綺蝶レナ

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    綺蝶レナ初の長編小説 貴方はこの違和感に気づけますか

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クソ適当女の恋愛コラム

さてさて、私はクソ適当に生きてる二十代女子です。指で数えるほどしか無い私が体験した恋愛についてなんだけども、、、そうだねー。いちいち悩むじゃんか?やっぱり、片想…

綺蝶レナ
3年前
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猫のいない庭⑤

第八話『超音波』 私は花岡さんには聞こえて金子さん達には聞こえなかった超音波について調べることにした。都内に住んでいた時に所々施設の前を通るとプチプチっと耳を刺…

綺蝶レナ
3週間前
5

十九の手記

綺蝶レナ
4週間前
1

恋なんてものは毒である 何故人間は性行為に快楽を覚え。 性別の壁を越えたりする事が出来るのだろうか。 愛は救済であり自分に丁度いい湯船の温度のようなもので恋なんて…

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綺蝶レナ
1か月前
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猫のいない庭④

第七話『神経質』 私はその神経質な花岡さんに会うことにした。 年は60代くらいだろう、男性。 中肉中背でとくにこれと言って変なところはないように思える。 花岡さんは…

綺蝶レナ
1か月前
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猫のいない庭③

第六話『カステラ』 私は、すかさず家に帰りみぃちゃんを呼ぶ。 呼んだって来ないのだけれど、そんなことより心配した。 あんな音がずっと毎日聞こえていたのかと思うと…

綺蝶レナ
1か月前
6

猫のいない庭②

第三話『猫の多い街』 みぃちゃんを飼うときに色々調べてみたら、この街は本当に猫の多い街らしい。 確かにホームセンターにも、犬雑貨より猫雑貨の方が心なしか多かった気…

綺蝶レナ
1か月前
3

猫のいない庭①

この話は読んでいくうちに変化していきます。 第一話『引越し』 私は百猫市に引っ越した26歳作家だ。 元は都内に住んでいたが、パンデミックで仕事が減り家賃が払えず…

綺蝶レナ
1か月前
7

性と精

私は子供の頃に大人になりたいと思った。 気づいたらセクシーな女性がいる本をよく見ていた。 初めての興奮はそれなのかもしれない。 同性愛という訳でもないが、憧れを抱…

綺蝶レナ
2か月前
1

恋愛ハラスメント

今2024年の若者たちの恋愛傾向に関する事を見聞きした。 告白ハラスメントというものがあるらしい。 簡単にいうと、好きでもない人から告白を受ける事が不快という事だっ…

300
綺蝶レナ
3か月前
5

ヱロと共に。

五歳の頃。ビデオ屋さんに家族で行った。 成人コーナーなど知る由もなく入って母に怒られたのを覚えている。 八歳の頃、少しセクシーなパッケージのビデオを眺めていたら母…

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綺蝶レナ
3か月前
2

鬱と優越と優悦

例えば。高級なソレを身につけて、大衆に凄い!と褒められたとする。 例えば。素敵な恋人を自慢して、大衆に羨ましい!と言われたりする。 例えば。いい場所に住んで、大衆…

綺蝶レナ
4か月前
7

プレゼント

12月22日、荻窪の道路を歩いていると目の前に6歳くらいの息子とその母親が歩いていた。 息子はステップを踏むようにして母親の顔を笑顔で見つめていた。母親はしっかり…

綺蝶レナ
4か月前
6

年の瀬の感謝状

今年も息を吸っていたらもう終わってしまうのですね。色々なことがありました。 比率にすると悲しいことも嬉しいことも半々だった一年です。 たかが一年ですが、色んな出会…

綺蝶レナ
5か月前
2

今有る義理と人情

今年も息を吸っていたら過ぎて行った。 一年の半分以上が夏に感じられた。 汗ばむ首、電車の中はまるでレンジの中にでも入れられたのではないかと言う気持ち悪さを感じた。…

300
綺蝶レナ
5か月前
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Ms.アラサー!

初めに言う。私はシンガーだ。 気づけば20代も半ばに差し掛かり、感情だけが置いて行きぼり。周りの同級生が今なにをしてるかなんて全くわからない。昔からどこか浮いてい…

綺蝶レナ
7か月前
3
クソ適当女の恋愛コラム

クソ適当女の恋愛コラム

さてさて、私はクソ適当に生きてる二十代女子です。指で数えるほどしか無い私が体験した恋愛についてなんだけども、、、そうだねー。いちいち悩むじゃんか?やっぱり、片想いな時は結ばれたい。好きな人いない時はいい人おらんかねー。一方結ばれたくせにそれはそれで細かい悩みが増えちまってね。

人間ってどんだけ考える生き物なのwwwwww

まぁ仕方がないよね。人それぞれ生き甲斐は違うのだから。

そんないちいち

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猫のいない庭⑤

猫のいない庭⑤

第八話『超音波』
私は花岡さんには聞こえて金子さん達には聞こえなかった超音波について調べることにした。都内に住んでいた時に所々施設の前を通るとプチプチっと耳を刺すような感覚をみなさんは味わったことがあるだろうか。
そう、超音波だ。一般的には若者避けに使われたりする。屯したり非行を避けるためだろう。
そこで何歳までが聞こえるのかを検証すべく色々な資料をみて調べてみた。二〜三年前に某企業が実験をした。

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毒

恋なんてものは毒である
何故人間は性行為に快楽を覚え。
性別の壁を越えたりする事が出来るのだろうか。

愛は救済であり自分に丁度いい湯船の温度のようなもので恋なんてものはその反対である。

会いたいと思えば胸が圧迫され脳内はチンパンジーと同じ知能に成。

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猫のいない庭④

猫のいない庭④

第七話『神経質』

私はその神経質な花岡さんに会うことにした。
年は60代くらいだろう、男性。
中肉中背でとくにこれと言って変なところはないように思える。
花岡さんはカステラを気にいるだろうか。
(もっと好みとか聞けばよかったかな)

花岡さんちは私の家から近くの坂道付近に住んでいる。
花岡さんの家は猫よけがマットというイガイガした突起のようなものが玄関に置いてあり、窓の近くにはCDがぶら下がって

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猫のいない庭③

猫のいない庭③

第六話『カステラ』

私は、すかさず家に帰りみぃちゃんを呼ぶ。
呼んだって来ないのだけれど、そんなことより心配した。

あんな音がずっと毎日聞こえていたのかと思うと。
本当に申し訳なくて辛かった。

カレンダーを見た。みぃちゃんを受け入れたのは4月20日で今日が24日なので5日目だ。
流石におかしくなってしまうのではないかとみぃちゃんをゲージに入れて訳もわからず抱きしめた。
猫の知識どころか、引っ

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猫のいない庭②

猫のいない庭②

第三話『猫の多い街』
みぃちゃんを飼うときに色々調べてみたら、この街は本当に猫の多い街らしい。
確かにホームセンターにも、犬雑貨より猫雑貨の方が心なしか多かった気がしている。

みぃちゃんはツンデレと言いましょうか、常に私にお尻を向けている。
みぃちゃんは、ちゅーるより煮干しが好きだと娘さんに伺いましたのでお徳用レベルのデカくて沢山入ってるやつをあげてみようと思う。

みぃちゃんは人馴れはしている

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猫のいない庭①

猫のいない庭①

この話は読んでいくうちに変化していきます。

第一話『引越し』

私は百猫市に引っ越した26歳作家だ。
元は都内に住んでいたが、パンデミックで仕事が減り家賃が払えず渋々田舎に引っ越してきた。
出身は神奈川だが、親元に帰るのはどうも私の性格上難しく、全く知らない街に引っ越してきたというわけだ。

この辺りは温泉などが有名らしい。ググって見つけた土地だが家賃も安く、近隣の人も色々教えてくれる親切な場所

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性と精

性と精

私は子供の頃に大人になりたいと思った。
気づいたらセクシーな女性がいる本をよく見ていた。
初めての興奮はそれなのかもしれない。
同性愛という訳でもないが、憧れを抱いた点では肉体美を持つ女性に対する気持ちは恋心だったんだろう。

思春期になると春画やアダルト雑誌にも理解を得た。
いつも私が思うのは興奮するという感情はその造形だということ。
行為ではないということだ。

いつしか私もその作品になりたい

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恋愛ハラスメント

今2024年の若者たちの恋愛傾向に関する事を見聞きした。

告白ハラスメントというものがあるらしい。
簡単にいうと、好きでもない人から告白を受ける事が不快という事だった。

正直にいうと

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ヱロと共に。

ヱロと共に。

五歳の頃。ビデオ屋さんに家族で行った。
成人コーナーなど知る由もなく入って母に怒られたのを覚えている。
八歳の頃、少しセクシーなパッケージのビデオを眺めていたら母に『こんなえっちなものみてー』とからかわれたのを覚えている。
アタシはスケベなのだ。この頃から。

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鬱と優越と優悦

鬱と優越と優悦

例えば。高級なソレを身につけて、大衆に凄い!と褒められたとする。
例えば。素敵な恋人を自慢して、大衆に羨ましい!と言われたりする。
例えば。いい場所に住んで、大衆によかったね!と言われたりする。
ソレって嬉しいですか?

あなたの本来はソレなんですか。
あなたの本性はどれなんですか。

見えてるものですか。
見えてる人ですか。

例えばあなたの怒ったところを見て、誰か一人に''気づかせてくれてあり

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プレゼント

プレゼント

12月22日、荻窪の道路を歩いていると目の前に6歳くらいの息子とその母親が歩いていた。
息子はステップを踏むようにして母親の顔を笑顔で見つめていた。母親はしっかりと息子の手を握り逞しく歩いていた。息子は飴玉のような目をして母親にこう云った。
『お母さん、もうすぐクリスマスだね!』
母親はややオーバーな反応で応えた。
『お母さん、ぼくクリスマス大好きなんだ!だってね、サンタさん来てくれるでしょ?今年

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年の瀬の感謝状

年の瀬の感謝状

今年も息を吸っていたらもう終わってしまうのですね。色々なことがありました。
比率にすると悲しいことも嬉しいことも半々だった一年です。
たかが一年ですが、色んな出会いと発見があって、今年も先ず、ギャラリー展示ができて協力してくれたり祝ってくれた仲間がいたこと。本当にありがとうございます。
リリースをして聴いてくれたリスナーの方ありがとうございます。
バンドを組めたこと、見つけてくれたメンバー本当にあ

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今有る義理と人情

今有る義理と人情

今年も息を吸っていたら過ぎて行った。
一年の半分以上が夏に感じられた。
汗ばむ首、電車の中はまるでレンジの中にでも入れられたのではないかと言う気持ち悪さを感じた。
いろんな出会いと別れがあった。
追いかけることもせず、追いかけられることも無かった。
只、決して無機質ではなく。寧ろ濃い一年であった。
今年ほど義理人情について考えることはあったであろうか。呪いなのか?

私には仲良くしていた友人がいた

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Ms.アラサー!

Ms.アラサー!

初めに言う。私はシンガーだ。
気づけば20代も半ばに差し掛かり、感情だけが置いて行きぼり。周りの同級生が今なにをしてるかなんて全くわからない。昔からどこか浮いていて一人だなと感じる事が多かった人生。
初恋の16の時はこの人と結婚したら〜なんて夢を見たり、思春期のストレスからアホみたいに寝て起きて、学校の門をくぐる度『私は将来ビジネスウーマンになる!』と決めて生きていて。実際学校ではそれなりにちゃん

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