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CRISPR遺伝子の編集試験に参加した患者の79%が視力回復 オレゴン健康科学大学

オレゴン健康科学大学(OHSU)が行った革新的なCRISPR遺伝子編集試験に参加した患者の約79%が、希少な盲目の形態を修正するために設計された実験的なCRISPRベースの遺伝子…

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7時間前

新しい超高純度シリコンで強力な量子コンピュータを実現 メルボルン大学&マンチェスター大学

メルボルン大学とマンチェスター大学の研究者たちは、シリコンの超高純化に成功し、実用的な量子コンピュータの実現に大きく前進しました。 量子コンピュータは、従来のコ…

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1日前
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3Dプリンタで植物細胞を使った色鮮やかなプログラム可能な生物材料の作製に成功 アメリカ化学会

従来のエンジニアードリビングマテリアル (ELM) は主に細菌や真菌の細胞を利用していましたが、植物細胞の特性に着目した研究が進んでいます。今回、科学者たちは植物細胞…

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2日前
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運動の効果を細胞レベルで解明、ラットを用いた研究で全19臓器に変化を発見 ブロード研究所(MIT、ハーバード大学)

ブロード研究所(MIT、ハーバード大学)を中心とする研究チームはラットを使った実験で、運動が細胞や分子レベルで全身に広範囲な影響を及ぼすことを明らかにしました。この…

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3日前
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人間レベルのタッチ感度を持つ電子皮膚により、微妙な制御が必要なタスクをロボットで実現 テキサス大学オースティン校

テキサス大学オースティン校の研究チームが、人間と同じ柔らかさと触覚を持つ革新的な伸縮性電子皮膚を開発しました。この技術は、繊細な作業や力の微妙な制御が必要なタス…

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4日前
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約6億年前のエディアカラ紀、地球の磁場が非常に異常な状態にあったとき、生命の爆発的な進化が始まった ロチェスター大学

地球の歴史において、エディアカラ紀(約6億3500万年前から5億4100万年前)は、多細胞生物が登場し、生命の爆発的な進化が始まった画期的な時代でした。しかし、この生命の…

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5日前
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睡眠は脳の回路をリセットする、ただし最初の数時間のみ ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の科学者による魚を使った新しい研究によると、睡眠中は起きている間に形成されたニューロン間の新しい接続が弱まることがわか…

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6日前
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古代火星の湖は地球によく似ていた? キュリオシティーが発見したマンガンが生命の痕跡示唆? ロスアラモス国立研究所

キュリオシティー探査車に搭載されたChemCam装置を用いた研究チームは、ゲールクレーター内の堆積岩から、予想以上に高濃度のマンガンを発見しました。この発見は、かつて…

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7日前
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産総研、QuEra社の量子コンピュータを導入しハイブリッド量子-古典コンピューティングプラットフォームの開発を進めることを発表…

日本の産業技術総合研究所 (産総研) は、世界をリードする量子コンピューティング企業である QuEra Computing と協業し、ハイブリッド量子-古典コンピューティングプラット…

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8日前
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カナダ Sanctuary AIが次世代ロボット「Phoenix GEN7」を発表、作業自動化のスピードが50倍に!

カナダのSanctuary AIは、人間型汎用ロボット「Phoenix」の第7世代を発表しました。わずか1年で前世代機を上回る性能を実現しており、作業自動化のスピードを飛躍的に向上…

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9日前

中国科学院が世界初となる高解像度「月球全体地質図アトラス(Geologic Atlas of the Lunar Globe)」を発表

中国科学院は、世界で初めてとなる高解像度月面地質図のセットを公開しました。縮尺は1:250万で、これまでに作成された月面地質図の中では最高精度を誇ります。この「月球…

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10日前

欧州新型ロケット「Ariane 6」の打ち上げ準備が本格化! 2024年6月15日から7月31日の間で打ち上げ予定

欧州宇宙機関(ESA)が開発した新型ロケット「Ariane 6」の打ち上げに向けた作業が本格的に開始されました。これは、2023年7月に打ち上げを終えた「Ariane 5」の後継機とな…

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11日前
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Microsoft、常識を覆す高性能小型言語モデル「Phi-3」ファミリーを発表

従来、AIと言えば、膨大なデータと処理能力を必要とする大規模言語モデル(LLM)が主流でした。しかし、マイクロソフトの研究者たちは、革新的な学習アプローチと厳選され…

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12日前

バランスの良い食事は脳の健康にとって「密接な関係」があることを発見、認知機能やメンタルヘルス向上に イギリス ウォリック大…

イギリスのウォリック大学を中心とする研究チームが、食事と脳の健康との間に「密接な関係」があることを発見しました。この研究結果は、権威ある学術誌「ネイチャー」に掲…

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12日前
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なぜロボットは動物を追い越せないのでしょうか? サイモンフレーザー大学

人間は何十年も巨額の研究費を投じ、動物のように歩いたり走ったりできるロボットの開発を試みてきました。しかし、現存のロボットは、多くの動物が達成しているような離れ…

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13日前
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BostonDynamics、完全電動ヒューマノイドロボット「Atlas」を発表! 産業現場の未来を切り拓く

米ロボット開発企業、BostonDynamicsが、次世代ヒューマノイドロボット「Atlas」の電動版を発表しました。Atlasは、これまでと同様に二足歩行による移動が得意で、人間が作…

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2週間前
CRISPR遺伝子の編集試験に参加した患者の79%が視力回復 オレゴン健康科学大学

CRISPR遺伝子の編集試験に参加した患者の79%が視力回復 オレゴン健康科学大学

オレゴン健康科学大学(OHSU)が行った革新的なCRISPR遺伝子編集試験に参加した患者の約79%が、希少な盲目の形態を修正するために設計された実験的なCRISPRベースの遺伝子編集を受けた後、測定可能な改善を経験しました。これは、New England Journal of Medicineに発表された論文によるものです。

BRILLIANCE試験は、Editas Medicineが開発した実

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新しい超高純度シリコンで強力な量子コンピュータを実現 メルボルン大学&マンチェスター大学

新しい超高純度シリコンで強力な量子コンピュータを実現 メルボルン大学&マンチェスター大学

メルボルン大学とマンチェスター大学の研究者たちは、シリコンの超高純化に成功し、実用的な量子コンピュータの実現に大きく前進しました。

量子コンピュータは、従来のコンピュータとは異なり、量子力学の特性を利用して計算を行う次世代コンピュータです。しかし、量子コンピュータの動作には大きな課題がありました。量子情報は非常に壊れやすく、計算中にエラーが蓄積してしまうのです。

今回、研究者たちはシリコン結晶

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3Dプリンタで植物細胞を使った色鮮やかなプログラム可能な生物材料の作製に成功 アメリカ化学会

3Dプリンタで植物細胞を使った色鮮やかなプログラム可能な生物材料の作製に成功 アメリカ化学会

従来のエンジニアードリビングマテリアル (ELM) は主に細菌や真菌の細胞を利用していましたが、植物細胞の特性に着目した研究が進んでいます。今回、科学者たちは植物細胞と遺伝子組み換え技術を組み合わせ、3Dプリンタで色や機能をプログラムできる生きた材料を作製することに成功しました。

これまで植物細胞を使ったELMは、構造が単純で機能も限られていました。しかし、今回の研究では、タバコの細胞と遺伝子組

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運動の効果を細胞レベルで解明、ラットを用いた研究で全19臓器に変化を発見 ブロード研究所(MIT、ハーバード大学)

運動の効果を細胞レベルで解明、ラットを用いた研究で全19臓器に変化を発見 ブロード研究所(MIT、ハーバード大学)

ブロード研究所(MIT、ハーバード大学)を中心とする研究チームはラットを使った実験で、運動が細胞や分子レベルで全身に広範囲な影響を及ぼすことを明らかにしました。この発見は、運動不足が原因となる様々な疾患の治療法開発に役立つ可能性があります。

これまで運動の健康効果は広く知られていましたが、その仕組みは完全には解明されていませんでした。多くの研究は特定の臓器や運動時間帯、また少数のデータタイプに注

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人間レベルのタッチ感度を持つ電子皮膚により、微妙な制御が必要なタスクをロボットで実現 テキサス大学オースティン校

人間レベルのタッチ感度を持つ電子皮膚により、微妙な制御が必要なタスクをロボットで実現 テキサス大学オースティン校

テキサス大学オースティン校の研究チームが、人間と同じ柔らかさと触覚を持つ革新的な伸縮性電子皮膚を開発しました。この技術は、繊細な作業や力の微妙な制御が必要なタスクにロボットを活用する可能性を広げます。

従来の電子皮膚は伸縮されるとセンサーの精度が低下するという課題がありましたが、今回開発されたものは伸縮しても圧力に対する反応が変わらず、高精度な触覚センシングを実現しています。

研究を主導した航

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約6億年前のエディアカラ紀、地球の磁場が非常に異常な状態にあったとき、生命の爆発的な進化が始まった ロチェスター大学

約6億年前のエディアカラ紀、地球の磁場が非常に異常な状態にあったとき、生命の爆発的な進化が始まった ロチェスター大学

地球の歴史において、エディアカラ紀(約6億3500万年前から5億4100万年前)は、多細胞生物が登場し、生命の爆発的な進化が始まった画期的な時代でした。しかし、この生命の波がどのように展開し、どのような地球上の要因がそれに寄与したのかは、長らく謎でした。

ロチェスター大学の研究者たちは、エディアカラ紀における地球の磁場が非常に異常な状態にあったという説得力のある証拠を発見しました。彼らの研究は、

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睡眠は脳の回路をリセットする、ただし最初の数時間のみ ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)

睡眠は脳の回路をリセットする、ただし最初の数時間のみ ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の科学者による魚を使った新しい研究によると、睡眠中は起きている間に形成されたニューロン間の新しい接続が弱まることがわかったのですが、この現象は睡眠前半に限られることが示唆されました。

研究結果は「Nature」誌に掲載され、睡眠の役割についての知見を提供するものですが、睡眠後半の機能については依然として謎が残ると研究者たちは述べています。

今回の研究

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古代火星の湖は地球によく似ていた? キュリオシティーが発見したマンガンが生命の痕跡示唆? ロスアラモス国立研究所

古代火星の湖は地球によく似ていた? キュリオシティーが発見したマンガンが生命の痕跡示唆? ロスアラモス国立研究所

キュリオシティー探査車に搭載されたChemCam装置を用いた研究チームは、ゲールクレーター内の堆積岩から、予想以上に高濃度のマンガンを発見しました。この発見は、かつて火星に川や三角州、あるいは湖岸が存在し、堆積物が形成されたことを示唆しています。研究結果は「地球物理学研究誌:Planets」に掲載されました。

「マンガン酸化物は火星の表面では生成しにくいはずなので、湖岸堆積物から高濃度で見つかる

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産総研、QuEra社の量子コンピュータを導入しハイブリッド量子-古典コンピューティングプラットフォームの開発を進めることを発表、NVIDIA 搭載 ABCI-Q スーパーコンピュータと一体運用される予定

産総研、QuEra社の量子コンピュータを導入しハイブリッド量子-古典コンピューティングプラットフォームの開発を進めることを発表、NVIDIA 搭載 ABCI-Q スーパーコンピュータと一体運用される予定

日本の産業技術総合研究所 (産総研) は、世界をリードする量子コンピューティング企業である QuEra Computing と協業し、ハイブリッド量子-古典コンピューティングプラットフォームの開発を進めることを発表しました。この画期的な取り組みは、日本における量子コンピューティングの能力を飛躍的に向上させるものと期待されています。

今回の契約により、QuEra 社は、独自のゲート方式中性原子量子

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カナダ Sanctuary AIが次世代ロボット「Phoenix GEN7」を発表、作業自動化のスピードが50倍に!

カナダ Sanctuary AIが次世代ロボット「Phoenix GEN7」を発表、作業自動化のスピードが50倍に!

カナダのSanctuary AIは、人間型汎用ロボット「Phoenix」の第7世代を発表しました。わずか1年で前世代機を上回る性能を実現しており、作業自動化のスピードを飛躍的に向上させています。

今回の目玉は、ロボットの可動域向上とAI制御システム「Carbon」の強化です。腕、手首、肘の可動域が広くなり、より人間に近い動作が可能に。また、感度向上により取得できるデータの品質もアップしました。こ

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中国科学院が世界初となる高解像度「月球全体地質図アトラス(Geologic Atlas of the Lunar Globe)」を発表

中国科学院が世界初となる高解像度「月球全体地質図アトラス(Geologic Atlas of the Lunar Globe)」を発表

中国科学院は、世界で初めてとなる高解像度月面地質図のセットを公開しました。縮尺は1:250万で、これまでに作成された月面地質図の中では最高精度を誇ります。この「月球全体地質図アトラス」は、今後の月の研究や探査の計画立案に役立つ基本的な地図データとなります。

従来使用されてきた月面地質図は、約半世紀前に作成されたアポロ計画時代のものが多く、最新の探査データや研究成果を反映していませんでした。今回公

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欧州新型ロケット「Ariane 6」の打ち上げ準備が本格化! 2024年6月15日から7月31日の間で打ち上げ予定

欧州新型ロケット「Ariane 6」の打ち上げ準備が本格化! 2024年6月15日から7月31日の間で打ち上げ予定

欧州宇宙機関(ESA)が開発した新型ロケット「Ariane 6」の打ち上げに向けた作業が本格的に開始されました。これは、2023年7月に打ち上げを終えた「Ariane 5」の後継機となり、欧州の宇宙輸送を担う主力ロケットとしての活躍が期待されています。

2024年4月24日、全長800mのレール上を走行する自動運搬車を使って、Ariane 6の中央部分にあたるコアステージが組み立て棟から射場へ運

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Microsoft、常識を覆す高性能小型言語モデル「Phi-3」ファミリーを発表

Microsoft、常識を覆す高性能小型言語モデル「Phi-3」ファミリーを発表

従来、AIと言えば、膨大なデータと処理能力を必要とする大規模言語モデル(LLM)が主流でした。しかし、マイクロソフトの研究者たちは、革新的な学習アプローチと厳選された高品質データによって、常識を覆す高性能小型言語モデル「Phi-3」ファミリーを発表しました。

Phi-3ファミリーの中でも最小のモデルであるPhi-3-miniは、わずか38億パラメータという小規模ながら、同規模のLLMを凌駕する性

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バランスの良い食事は脳の健康にとって「密接な関係」があることを発見、認知機能やメンタルヘルス向上に イギリス ウォリック大学

バランスの良い食事は脳の健康にとって「密接な関係」があることを発見、認知機能やメンタルヘルス向上に イギリス ウォリック大学

イギリスのウォリック大学を中心とする研究チームが、食事と脳の健康との間に「密接な関係」があることを発見しました。この研究結果は、権威ある学術誌「ネイチャー」に掲載されました。

今回の研究では、181,990人ものイギリスバイオバンク参加者の食事内容と、認知機能、血液検査、脳画像、遺伝子情報などのデータを分析しました。その結果、バランスの良い食事を摂る人は、そうでない人に比べて、

・認知機能が高

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なぜロボットは動物を追い越せないのでしょうか? サイモンフレーザー大学

なぜロボットは動物を追い越せないのでしょうか? サイモンフレーザー大学

人間は何十年も巨額の研究費を投じ、動物のように歩いたり走ったりできるロボットの開発を試みてきました。しかし、現存のロボットは、多くの動物が達成しているような離れ業には到底及びません。

サイモンフレーザー大学のマックス・ドネラン教授(生体医用工学・運動科学)はこう言います。「ヌーは荒れた地形を数千キロも移動し、アイベックスは垂直に近い崖を登り、どこに足場があるのかさえわからないようなところを掴んで

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BostonDynamics、完全電動ヒューマノイドロボット「Atlas」を発表! 産業現場の未来を切り拓く

BostonDynamics、完全電動ヒューマノイドロボット「Atlas」を発表! 産業現場の未来を切り拓く

米ロボット開発企業、BostonDynamicsが、次世代ヒューマノイドロボット「Atlas」の電動版を発表しました。Atlasは、これまでと同様に二足歩行による移動が得意で、人間が作った建造物や設備に適応しやすい形状をしています。今回の電動版は、従来のものよりも強力で、より広範囲の動きが可能になり、さらに様々な作業をこなせるようになることが期待されます。

今回のAtlasは、研究開発だけではな

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