直観を磨くプロセス

本質を射貫く、物事への洞察力としての「直観」。それを磨くために言葉を尽くし、あわせて、…

直観を磨くプロセス

本質を射貫く、物事への洞察力としての「直観」。それを磨くために言葉を尽くし、あわせて、かさねる場としてのブログ。実地と現場の交差で、視野を広げるための組み替え、ブリコラージュ、再編集。私の錬磨があなたの思考のひっかかりになればうれしいです。

記事一覧

コロナ ラーメン 蒼い空

なじみのラーメン屋さんの大将が、 こんなことを仰ってた。 「今回のコロナ騒ぎ(とそれによる落ち込み)は、  これまでの商売の中で一番きつい」 と。  リーマン  …

未知なものに向き合う三原則

「AIが人間を超える」 そしていつか人はAIに淘汰される。 そんな世界観を提示されて、 多くの人がおびえているときく (うそかもやけど)。 ところで、そういった恐…

泥にまみれて汗かいて

僕が学校で「社会」を学んだ頃、もう20年近く前になる。 そんな1980年の頃、つまり僕が社会を勉強したような頃の、産業三部門別人口をみるとこんな感じ。    第1次産…

ビジョンに向かって進歩するんだってさ

現状を把握し、理想とのギャップをうめることでビジョンにむかおう、という美辞麗句は今も世間に根強い人気だ。 ダーウィンをバックボーンにしたスペンサーの社会進化理論…

「うそつき」な黄砂の蜃気楼

毎年、春から初夏にかけては、黄砂がなやましい。 毎度車はずいぶん汚れるし、何より目がしぱしぱしてかなわない。 いや、正確に言うと、 「なやましかった」    し 「…

想像という信施

こういう時期(有事)だからなのか、 助け合いの精神が発揮されようとする場面によくでくわす。 どこで何を贈っただ、 だれに何を助けただ、と。  へぇ、確かに素晴らし…

トトロフィルターに気づく

物の見方が全く同じひとはいない。 そんな当たり前のことだけど、そこに気づくのは難しい。 そこで自分の見方に偏りがあることや、 フィルターがかかってることに気づく…

農業全書に、農業的な思想を学ぶ

どんなに貧しかろうとも、 しっかりした蓄積があれば飢えにこまることはない。 本当の有事に心配になるのは、 お金より実体にならないだろうか。 少なくとも私はそうで、…

生産性、ミクロでみるかマクロでみるか

産業の生産性ってものを比べてみてた。 自分が関わる建設業で、 日本を1としたらどうなるか。 フランスが相手では0.89とちょっと良いものの、 ドイツに1.07、アメリカには…

ファクトの羅列(令和・平成・安政)

何かとソトが騒がしいので、 ちょっとそれに関する数字を見ていました。 ずいぶんと賑わってる コロナによる日本の死者数は466人。 約4人/100万人。 そして、年代別死亡…

出来れば不要でありたい救世主

エネルギー、食。 ふと繰った本で、ここをマーケットに任せるな、と仰る原丈人さん。  ─────────────────────────────  エネルギーと食…

あの頃 妄想  今もう 試行

人が町へでなくなり、むしろ集まるという行為が否定され始めた。 こんな未来、ほんの数年前、一体誰が想像しただろう。 未来は僕らのちょっとした予想なんて、ゆうゆうと飛…

ほろ酔い一献 ほどよい一首

 ─────────────────────────────   大伴坂上郎女の歌一首  「酒杯(さかづき)に 梅の花浮け思ふどち    飲みての後は 散りぬとも…

ころな てらだ れきし

 いまのコロナの騒ぎには  いろいろ気になる事が多い。  もし今、寺田寅彦氏が生きていたら、  なんて言うだろう。  ──────────────────────…

タダ書き、あやなれ

こうして「書く」ことは自分と向き合うこと。 ブログにあわせて、久しぶりに日記を記してます。 それはとても単純な記録で、「日々、~をしよう」と決めたことや習慣づけ…

繰り返されるパターンに何を見る

時代を観察すると、似たパターンを発見することがある。 元号が変化するときは、時代の変わり目が現れやすい、という話を聞いた      平成のはじめにバブルがはじけ、…

コロナ ラーメン 蒼い空

なじみのラーメン屋さんの大将が、

こんなことを仰ってた。

「今回のコロナ騒ぎ(とそれによる落ち込み)は、
 これまでの商売の中で一番きつい」

と。

 リーマン
 
 阪神淡路大震災

 オイルショック

いろいろきつい過去を乗り越えてこられた百戦錬磨。
今や多くのラーメン職人が教えを請うような
存在のおやじさんにとっても、
今回のがいちばんきつい・・・、
そうだ。

もちろん、僕のような青

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未知なものに向き合う三原則

「AIが人間を超える」

そしていつか人はAIに淘汰される。

そんな世界観を提示されて、
多くの人がおびえているときく
(うそかもやけど)。

ところで、そういった恐れられやすいAIが
「強いAI」と表現される部類の技術というのが
ちょっと面白かった。

 ─────────────────────────────
 人が普通にできること、自分自身が世界の中に存在していること
 を意識し、物事に

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泥にまみれて汗かいて

僕が学校で「社会」を学んだ頃、もう20年近く前になる。

そんな1980年の頃、つまり僕が社会を勉強したような頃の、産業三部門別人口をみるとこんな感じ。

 
 第1次産業:541万人
 第2次産業:1933万人
 第3次産業:4000万人

それがいまでは(2018年統計)、こんな感じになってる。

 第1次産業:228万人
 第2次産業:1566万人
 第3次産業:4731万人

  出典:『

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ビジョンに向かって進歩するんだってさ

現状を把握し、理想とのギャップをうめることでビジョンにむかおう、という美辞麗句は今も世間に根強い人気だ。

ダーウィンをバックボーンにしたスペンサーの社会進化理論のようなものが背景にあるのか、進歩のために異質を飲み込んで新たにうまれる秩序で、新たなビジョンを作ろうってことか。

でも進歩して、どこに向かうのか、僕にはさっぱりわかりにくい。

会社員のときも「おまえの理想を描けよ」ってえらそうに言わ

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「うそつき」な黄砂の蜃気楼

毎年、春から初夏にかけては、黄砂がなやましい。
毎度車はずいぶん汚れるし、何より目がしぱしぱしてかなわない。

いや、正確に言うと、
「なやましかった」
 
 し

「かなわなかった」

 のだ。

どういうことか。

というのも、今年は体感する黄砂の被害が少ないって気がしたのだ。目に違和感を覚えることもなかったし、車の汚れがさほどでもなかったんだ。

もしかして、と思って、理科年表をひもといてみ

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想像という信施

こういう時期(有事)だからなのか、
助け合いの精神が発揮されようとする場面によくでくわす。

どこで何を贈っただ、
だれに何を助けただ、と。

 へぇ、確かに素晴らしいことです。

でも、そんなボランティア精神が
発揮されるのを横目に、
何も出来ずに卑屈になる人の思い
「ぼくはなんにもできないよ・・・」
も、ちらほらお聞きします。

 うーん。

ところで、何かを施すことことには、
狂施と信施があ

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トトロフィルターに気づく

物の見方が全く同じひとはいない。

そんな当たり前のことだけど、そこに気づくのは難しい。

そこで自分の見方に偏りがあることや、
フィルターがかかってることに気づくには、
アートに触れるのがきっかけになる・・・

なんて、かっこいいことも言われるけど、
笑いに触れるのも、
結構良いきっかけになると思ってる。

ところで、かまいたちさんの漫才にこんなのがある。

https://www.youtub

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農業全書に、農業的な思想を学ぶ

どんなに貧しかろうとも、
しっかりした蓄積があれば飢えにこまることはない。

本当の有事に心配になるのは、
お金より実体にならないだろうか。

少なくとも私はそうで、食と水が確保出来るなら、
自粛も引きこもりもいくらでもできそうな気がしてきた。
(本もたんまりあるし)

私の性格はともかく、
人は食べずに生きることは出来ない。
だから有事の備えというのは、
実際の食べ物や着るものや水の確保が大切だ

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生産性、ミクロでみるかマクロでみるか

産業の生産性ってものを比べてみてた。
自分が関わる建設業で、
日本を1としたらどうなるか。

フランスが相手では0.89とちょっと良いものの、
ドイツに1.07、アメリカには1.37、イギリスには1.47、
と大きく水をあけられているのがわかる。

  ※出典:産業別労働生産性水準の国際比較
   日本生産性本部 2018年 4 月 より
   https://www.jpc-net.jp/res

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ファクトの羅列(令和・平成・安政)

何かとソトが騒がしいので、

ちょっとそれに関する数字を見ていました。

ずいぶんと賑わってる
コロナによる日本の死者数は466人。
約4人/100万人。

そして、年代別死亡確率は、

10代:ほぼ0
20代:ほぼ0
30代:0.1%以下
40代:0.1%以下
50代:0.5%
60代:1.7%
70代:5.2%
80代:11.1%

ちなみにトップをゆく国々は

 イタリア452人/100万人

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出来れば不要でありたい救世主

エネルギー、食。

ふと繰った本で、ここをマーケットに任せるな、と仰る原丈人さん。

 ─────────────────────────────
 エネルギーと食料に関しては、すべてをマーケットメカニズムに
 自由競争に委ねた場合、生活環境があまりにも外部要因によって
 左右されることになってしまう。エネルギー価格が高騰したり、
 食糧の需給が逼迫した場合には、安全保障の問題にも直結しかね
 な

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あの頃 妄想  今もう 試行

人が町へでなくなり、むしろ集まるという行為が否定され始めた。
こんな未来、ほんの数年前、一体誰が想像しただろう。
未来は僕らのちょっとした予想なんて、ゆうゆうと飛び越えてやってくる・・・

と思ったら、技術の可能性を信じ、AIによる未来がどのように展開されるのかを深く考えた技術者達は、どこかイメージしておられたのかもしれない。

 ─────────────────────────────
 セン

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ほろ酔い一献 ほどよい一首

 ─────────────────────────────
  大伴坂上郎女の歌一首

 「酒杯(さかづき)に 梅の花浮け思ふどち
   飲みての後は 散りぬともよし」
 
  和(こた)ふる歌一首
 「官(つかさ)にも 許し給へり今夜のみ
  飲まむ酒かも 散りこすなゆめ」

   『日本の酒 (坂口 謹一郎)』
   https://ux.nu/UglPd
 ────────────────

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ころな てらだ れきし

 いまのコロナの騒ぎには
 いろいろ気になる事が多い。

 もし今、寺田寅彦氏が生きていたら、
 なんて言うだろう。

 ─────────────────────────────
 ものをこわがらな過ぎたり、こわがりすぎたりするのはやさしい
 が、正当に怖がることはなかなかむつかしいことだと思われた。

   『寺田寅彦随筆集 第5巻』
   https://ux.nu/Tmy9t
 ─────

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タダ書き、あやなれ

こうして「書く」ことは自分と向き合うこと。

ブログにあわせて、久しぶりに日記を記してます。

それはとても単純な記録で、「日々、~をしよう」と決めたことや習慣づけたいことを、やったかやらなかったか。実践するなかで、気づいたことは何かを淡々と記すようにしてます。

あんまり氣会い入れすぎると、ちょっとしたときにくじけそうにもなるし、ひとまずこれくらいのやりやすい感じでいってみてます。

 継続する

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繰り返されるパターンに何を見る

時代を観察すると、似たパターンを発見することがある。

元号が変化するときは、時代の変わり目が現れやすい、という話を聞いた
  
  平成のはじめにバブルがはじけ、
  
  令和のはじめにコロナが襲う。
  
加えて、少し前の激動のころをたどって見ると安政がすごい。
この頃は、政治的にも災害的にも激動だったのですね。
  
  
 ~安政のころの災害史(かっこ内は死者数推計)~

安政元年 18

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