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過去記事の中から、写真や文章の気に入っているものを紹介します。取っ掛かりとしてココを見て頂けるといいかもしれません。
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海を飛ぶ夢

海を飛ぶ夢

(この記事は今年2月頃に書いたものです)

映画『海を飛ぶ夢』をDVDで観始めるも、途中で頓挫。

スペインの実話が元になっていて、邦題は海を飛ぶ夢であるけれども原題と英題は共に訳すと『内なる海』となるらしい。
この映画とは宮地尚子著『傷を愛せるか』で出合った。

尊厳死や、愛や、情や、欲望や。
自分にとって重要なテーマでぜひ観たかったのだが、どうも今の自分のキャパに入るスペースが足りない。

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6月、高速、トンネル、後部座席。

6月、高速、トンネル、後部座席。

今、まさに今。8/8(土)、AM9:07。今日の予定(病院2件)を諦めようとしている、と書いている時点で諦めている。

この数ヶ月は、とても久しぶりに酷い鬱状態が続いている。
通院するのに両親に送迎してもらうのは何年ぶりだろう?学生以来じゃないか。そういう状態。



18歳、6月、高速、トンネル、後部座席。
「迷うと、その都度苦しいので、まずは一ヶ月休むと決めてしまいましょう」と病院で言われた

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無題の街、無題の時間、無題の人。

無題の街、無題の時間、無題の人。



金曜の夜でした、
いそがしそな街でした、
溢れるヒトの往来、
あゞ 「誰かと誰かが共にいる」
(そこに僕は居ない)
ちょっとだけ うらやまし、
ちょっとだけ あほうらし。

雨が降っていた、傘を開いたら破けていた、
たまには濡れるのもよろし、
たまには打たれるのもよろし、
しかし、ま、そのよな気分でいても、
不快は不快である。

目眩のするような写真の多いこと
なぜこうなるか
それは撮る際、

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ダンゴムシの夜

ダンゴムシの夜

得体の知れないプレッシャーに苛まれる。ただ目の前のことに夢中になって、或いは地に足を着けて生活をすればいいだけなのに、遠くにいる誰かのことが羨ましかったり、憎たらしかったり、まだ会ったことのない人や知りもしない人にいつか出会うべき日があるのではないかとか、考えても仕方のないことを考える。もしそれを望むのなら、それ相応の正しい努力がきっとあって、そのことについて考えるべきなのだろうけれど、体が宙に浮

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いつかの自分へ。

いつかの自分へ。

君は人生の中で幾度か死にたいと思うことがあるけれど、たった一度だけ本当に行動に移して半分程度の半端さで終わることがある。

そのときの君はとても若くて責任がない。だから、もし本当に心の底から死にたいと強く願って行動に移すことがあるなら、そのときに逃げ切りなさい。

後になると時間と共に波は小さくなって、あれこれやってみて、時々はまんざらでもない報いをほんの少しだけ受けたりもするけれど

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そうまでして守りたい“自分”とはなんなのか。

そうまでして守りたい“自分”とはなんなのか。

意味を求めてしまう。否、無意味を忘れてしまう。

人に会うと、つい、何か意味のある人間でいようとしてしまう。
“取り繕う”と言うのかもしれない。隙間を埋めるような会話だとか、「何もない時間があってもいい」ことを忘れてしまうことだとか、どうにかして記憶に残りたいと潜在的に思ってしまうことだとか、選ぶ言葉だとか、声色だとか。

僕はそれを「武装」と呼んでいて、例えば髪の色を地毛と変えておくことなんかが

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静かな世界

静かな世界



何から書こうかな。
順を追うのが苦手だから、思い付くままに書こう。

Facebookを辞めた。厳密に言えば「利用停止」なので、ログインすればこれまで通りに使える。
辞めた理由は一つで、「疲れたから」だ。

元々、Facebookは登録すらしていなかった。一昨年の12月に、“レターポット”というサービスを利用するために登録をした。

これを読んでくれている人のどれだけが知っているかわからないけ

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夭折願望

夭折願望

物心がついた頃から「長く生きたくない」と漠然と考えていた。

今でも毎日のように思う。毎日のように思いながら、一日一日を重ねている。

上手く忘れられる日はいい。どうしたって思い出す日がある。

年末年始は心が慌ててしまうから、あまり“年末年始感”を感じたくないのだが、引っ張られやすい心がいつも通り引っ張られて、慌てて焦っている。

明けて2019年、今年に入って初めての人物撮影をした。

年末年

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水槽の金魚の見えない壁

水槽の金魚の見えない壁

ぼくが喘息で通っている内科の病院には、水槽があって、魚が泳いでいる。

きれいだなぁ、といつも思う。ぼくにもまだ、きれいなものを素直にきれいだと思う心がある。

・以前、“水槽に入っている金魚”についての話を聞いた。
金魚たちが自由に泳いでいる水槽の真ん中に、透明の仕切りをつけて、向こう側に行けないようにしてしまう。
金魚たちは、透明の壁に気付かずに、何度も何度も壁にぶつかるそうだ。

その環境で

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