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日々の言の葉

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記事一覧

セカンドオピニオン

医者「誤診医院ですが、昨日当院を受診なさった○○さんのお宅でしょうか?」

患者「そうだけど」

医者「昨日の診断結果が間違っていました。申し訳ありません」

患者「それじゃあ余命三ヶ月と言うのは・・・」

医者「はい、間違いです」

患者「ふーん、それは良かった」

医者「いやそれが、余命三ヶ月ではなく一日でした。ははは」

患者「はははじゃないよ、あんた」

医者「すみません」

患者「うっ、

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タイム・マシーン

タイムマシンを作った

僕にはどうしても結婚したい

好きで好きでたまらない女の子がいる

だからタイムマシンで40年後の未来へ行き

僕と彼女が結婚できてるかどうか

確かめに行くのだ

僕はタイムマシンに乗り込み

年代を合わせスタートボタンを押した

だがどうもおかしい

どうやらパラメータを間違えたようだ

タイムマシンはゆっくりゆっくりと

未来への旅を続けた

そして20年後

僕はや

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話し合い

ゆず「俺はケチャップがいいな」

よし「絶対マヨネーズだ!」

まき「二人とも何言ってんのよ。お醤油に決まってるじゃない」

ろく「僕はカラシなんだけど」

やま「ちょっと待ってよ。味噌が一番だよ」

ひで「俺はシンプルに塩で食べたいな」

みこ「とんかつソースも美味しいわ」

侃々諤々

さか「待て待て、これじゃ決まらない。やっぱり智に決めてもらおう」

智「たい焼きは何もつけずにそのまま食う。

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無人島

乗っていた船が嵐で沈没した

俺は木切れにしがみつき

三日間海を漂った

俺の他に生存者の姿はない

やっと流れ着いた無人島

周囲一キロほどの小さな島

俺は三日間かけて島中を探索した

人が訪れた形跡さえ一切ない

完璧な無人島

綺麗な水の涌き出る泉と

不思議な味のキノコが

俺の命を救った

そして一ヶ月が過ぎた

さらに一ヶ月

俺は一日の大半を

海と空を見て過ごした

開けた場所

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病棟

あら、どうしたんですか?

お部屋が分からなくなったのね

私がご案内しましょう

ここは

立ち入り禁止区域ですから

あらっ

何か落ち着かないわね

もしかして

この奥の部屋の

中を見た?

そう

見たのね

あっ、逃げても無駄よ

大人しくしてれば

痛い目にあわなくて済む

外へは出られないの

ドアは全て施錠されてるし

窓も鉄格子が見えるでしょ

退院?

退院したいの

残念

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スイッチ

私の体の

人には見せられない

ある部分にスイッチがある

そして

絶対に押すなという注意書き

だがあまりにも

つきのない人生に疲れ果て

私はそのスイッチを押した

すると目の前に貧乏神が現れた

死ぬ気でスイッチを押したのだから

貧乏神が現れたからといって

別にどうってことない

すると貧乏神は言った

「真面目な奴だから押すなと書いとけば押さないと思ったんだが、ついに押してしまっ

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エイプリルフール

今日は日曜日なのに仕事してました

帰宅して風呂入って

飯喰って

ネットを少し

そしてnote

今日は誰も殺さなかった

エイプリルフールくらい

本当の事言います

そして

明日からまた

嘘ばっかり言います

宇宙旅行受付中

宇宙旅行の希望者を受け付けています

七泊八日の旅です

行き先は太陽系の各惑星と

太陽系外の惑星2~3個回って

宇宙遊泳を体験して

最後に宇宙の果ての見学です

料金は5000円

前払いで最低興行人数は100人です

1000人になり次第締め切ります

バス、トイレ付き個室

豪華食事(朝昼晩)付き

安いでしょ?

早い者勝ちです

行って見たいという方は

とりあえず騙されたと思って

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ここはどこ?

ここはどこ?

よく見えないよ

ちょっと待って

ぼんやりと見えてきた

ピンクのベッドカバー

女の子の部屋かな

他には・・・

テレビの右側に窓がみえる

カーテンがひかれてるから

外の様子は分からない

誰かが部屋に入ってきた

髪の長い女の子

ドレッサーの前で

唇に真っ赤な紅をひいている

綺麗に片付けられた部屋

この子は独り暮らしをしているらしい

ああ、だめだ

どうしても

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ヒーロー見参

僕はウルトラの父と母の

子供として生まれた

ヒーロー養成学校に入学し

なんか違うと思いながらも

主席で卒業した

そしてデビュー戦

イカロス星に現れた怪獣を瞬殺した

でも僕の心は

違和感で満たされていた

そして次の任務

バタービール星で荒れ狂う怪獣

僕は奴の目の前に立ちはだかった

怪獣の名前はニャロ

奴は僕を見て不敵に笑った

僕も奴を見て微笑む

二人の間にある感情が芽生

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思い出

あの頃は楽しかったね

君とは短い付き合いだったけど

君の笑顔を

今でもはっきりと覚えているよ

やあ、今度は君か

もちろん覚えてるよ

海が好きだったね

今でも海を見ると君を思い出すよ

そこにいるのは

やっぱり君か

大丈夫、ちゃんと覚えてるよ

ショートヘアーが可愛かった

猫が好きだったね

ね、ちゃんと覚えてるだろ?

他のみんなの事も

絶対に忘れたりしないよ

君たちは僕の

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宇宙大戦争

連合軍兵士「大変です。帝国軍が攻めて来ました」

連合軍司令官「帝国軍の兵力はどれ程だ?」

連合軍兵士「こちらの倍はいます」

連合軍司令官「まずいな。地球防衛軍にも援軍を要請しよう」

連合軍兵士「それでも帝国軍の兵力はこちらを上回っています」

連合軍司令官「全力で戦わなければ仕方がないだろう」

連合軍兵士「勝てますか?」

連合軍司令官「敵の総数は4人、こちらは連合軍が私と君の2人、地球

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昔話

孫「おじいちゃんお話して」

祖父「それじゃあおじいちゃんが若かった頃の話をしよう」

孫「わーい」

祖父「おじいちゃんが若い頃にはたくさんの美味しい食べ物があったんじゃ」

孫「どんな食べ物なの?」

祖父「そうじゃなあ、中でも一番好きだったのが焼き肉じゃ」

孫「焼き肉ってチューブのトンカツ味より美味しいの?」

祖父「あんな物は人間の食べるものではないわ。今の子供達は可哀想じゃのう」

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面接

面接官「仕事のためなら何でもやりますか?」

受験者「まさか、それが悪い事ならやりません」

面接官「そうですか。それでは法律を破る人の事をどう思いますか?」

受験者「絶対に許せないです」

面接官「それでは上の命令なら誰に対しても拳銃の引き金を引きますか?」

受験者「とんでもない。たとえそれがどんなに偉い人の命令でも相手が凶悪犯でもない限り引き金は引きません」

面接官「これがヒットマンの面

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