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エッセイストになりたいねん

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自分の人生や日々の生活に起きたことをエッセイにしています。
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#毎日note

残像スライドショー(寝る前にいろいろ見えたり聴こえたりする現象の話)

残像スライドショー(寝る前にいろいろ見えたり聴こえたりする現象の話)

あれは4度目のイギリス旅行から帰る飛行機でのことだった。シートベルトをして離陸するのを待って、さあ3週間の滞在よ、愛しのイギリスよさようなら。なにか映画でも観るか……と、座席前のモニター画面を、スーファミのコントローラーと固定電話の子機のキメラみたいなリモコンでポチポチ操作して見つけたのが、『ブリティッシュベイクオフ』という番組だった。

イギリスBBCの人気料理番組で、アマチュアのベイカー(Ba

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自家製レモンウォーターでリフレッシュしつつ痩せる目論見(もくろみ)🍋

自家製レモンウォーターでリフレッシュしつつ痩せる目論見(もくろみ)🍋

発熱してからなんだかんだで11日が経ち、気が付けば明らかに太ってしまった。中盤からは胃腸もぶっ壊れて今もまだ帰らぬ胃腸のままなのに、消化の良いものしか食べられない割には食欲は普通にあったため、お米とお芋とお餅の炭水化物ダンシングオールナイトを過ごすことになり血糖値が爆上がりしたようである。

私は日頃から食後血糖値の乱高下にはかなり気を付けていてお米もお芋もお餅もあまり食べないようにしていたので、

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「腸のふるさとブルガリア」 #ヨーグルトのある食卓

「腸のふるさとブルガリア」 #ヨーグルトのある食卓

人には「心のふるさと」とか「第2のふるさと」があると思うのだが、あまり「腸のふるさと」については語られることがない。心にはふるさとがあるのに腸にはふるさとがないとはこれいかに。私はつねづね臓器には平等でいたいと思っているので(どういうこと?)、この機会に「腸のふるさと」に想いを馳せてみたいと思う。

さて、ありとあらゆる国の食べものを日々飲み込んでいく腸ではあるが、やはり「何が本当に腸に良いのか」

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スーパーマーケット文学 〜ライフは私の人生でした。〜

スーパーマーケット文学 〜ライフは私の人生でした。〜

原始、ライフは太陽であった(個人的には)(このフレーズが使ってみたかっただけ)。

今は昔、私こと綿生しあのは数年だけ東京で働いていたことがありました。東京に憧れて……というよりは、犬も歩けばブラック企業に当たる勢いで転職活動が下手だったため、出稼ぎ労働者の心持ちで上京したのであります。

そんな私が東京で一番困ったのが「馴染みのスーパーがない」問題でありました。私が関東出身であれば話も違ったので

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変わる変わるよ音楽性は変わる 〜ショパンを弾いていた少女が大塚愛経由でDesperadoに辿り着くまで〜

変わる変わるよ音楽性は変わる 〜ショパンを弾いていた少女が大塚愛経由でDesperadoに辿り着くまで〜

音楽が好きな人ならきっと、聴いた途端センチメンタルスイッチが入る曲ってあると思うんだけど、私にとってのそれはイーグルスの”Desperado”だ。

1973年の発売当時に相当売れた曲みたいなので、私にとっての、というよりは全世界共通のセンチメンタルスイッチと言えるかもしれない。まあ、みんながみんなセンチメンタルな気持ちで聴いているのかどうかはわからないけど、少なくとも私はめちゃくちゃ胸が熱くなる

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はじめてのパスポート、はじめての原宿 〜中学生と証明写真〜

はじめてのパスポート、はじめての原宿 〜中学生と証明写真〜

はじめてパスポートを申請したのは中学生の時だった。申請には顔写真が必要ということで、スーパーの証明写真機で撮影をすべく自転車を漕いで出掛けていった。近くのスーパーに行く時ほど自転車のペダルの漕ぎ心地が軽快なことってないと思うのだがなぜだろう。単純に近いからかな。走行時間10分足らず、なんとなくソワソワドギマギしながら風を切って走った。ドギマギしちゃうお年頃です。

確か証明写真機自体その時が初めて

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エディタの上でダンスする

エディタの上でダンスする

言葉遊びが大好きなので文章を書き始めると意味もなく韻を踏んだりリズムを刻んだりしてテキストエディタの上で踊ってしまう。運動神経ゼロ芸人なので体を使ってのダンスは苦手だけど、その分こうやってエディタの上で踊るのは得意な気がする。

ダンスしている文章というのはダンスするのが最大の目的なので、振り付けとなる言葉とか表現の方向性とか真の意味とか伝えたいメッセージとかは特に重要ではない。ただ踊りたいから踊

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『ザリ子の旅』のこと 〜夏休みのおもいで〜

『ザリ子の旅』のこと 〜夏休みのおもいで〜

夏休みの出来事で最も思い出深いのは『ザリ子の旅』のことだ。小1の夏休み、クラスで飼っていたザリガニのザリ子を預かったことから全ては始まった。

当時の私は大変に気の良い子供だったらしい。誰もやりたがらない空気の中、なぜか率先して夏休みのザリガニの世話を引き受けることにした。1学期の最終日にザリ子入りの水槽を自宅まで持ち帰り、庭のど真ん中に置くと、快適な住まいづくりのために水槽に砂利を入れてみたり水

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