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東京在住の高校国語教師です。 趣味は読書・音楽(邦ロックメインでフェスと箱ライブ参戦…

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東京在住の高校国語教師です。 趣味は読書・音楽(邦ロックメインでフェスと箱ライブ参戦中)・スポーツ(バスケアメフト陸上・観戦)・古着・スニーカー・ロードバイク・ジョギング。 つらつらと思ったことを書いていこうと思います。

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固定された記事

100日後に死ぬワニは100日後に死んだワニになった

Twitterで話題となっていたきくちゆうきさんの「100日後に死ぬワニ」が一昨日完結しました。ワニはひよこを助けて事故で死んでしまいました。 マンガの在り方、生と死、読…

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4年前
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勝って泣こう

 この前は負けて泣いた。最近は悔しくて泣くことばっかりだ。悲しい時には思いっきり泣けばいいと思う。男は簡単に泣くもんじゃないっていう考え方もあるんだけど、僕は泣…

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3日前
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「負けたことがある」

 先日「絶対に負けられない戦いが、そこにはある」という記事を投稿して、試合に臨みました。結果は惨敗でした。  なんで負けたんだろう。と考えてもなかなか答えは出て…

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7日前
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絶対に負けられない戦いが、そこにはある

 テレビ朝日系列がサッカー日本代表を中継する際のキャッチフレーズであるこの言葉。ただいま高3の現代文担当で評論、小説の新しい教材を読み込んでいることもあり、「言…

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13日前
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サブカル好きおじさん

 どうも。僕はサブカルが好きです。ポーズから入ったかもしれないけど、高校の頃から続いてるんだから結構本当に好きなものの一つなんじゃないかと思ってます。  サブカ…

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2週間前
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黄昏サイキック

 好きなバンドの原点には何があるのか、考えてみました。ポルカドットスティングレイを知ったのは結構前で「一大事」くらいですが、それから昔の曲も好きになった。そんな…

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3週間前
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新学期

 始まりました。一週間が経過。3学年が揃って校舎の中は賑やかです。不思議なもので、学年って見ると大体分かるんですよね。  どこか緊張しているかめっちゃはしゃいで…

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4週間前
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徳を積むように

徳について考える機会があって、吉野弘さんの「夕焼け」を読んだ。何とも言えない気持ちになった。 電車で席を譲った少女は何を考えていたのだろうか。何を求めていたのだ…

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1か月前
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2024年度の抱負というか、どうなっていきたいかの諸々

 さて、エイプリルフールを終えて明日よりいよいよ新年度が始まります。教員生活も11年目に突入です。長いようで短かった10年という節目を終えて、明日からまた頑張り…

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1か月前
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旅立ちの空 桜色

 担任だった子たちが卒業していく。地方の大学に進学する子もいる。この前学校に挨拶しに来てくれたけど、東京から離れたくないらしい。その話聞きながら、うんうんと頷い…

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1か月前
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あなたが私のこと好きなのを、私は知ってるよ?

https://note.com/ufreez76/n/n7f2a48b1c4ca?from=notice かなり前に書いた記事にいいねを貰って、久しぶりにこの曲を聴いた。木村カエラさんの初期の名曲。  当時の僕…

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1か月前
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晴れのち曇り。曇りのち雨。雨のち晴れ。がループする。時々、青天の霹靂。

 最近めっちゃ忙しい。と勝手に思い込んでるだけかもしれんけど、まあ実際に忙しいんだから仕方ない。  絶対に正解のないパズルのような宿題(ちゃんとした仕事)に取り…

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1か月前
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いいこともわるいことも全部ひっくるめて青春

 今は部活動で鍛錬期の高校生と日々頑張ってます。目標は明確に、成し遂げるために日々努力を続けています。でもね、高校生って先生がいないとなかなかに上手く出来ないん…

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1か月前
4

忘れてはいけない日があると思うんだ

 今日は朝起きて、眠い目こすって普通に仕事に行って、なかなか捗った。卒業生を送り出してから1週間が経ったけど、僕はまだ腑抜けている。そんな中でも毎日は勝手に過ぎ…

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2か月前
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コトバと言葉

 コトバと言葉という内容の評論を読んだ。コトバというカタカナの意味は、僕たちの胸の中にあるまだ言語化していない情念のようなもの、らしい、なるほどね。言語化してい…

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2か月前
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もうすぐ今日が終わる。やり残したことはないかい?

 昨日、勤務校の卒業式が行われ、生徒たちが高校から巣立っていきました。どんな時でも別れは寂しいものです。一日経って心にはぽっかり空いていて、今日一日はぼーっとし…

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2か月前
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100日後に死ぬワニは100日後に死んだワニになった

100日後に死ぬワニは100日後に死んだワニになった

Twitterで話題となっていたきくちゆうきさんの「100日後に死ぬワニ」が一昨日完結しました。ワニはひよこを助けて事故で死んでしまいました。

マンガの在り方、生と死、読者の読み方など、色々なことを考えさせてくれたこの作品。

まずはマンガの新たな在り方を示したこと。ワニは明らかに今までとは違った形で僕らに届いていました。元々は手に取って触れる書籍だったマンガでしたが、ネットの普及によって作者が

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勝って泣こう

 この前は負けて泣いた。最近は悔しくて泣くことばっかりだ。悲しい時には思いっきり泣けばいいと思う。男は簡単に泣くもんじゃないっていう考え方もあるんだけど、僕は泣きたい時に泣ける人間でありたいし、生徒にもそう言ってる。なよなよしてんなって思われてもいい。泣くくらいに感情が動くって言うのは人間の特権だと思うから。その時間を大事にしてほしい。

 トーナメントが発表されて、対戦相手も決まった。高校3年生

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「負けたことがある」

「負けたことがある」

 先日「絶対に負けられない戦いが、そこにはある」という記事を投稿して、試合に臨みました。結果は惨敗でした。

 なんで負けたんだろう。と考えてもなかなか答えは出てこない。自分がプレーしていたらまた違う感情になったんでしょうけど、指導者という立場で考えると色んな事がぐるぐると回って、答えの無い迷路にいるような状態です。

 勝敗、勝負について。必ず勝者と敗者がいるわけで、何がそれを分けるかは本当にそ

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絶対に負けられない戦いが、そこにはある

 テレビ朝日系列がサッカー日本代表を中継する際のキャッチフレーズであるこの言葉。ただいま高3の現代文担当で評論、小説の新しい教材を読み込んでいることもあり、「言葉」にとても敏感になっています。

 こういってしまうと変な奴に思われるかもしれませんが、これは国語教師の職業病だと思っていただければ幸いです。他の先生がどうかは分かりませんが、ほぼ現代文専門で11年目を迎える僕の場合、

・斜め読みで小説

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サブカル好きおじさん

 どうも。僕はサブカルが好きです。ポーズから入ったかもしれないけど、高校の頃から続いてるんだから結構本当に好きなものの一つなんじゃないかと思ってます。

 サブカル、正式に言うとサブカルチャーは、メインカルチャーの対概念で、簡単に言うとそこまで多くの人が知らない文化。流行りのファッションではなく古着屋。お洒落な小物ではなくヴィレバン。大ヒットした映画ではなく時計仕掛けのオレンジ。

 そういうもの

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黄昏サイキック

黄昏サイキック

 好きなバンドの原点には何があるのか、考えてみました。ポルカドットスティングレイを知ったのは結構前で「一大事」くらいですが、それから昔の曲も好きになった。そんな中で特に忘れられないのが「黄昏サイキック」です。文芸に関わる仕事をしているのに、語彙力が無くて申し訳ないけど、もうとにかく、なんというか黄昏のサイキックなんです。疾走感、臨場感、切迫感。黄昏というワードと字面も、その時間にしかない力も、カタ

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新学期

 始まりました。一週間が経過。3学年が揃って校舎の中は賑やかです。不思議なもので、学年って見ると大体分かるんですよね。

 どこか緊張しているかめっちゃはしゃいでいるのが1年生。なんとなく様になっているのが2年生。受験を自覚して少し不安そうなのが3年生。

 色んな声が飛び交い、笑い声が聞こえる。これが高校の4月の始まり。先生たちも新しい学年に配属されて、持ち上がりの人もいればそうでない人もいる。

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徳を積むように

徳を積むように

徳について考える機会があって、吉野弘さんの「夕焼け」を読んだ。何とも言えない気持ちになった。

電車で席を譲った少女は何を考えていたのだろうか。何を求めていたのだろうか。

いいことをする。それは誰のために?自分のために?誰かに感謝されるためじゃないと、思いたい。だってそうじゃないと悲しくないですか。それは裏を返せば偽善だということになる。

真心って何でしょう。真の真心なんてないのかもしれない。

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2024年度の抱負というか、どうなっていきたいかの諸々

 さて、エイプリルフールを終えて明日よりいよいよ新年度が始まります。教員生活も11年目に突入です。長いようで短かった10年という節目を終えて、明日からまた頑張ります。

 新人の頃から10年も経つと考え方も色々と変わってきます。若手と呼ばれていたのは今は昔。とにかく全力で駆け抜けていた時期は過ぎ去り、たくさんの後輩も出来て、有難いことに役職も任せてもらうようになりました。

 皆が社会の担い手。た

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旅立ちの空 桜色

旅立ちの空 桜色

 担任だった子たちが卒業していく。地方の大学に進学する子もいる。この前学校に挨拶しに来てくれたけど、東京から離れたくないらしい。その話聞きながら、うんうんと頷いて、急に自分のことを思い出した。

 東京の大学を受けて合格し、しばらくは有頂天だった。ただ、新しい家が決まって実家を出る日も決まり、段々と寂しくなってきた。地元の大学を受けた方がよかったんじゃないかとか思ったりして、不安が募っていった。

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あなたが私のこと好きなのを、私は知ってるよ?

あなたが私のこと好きなのを、私は知ってるよ?

https://note.com/ufreez76/n/n7f2a48b1c4ca?from=notice

かなり前に書いた記事にいいねを貰って、久しぶりにこの曲を聴いた。木村カエラさんの初期の名曲。

 当時の僕は、上京してロックを実際に感じることが出来るようになった時期だった。地元でライブが行われることもあんまりなくてお金も時間もない。大学で上京したら実物を見ようと心に誓い、受験勉強を頑張っ

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晴れのち曇り。曇りのち雨。雨のち晴れ。がループする。時々、青天の霹靂。

 最近めっちゃ忙しい。と勝手に思い込んでるだけかもしれんけど、まあ実際に忙しいんだから仕方ない。

 絶対に正解のないパズルのような宿題(ちゃんとした仕事)に取り組んでいまず。まず大前提として、この宿題に正解は無い。誰かに良い形で合っても、他の人にはいい形にならないから難しい。それを決める責任を持つ立場にあるということを毎年この時期に実感している。出来るだけ完璧にしようと頑張るんだけど、歪みが生ま

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いいこともわるいことも全部ひっくるめて青春

 今は部活動で鍛錬期の高校生と日々頑張ってます。目標は明確に、成し遂げるために日々努力を続けています。でもね、高校生って先生がいないとなかなかに上手く出来ないんですよ・・・。

 これは自分が高校生の頃も同じでした。先生がいる時は頑張るけどそうじゃない時はこれでいいかーってなる。その油断とか惰性って一生埋まらないと思うんですよね。

 「いいこともわるいことも全部」合わせて考えるんだけど実際にはそ

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忘れてはいけない日があると思うんだ

 今日は朝起きて、眠い目こすって普通に仕事に行って、なかなか捗った。卒業生を送り出してから1週間が経ったけど、僕はまだ腑抜けている。そんな中でも毎日は勝手に過ぎていくんだから、必死で生きていかないといけない。あの日までは違った。でも、あれからはずっとそう思うようにしている。

 今日は3月11日。東日本大震災から13年が経った。あの日から僕らの、少なくとも僕の世界への認識は変わったと思っている。当

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コトバと言葉

 コトバと言葉という内容の評論を読んだ。コトバというカタカナの意味は、僕たちの胸の中にあるまだ言語化していない情念のようなもの、らしい、なるほどね。言語化していないものって確かにあるよなーって考えた。

 その表出が言語で表されたのが言葉。読み進めると、「決して満足するものではない」「上手く書こうとするものではない」「書けない時には書けなくてよい」「そもそも書く行為に至ろうとすること自体が、コトバ

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もうすぐ今日が終わる。やり残したことはないかい?

もうすぐ今日が終わる。やり残したことはないかい?

 昨日、勤務校の卒業式が行われ、生徒たちが高校から巣立っていきました。どんな時でも別れは寂しいものです。一日経って心にはぽっかり空いていて、今日一日はぼーっとしてだらだらと過ごしていました。

 初任から1年生(入学)→2年生→3年生(卒業)→1年(入学)・・・、というサイクルを3度繰り返していました。そして10年目となった今年、初めて2年連続で3年生を受け持つことになりました。

 1年生から3

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