

驚愕の1ケタ。いや逆にスゴイよ。
閲覧数が1ケタで止まったnoteを書いたことある人いたらコメント欄で教えてほしいくらいだよ。絶対にいないと思う。

別にね、毎日更新することは悪いことじゃない。
でも、毎日更新という執筆スタイルは私に

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文章のわかりやすさは「構造化思考」から生まれる

文章のわかりやすさは「構造化思考」から生まれる

構造化? 要は記事の「構成」の話ね? と思われるかもしれないが、そうではない。

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「うまい文章」と「惜しい文章」の違い

「うまい文章」と「惜しい文章」の違い

「文章がうまい」とはどういうことなのか。この2年間、様々なライターさんへの添削を続けるなかで、見えてきたものがある。もちろん「文章がうまい」にもいろんな要素がある。日本語がきれい、簡潔でわかりやすい、構成が良い、表現が素晴らしい、リズム感がある、切り取り方が見事、などなど。

ただ、あまり言及されないけど、添削者目線からは「これも大きいな」と思う要素がある。それは「突っ込むポイント」の有無である。

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ちいさなネタを膨らませて2000文字の原稿にする方法

ちいさなネタを膨らませて2000文字の原稿にする方法

今年に入ってから毎日noteを書いているわけですが、毎日涼しい顔をしてしれっと書いているわけではありません。

いつもネタに困っています。

前に「ネタは出し切ることでどんどん湧いてくるんですよ!」みたいなカッコいいことを言いましたが、そういうわけにはいかないですね。やっぱり。

出し切るとなくなります。これ、事実。

ただ、出し切ることによって無意識に脳が回転し始めて、何かしらインプットをして生

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長文を最後まで読んでもらうためのヒント

長文を最後まで読んでもらうためのヒント

ぼくは140文字のTwitterから2000文字程度のnote、またときには1万字から2万字の文章、10万文字程度の書籍を書いたりしています。

いろんな長さのものを書きますが、文章はちゃんと読まれるのであれば、長ければ長いほど「没入度」は高まり、(マーケティング的に言うと)エンゲージメントも高まり、ファンになってくれる可能性も高くなると思っています。

「千と千尋」がもしも1分動画だったら長い文

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「書く」を仕事にできる人は何が違うのか?

「書く」を仕事にできる人は何が違うのか?

「書く」を仕事にできる人とできない人。

両者はどこが違うのでしょう?

「書く」という作業は、日本人ならほとんどの人ができます。パソコンやスマホに文字を打ち込むことは誰だってできる。それなのに、お金になる人とならない人がいるのは、なぜなのでしょうか?

ぼく自身2018年に独立しましたが、おかげさまで「書く」仕事でご飯を食べることができています。

今回のnoteでは、自分を含め、まわりの「書く

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最初は小さな自己開示からはじめよう。読者さんとの距離もきっと縮まると思うよ。

最初は小さな自己開示からはじめよう。読者さんとの距離もきっと縮まると思うよ。

自己開示は用法・用量を
正しく守って使いたい!

過去の記事を振り返っていると適度に自己開示をしている記事にはスキがつきやすいなということがわかりました。

今日は文章における自己開示について書いてみようと思います。

そもそも自己開示とは

です。

文章において自分を隠そうとしたり、自分を偽ったりすると、

魅力を感じない

なんかウソくさい

取り繕っている

と読む人に見透かされます。

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「書く習慣」で生きていく。

「書く習慣」で生きていく。

この数年間、「書く習慣」で仕事を続けてきました。

「書く習慣」という言い方をしているのは、「書くこと」そのものが収入に繋がるわけでもないからです。

つまり、ぼくはライターや作家のように自分の書いた文章が商品となって収入になる仕事をしているわけではないのです。
(書籍を出したり、連載をしていたり、寄稿したりもありますが安定的に生活をまかなうほどではありません)

それでも仕事をする上で「書く習慣

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わたしが文章を書けるようになったのは、書くことをやめなかったからだと思う

わたしが文章を書けるようになったのは、書くことをやめなかったからだと思う

先週末、パッとアプリを立ち上げたら、noteさんに、「10月31日までに投稿すると、16ヶ月毎月連続投稿になりますよ!」といわれた。
会社のnoteでは記事を書いていたので、「ああ、今月は個人のほうではまだ1本も書いてなかったか〜」と思い、悩んだ末に、おそるおそる書き始めてみる。

「文章書くの上手だよね」「才能だね」「すごいね」今年になって、いろんな場面でわたしが書いた文章を読んでくださる人が増

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2010年代、ネオリベアイドルの誕生―AKB48・乃木坂・欅坂・日向坂はなぜ流行したか?

2010年代、ネオリベアイドルの誕生―AKB48・乃木坂・欅坂・日向坂はなぜ流行したか?

こちらは私の趣味で書いた「2010年代アイドルと新自由主義の話」なのですが、記事を加筆修正したものが、2021年11月22日発売の『女の子の謎を解く』(笠間書院)に収録されます! 記事が面白かったらぜひ本のほうもよろしくお願いします~。

はじめに――2010年代のアイドルはネオリベの夢を見るか?新自由主義、ということばをよく聞くようになったのはここ数年のことのように思う。

ネオリベ。自己責任。

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余白のあるインタビューを。

余白のあるインタビューを。

大きな声で言うべき話ではありませんが、実のところ私はインタビューが上手ではありません。核心に迫るような質問も、次の話題が広がるような相槌も、取材する立場としての段取りの良さも、残念ながらどれをとっても今ひとつです。

それでも編集者になって7年目、本当にたくさんの人の話を聞き、文章を書いてきました。続けてこられたのは、出会った人たちが、その人たちの生き方がすばらしかったからです。そして、助けてくれ

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プロの書き手になる人、ならない人、なれない人。

プロの書き手になる人、ならない人、なれない人。

朝日新聞のwebメディア「かがみよかがみ」に寄せられたエッセイの審査をさせていただいている。10代・20代の女性限定で募集されたエッセイだ。

これまでヘアコンテストやフォトコンテストの審査員は何度もさせていただいてきたけれど、文章の審査をさせていただくのははじめてだ。この数日で、髪にまつわるエッセイを、数十本読ませてもらった。

で、彼女たちの文章を読んで、どうだったかというと、
よかった。すっ

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取材ってどうなの?インタビューライターについて調べてみた

取材ってどうなの?インタビューライターについて調べてみた

取材ってどうやるの?

私はほとんど毎朝近所をウォーキングしています。
運動不足解消と素材集めのためです。
ある朝、最寄りの駅前のコーヒースタンドに立ち寄りました。
我が家の最寄りの駅は、二つの大きな駅に挟まれたこぢんまりとした駅です。
その駅前にある小さなコーヒースタンド。
テイクアウトがメインですが、隣に小さなカフェスペースもあり店内で飲むことも出来ます。
私はテイクアウトせずにカフェスペース

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