笹岡 周平 |空間デザイナー/株式会社ワサビ 代表取締役

建築・インテリアにまつわる記事を週1ペースで投稿しています。|コメント大歓迎です!|わ…

笹岡 周平 |空間デザイナー/株式会社ワサビ 代表取締役

建築・インテリアにまつわる記事を週1ペースで投稿しています。|コメント大歓迎です!|わかりやすく書くつもりが回りくどくなりがち。|古民家や文化財を利用した空間デザインが得意|建築学科卒→アトリエ系事務所→27歳法人設立現在18期目【カメラ/F1/整理整頓/ゴルフ/漫画/キャンプ】

マガジン

  • 写真を使っていただいてありがとうございます。お礼にかえて。

    見出し画像に「みんなのフォトギャラリー」から選んでくださった方の記事を、お礼の意味を込めて追加させていただいています。 同じ写真でも、さまざまな解釈で記事が書かれていて、視点の豊かさを気づかせてくれます。 写真を使っていただけると、趣味に費したお金の元がとれた気になります。ありがとうございます。

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    主に新人デザイナー向けの研修内容をまとめたマガジンです。

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    お店や商業施設の開業を考えている方へ、空間デザインに関して押さえておきたい「ツボ」をまとめて行きます。 店舗・商業施設をデザインする業界は、住宅等に比べて非常にニッチであるため、クライアントもどこに設計者がいるのか、なかなか探せない業界です。 このマガジンの発行が、少しでも良き出会いの一端となれば幸いです。

  • ラッキーな散文らしくエッセイ

    日々の生活から拾い上げた小さな声を大きめの声にした自由なやつ。 テーマは特にありませんと言えるようになりたい。

  • 建築詩|空想建築

    空間を文章で建てる試みです。 誰しも理想の家を空想したことがあるのではないでしょうか。 僕は空間をデザインする仕事をしているので、人より多くしていると思います。 しかし自分の空想が現実になることはまずありません。 お金を出している人は誰なのか、空想がすぎると物理法則を無視することになる、などなど、色々理由を並べることは簡単です。 せっかく文章を書くことを始めたので、しがらみから自由になって、どのような建築ができるのか試してみようと思います。 皆さんも空想建築を一緒に建ててみませんか? #建築詩 #空想建築

記事一覧

固定された記事

対話がつくるカタチ

「おまかせで」 と開口一番におっしゃるクライアント。 内装はどのようなイメージがありますか?という質問に対する回答でした。 クライアントの中にはこのように「おま…

ちいさなデザイン事務所の経営に「安定」はありえるか?|お金と人材と新規事業の話【前編】

小学生のときに文集に書いた将来の夢は「建築家」だった。 そして進路を決める高校3年生で志したのは「建築家」と「社長」だった。 大学デビューした青髪のチャラついた未…

GWも終盤、みなさんどんな休暇を過ごしていいるのだろう。
家族とお出かけ、ひとりでじっくり勉強、etc.

写真は5年前のGWに訪れた岐阜県の養老天命反転地。
子供達とはしゃぎすぎて、コンクリートの構造物で盛大に頭を打ってダウンしたのは良い思い出。

破風ポスト

GWらしくない過ごし方しているのでnoteだけでも旅行気分に。 ここ2年に限定しても結構いろんなところに行ったもんだ。 先週投稿した記事の終わりに書いたとおり、金土日と…

書けないことを、書けばいい。

タイトルにたった2文字の「書」をならべただけで、ゲシュタルト崩壊した。 もう読めない。 「書けないことを書く?なるほど、空間デザイン業界の裏話をするんだな?」とま…

設計者がやりたくない業務TOP3「概算見積り」を考える。 【後編】

先々週書いた記事の後編です。 「やりたくない」なんて、仕事人が書いていいんかいな。と後編を書き始めた今になってアワアワしていますが、後悔先に立たず、書き切るべし…

設計者がやりたくない業務TOP3「概算見積り」を考える。 【前編】

設計者ができるならやりたくないなぁ、と思っている「概算見積り」の話をする下準備に、まずは冒頭のお話を書きました。 レストランで食事をするだけなのに、お金と時間が…

コンセプトやバックストーリーを知ったら、モノや空間の見え方が変わるという不思議

「空間のカラーコーディネート、とてもいいですね!めっちゃ好きです。 ところで、このカラーコーディネートについて、上司の承認を得るためにコンセプトが必要なんですが…

初めて訪れた青森県。
弘前市には多くのレトロな洋館が現存している。
かと思うと反対を向けばお堀とお城がある風景が面白い。
聞けば、洋館が多いのは、地元の大工の棟梁が函館での経験を持ち帰り「俺はこんな建物を建てる!」と張り切った結果だそう。
ひとりの情熱が後世に残る面白さを感じた。

名もなき発明王に、君はなる。|空間デザインのお仕事

この春卒業をして、建築事務所や空間デザイン事務所、インテリアデザイン事務所に就職するみなさん、おめでとうございます。 このnoteを書いている3月10日はまだまだ寒く…

K席の相対速度

地球の輪郭を垣間みることができるK席に座って、ぼんやりと外を眺めていた。 同行者のいない気楽な機内で何料理なのかわからない食事をして、ひと足先に封切りされる映画…

今週は記事投稿お休みします。

三連休フルで仕事&最終日夕方に移動してただいま青森県にお邪魔しています。

開いているお店が少ないなか、路地にかかったいい感じの暖簾に惹かれて入った居酒屋さんが当たりでした。

津軽三味線の生演奏も聞けたりして、良い夜を過ごしています。

アイデア供養|体重計のプロダクト提案

生成AI、便利ですねぇ。 ブログを書く人はみなさん毎度々々ヘッダー写真をどうするか悩んでいると思います。 僕は自分で撮った写真かストックフォトのどちらかを使ってい…

ABC工事区分|設計初心者と出店を考えるオーナーに向けた、経験に基づくTIPS紹介

この話題について、「ABC工事区分」で検索すると、解説ページが山のように出てくるので、今さら自分が書くことはないかなと思いました。 しかし、自分が設計者として経験…

ようやく、やっと、事業再構築補助金の実績報告を終えた。
税金で支援いただくことの大変さを身に沁みて理解しました。
下地の用意は完了したので、あとは諸々の準備をして春になったらスタートします。どんな事業なのか、なぜはじめるのかまたnoteに書こうと思います。
記事は明日書きます!

対話がつくるカタチ

対話がつくるカタチ

「おまかせで」

と開口一番におっしゃるクライアント。
内装はどのようなイメージがありますか?という質問に対する回答でした。

クライアントの中にはこのように「おまかせで」とオーダーされる方がおられます。
我々が手がけてきたお店の実例や、デザインに対する想いを綴った文章をご覧になって「おまかせ」という名誉あるご依頼をくださる。
非常に嬉しい瞬間です。

しかしながら、この言葉を鵜呑みにするわけには

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ちいさなデザイン事務所の経営に「安定」はありえるか?|お金と人材と新規事業の話【前編】

ちいさなデザイン事務所の経営に「安定」はありえるか?|お金と人材と新規事業の話【前編】

小学生のときに文集に書いた将来の夢は「建築家」だった。
そして進路を決める高校3年生で志したのは「建築家」と「社長」だった。

大学デビューした青髪のチャラついた未成年が抱く「社長」のイメージは「お金持ちである」程度の浅はかなものであり、その薄っぺらさの露呈を恐れて「お金があればなんでもできる」と猪木のモノマネをしながら友人に社長になると語った日のことは今でもよく覚えている。

この頃の自分の「社

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GWも終盤、みなさんどんな休暇を過ごしていいるのだろう。
家族とお出かけ、ひとりでじっくり勉強、etc.

写真は5年前のGWに訪れた岐阜県の養老天命反転地。
子供達とはしゃぎすぎて、コンクリートの構造物で盛大に頭を打ってダウンしたのは良い思い出。

破風ポスト

破風ポスト

GWらしくない過ごし方しているのでnoteだけでも旅行気分に。
ここ2年に限定しても結構いろんなところに行ったもんだ。

先週投稿した記事の終わりに書いたとおり、金土日と出張続きで、溜め込んでいたネタを記事に昇格させる時間がとれませんでした。

毎週投稿を自分に課している身として、困った時は撮り溜めた写真の投稿に頼っていたのですが、最近は写真もろくに撮れておらず、さて困った。

過去に撮り溜めた写

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書けないことを、書けばいい。

書けないことを、書けばいい。

タイトルにたった2文字の「書」をならべただけで、ゲシュタルト崩壊した。
もう読めない。

「書けないことを書く?なるほど、空間デザイン業界の裏話をするんだな?」とまんまと釣られてくださった諸兄はここで回れ右を2回して、どうぞご帰宅ください。

今日はなーんも書く気がわいてこず、5分文字と向き合っては15分Youtubeを視聴する不毛なルーティン(ティン?ティーン?)を発動しています。

ちなみにこ

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設計者がやりたくない業務TOP3「概算見積り」を考える。 【後編】

設計者がやりたくない業務TOP3「概算見積り」を考える。 【後編】

先々週書いた記事の後編です。
「やりたくない」なんて、仕事人が書いていいんかいな。と後編を書き始めた今になってアワアワしていますが、後悔先に立たず、書き切るべし。

前編で言いたかったのは「見積りをとる」ときに、見積りをとりたい自分と見積りを出してくれる人「以外」の人が関わってくる場合があり、その場合が面倒なんだよ。ということでした。

ここに「やりたくないなぁ」と思ってしまう根本があるのです。

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設計者がやりたくない業務TOP3「概算見積り」を考える。 【前編】

設計者がやりたくない業務TOP3「概算見積り」を考える。 【前編】

設計者ができるならやりたくないなぁ、と思っている「概算見積り」の話をする下準備に、まずは冒頭のお話を書きました。

レストランで食事をするだけなのに、お金と時間がかかっているのがわかると思います。

実際にこんな仕組みのレストランがあったらほとんどの人は利用しないでしょう。(世界的に有名なレストランが旅行者に向けて席をオープンしている場合こんな仕組みになりそうですが。)

設計の仕事をしていて必ず

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コンセプトやバックストーリーを知ったら、モノや空間の見え方が変わるという不思議

コンセプトやバックストーリーを知ったら、モノや空間の見え方が変わるという不思議

「空間のカラーコーディネート、とてもいいですね!めっちゃ好きです。
ところで、このカラーコーディネートについて、上司の承認を得るためにコンセプトが必要なんですが、何かありますか?」

こんなやりとりが近年増えてきたように思います。
このような質問を受けた時にまず思うのは、
「あなたが好きと感じたのなら、それでよくない?」
です。

僕の好みとあなたの好みが一致した。良いと思える。
それをそのまま上

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初めて訪れた青森県。
弘前市には多くのレトロな洋館が現存している。
かと思うと反対を向けばお堀とお城がある風景が面白い。
聞けば、洋館が多いのは、地元の大工の棟梁が函館での経験を持ち帰り「俺はこんな建物を建てる!」と張り切った結果だそう。
ひとりの情熱が後世に残る面白さを感じた。

名もなき発明王に、君はなる。|空間デザインのお仕事

名もなき発明王に、君はなる。|空間デザインのお仕事

この春卒業をして、建築事務所や空間デザイン事務所、インテリアデザイン事務所に就職するみなさん、おめでとうございます。

このnoteを書いている3月10日はまだまだ寒く、アラジンのストーブに青い火を灯し、その上においた柳宗理デザインのやかんから蒸気を出して暖をとっています。

発売されてから時間が経ってもなお、変わらず売れるロングセラー商品をデザインできたなら、プロダクトデザイナーは大満足だろうし

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K席の相対速度

K席の相対速度

地球の輪郭を垣間みることができるK席に座って、ぼんやりと外を眺めていた。

同行者のいない気楽な機内で何料理なのかわからない食事をして、ひと足先に封切りされる映画を、安っぽい優越感をもってひととおり鑑賞してしまったあとのことだった。

飛行機の座席記号はなぜかAから順番につけられていない。
何らかの効率を上げるためとか、発音による誤認を防ぐためだとか、それにはきっと意味があるのだろう。

その気に

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今週は記事投稿お休みします。

三連休フルで仕事&最終日夕方に移動してただいま青森県にお邪魔しています。

開いているお店が少ないなか、路地にかかったいい感じの暖簾に惹かれて入った居酒屋さんが当たりでした。

津軽三味線の生演奏も聞けたりして、良い夜を過ごしています。

アイデア供養|体重計のプロダクト提案

アイデア供養|体重計のプロダクト提案

生成AI、便利ですねぇ。
ブログを書く人はみなさん毎度々々ヘッダー写真をどうするか悩んでいると思います。

僕は自分で撮った写真かストックフォトのどちらかを使っていたのですが、最近は実務で使用するための勉強も兼ねて、生成AIを利用することも増えてきました。

思い通りの絵を出力するには、呪文と呼ばれる「プロンプト」が重要だとネット検索をして理解はしましたが、肝心のプロンプトの記述方法はまだ勉強でき

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ABC工事区分|設計初心者と出店を考えるオーナーに向けた、経験に基づくTIPS紹介

ABC工事区分|設計初心者と出店を考えるオーナーに向けた、経験に基づくTIPS紹介

この話題について、「ABC工事区分」で検索すると、解説ページが山のように出てくるので、今さら自分が書くことはないかなと思いました。

しかし、自分が設計者として経験してきたことを振り返れば、設計初心者が気をつけておくべきことの要点を効率よく伝えられるかなと思ったので記しておきます。

事業主の方も知っておいた方が良いだろう情報もありますので、是非お読みください。お忙しい方は目次の「B工事は高い?」

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ようやく、やっと、事業再構築補助金の実績報告を終えた。
税金で支援いただくことの大変さを身に沁みて理解しました。
下地の用意は完了したので、あとは諸々の準備をして春になったらスタートします。どんな事業なのか、なぜはじめるのかまたnoteに書こうと思います。
記事は明日書きます!