青い朝

やわらかな自己肯定 朝はいつも青だった

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青い朝
5年前
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セーブしたくない今日へ

眠れない夜がつづいている。わけもわからないまま空が青くなる朝を何度も迎えているうちに、いつのまにか冷房のいらない季節になった。どうりで、猫が毛布にはいりたがるわ…

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3年前
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リピリピ荒井由実

ひさびさに音楽でグっときた。 天気雨 / 荒井由実 深夜ラジオで流れてきて、鳥肌立つくらい「うわ、いいな」と思っちゃったな。 なにがいいって、ピアノ。ピアノのライ…

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ひろいキッチンだけが夢だった

どうしても居場所が必要だった。実家は居ごこちがあまりよくなくって、自分だけの、自分のためのキッチンが欲しくてたまらなかった。 それで、いまの家に住みはじめたの…

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夏バテったって、

人間が生きるにはなんだかしんどい暑さになってきた。 いや、わたしが老いただけか。 小学生の時なんかは、もっとカラッとした暑さのなか走りまわっていたような気がする…

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4年前
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なんでもない夜に

べつになんてこったない、ありふれた夜だ。 だいだい色のテーブルライトだけが天井を照らしている。化粧を落とす気力無くそのままベッドに横たわっていて、足もとには猫。…

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4年前
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もう会う理由も無いですし、コピー・アンド・ペーストで済ませて

この曲を聴けばどうしたって、想わずにはいられない。 そんなの、誰にだってあると思うけれどわたしにはひとつだけ、もうずうっと忘れられずにカラダん中をうじうじ這いま…

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4年前
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夏休みみたいな生活、戻らなくちゃいけない日常

夏休みのなかにいるみたい。わたし21歳でもうまるきり学生ではないけれど、突然やってきた夏休みみたいな生活にすこし戸惑っていた。昨日今日でようやく身体が慣れてきたと…

青い朝
4年前
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冬がだめなことなんかもすっかりわすれてしまって。わすれるくらいに過ぎ去ってくれるほうがよっぽどいいです。あと少し、あと少しと言い聞かせたり、「よし」と気合いをいれなければいけない時もあるけれど。春のかるーい空気をはやくすいたい。

青い朝
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なにかをはじめることよりやめることのほうがよっぽど体力を使う、って前言ったけど。やはり人を好きになることよりもきらいになるほうが、わたしはすごくつかれる。これだけは譲れないってこと、ひとつくらいあってもいいと思う。じぶんの努力を無駄にしないためそれくらいはわがまま言わせてほしい。

青い朝
4年前
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うれしかったことだけをなるべくおもいだす、ともだちが、香水に気づいていいねいいねって言ってくれたこととか、好きなひとと一緒に生きてたときのこととか

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4年前
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令和の雪

2020ねん1がつ27にち よふけ 撮ったよ!雪の写真 こういうのなんか見たことあるなんだっけ、あれだ、サンゴの産卵 これはわたしのあんよですが。 なんでもない植物一生…

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じぶんの嫌いなところを好きになる必要は無いけれどそんなこと忘れるくらいには生きつづけていたい

20190826 ◯ 「じぶんの嫌いなところを好きになれるよう、日々正しく生きていきましょう」と、誰かが言ったような気がする。 じぶんの嫌いなところはあるだろうか。わた…

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何もかも憂鬱な夜に / 中村文則

2019/08/25 21:24 随所、いまの日本の死刑・裁判制度など、わたしが日々おもう違和感を、つよい意思によって代弁してくれるかのようで、前半は特にうなずきの連鎖が起きた…

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じぶんのなかの軸がブレそうだったので、すこしおやすみいただいてました。note酒場に向け、じわじわと準備できたらな〜〜と、ふわっと考えています。いまは仕事がんばりどきです、こっそり応援してほしい。

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【長編】夏の空気を吸い込むたびに(3)

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青い朝
4年前
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aoiasa / プロローグ

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僕らには、忘れられない夜がある。

今日をやり切れなかった夜
猫を撫でていた夜
必死で机に向かう夜
タクシーを走らせた夜
人生に絶望した夜
不安でどうしようもない夜
最終電車を蹴った夜
ソファで寝ていた夜
映画に救われた夜
考えても答えは出ない夜
風呂の湯が冷めた夜
意味もないのに呟く夜
コンビニへだらだら歩いた夜
小説を読みふけった夜
好きだった人との夜
誰にも言えないような夜

僕らには、忘れ

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セーブしたくない今日へ

セーブしたくない今日へ

眠れない夜がつづいている。わけもわからないまま空が青くなる朝を何度も迎えているうちに、いつのまにか冷房のいらない季節になった。どうりで、猫が毛布にはいりたがるわけだ。このアカウントの最後の更新は、6月。この3ヶ月、がらんどうに思える。それを言えば、年を明けてからだってそう。時間は確かにずんずんと進んでいるのに、ぽつんと暗いところに立ち尽くしているような、そんな日々だ。

ひさびさに、きもちが落ちに

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リピリピ荒井由実

ひさびさに音楽でグっときた。

天気雨 / 荒井由実

深夜ラジオで流れてきて、鳥肌立つくらい「うわ、いいな」と思っちゃったな。

なにがいいって、ピアノ。ピアノのライン良すぎてつらい。

荒井由実の曲は高校生のころに何度か弾き語りなどした思い出がある。映画「風立ちぬ」の影響で「ひこうき雲」にも一時期はまっていた。最近だと、掃除してるときとかに荒井由実オンリーのプレイリスト流したり。

絶対に聴い

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ひろいキッチンだけが夢だった

ひろいキッチンだけが夢だった



どうしても居場所が必要だった。実家は居ごこちがあまりよくなくって、自分だけの、自分のためのキッチンが欲しくてたまらなかった。

それで、いまの家に住みはじめたのが20歳。

誕生日を飛び越えたとたん、印鑑を押してお金を払えばなんでもできてしまった。成人式には出なかったけれど、成人であることをなにより実感した瞬間である。貯金していたお金をぜんぶはたいて家出した時、いまよりもっと自由だったと思う。

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夏バテったって、

夏バテったって、

人間が生きるにはなんだかしんどい暑さになってきた。
いや、わたしが老いただけか。

小学生の時なんかは、もっとカラッとした暑さのなか走りまわっていたような気がする。

カラカラと鳴る水筒から飲むポカリスエットが、あるいは帰り道に食らいつくガリガリ君ソーダ味が、なによりおいしかった気も、する。はたまた、氷と一緒に盛られた大量のそうめんなどは最高そのものであった。

今もおなじように味わえるだろうか。

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なんでもない夜に

なんでもない夜に

べつになんてこったない、ありふれた夜だ。

だいだい色のテーブルライトだけが天井を照らしている。化粧を落とす気力無くそのままベッドに横たわっていて、足もとには猫。

聞こえるのは、おもての車道をゆくトラックの音と、扇風機が風をゆらす音。それからやっぱり、ぷすーぷすーという猫のいびきも。

いつもどおりの夜である。

わたしは最近、なんでもない。ほんとうになんでもないのだ。

昔みたいにひどくたかぶ

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もう会う理由も無いですし、コピー・アンド・ペーストで済ませて

もう会う理由も無いですし、コピー・アンド・ペーストで済ませて

この曲を聴けばどうしたって、想わずにはいられない。

そんなの、誰にだってあると思うけれどわたしにはひとつだけ、もうずうっと忘れられずにカラダん中をうじうじ這いまわっているヤツがいる。非常にやっかいだ。

そう、ひとりだけね、もうずうっと忘れられないんだわ。

ああ、ああ、わかってらぁよ。自分のことは自分がいちばん。もう自分のきもちに嘘つくなよ、とおもって、わたしは最近アチチな恋愛をできずにいる。

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夏休みみたいな生活、戻らなくちゃいけない日常

夏休みみたいな生活、戻らなくちゃいけない日常

夏休みのなかにいるみたい。わたし21歳でもうまるきり学生ではないけれど、突然やってきた夏休みみたいな生活にすこし戸惑っていた。昨日今日でようやく身体が慣れてきたところ、です。

いやいやもちろんね、実際にはやらなくちゃあいけない仕事ってのはあるよ。それに家のことも自分でやらなくちゃ。だから当然、小学生の夏休みみたいにはいかないんだけど、それでもなんだか夏休み気分。

概念としての夏休み。

要因は

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冬がだめなことなんかもすっかりわすれてしまって。わすれるくらいに過ぎ去ってくれるほうがよっぽどいいです。あと少し、あと少しと言い聞かせたり、「よし」と気合いをいれなければいけない時もあるけれど。春のかるーい空気をはやくすいたい。

なにかをはじめることよりやめることのほうがよっぽど体力を使う、って前言ったけど。やはり人を好きになることよりもきらいになるほうが、わたしはすごくつかれる。これだけは譲れないってこと、ひとつくらいあってもいいと思う。じぶんの努力を無駄にしないためそれくらいはわがまま言わせてほしい。

うれしかったことだけをなるべくおもいだす、ともだちが、香水に気づいていいねいいねって言ってくれたこととか、好きなひとと一緒に生きてたときのこととか

令和の雪

令和の雪

2020ねん1がつ27にち よふけ

撮ったよ!雪の写真

こういうのなんか見たことあるなんだっけ、あれだ、サンゴの産卵

これはわたしのあんよですが。

なんでもない植物一生好き

先の尖った

革靴だねきっと

写真のことも、カメラのこともなにもわからないけど
お、いいなって思う写真とれるとうれしい

白いの全部オーブてことで

まとめ

また降って

aoiasa

じぶんの嫌いなところを好きになる必要は無いけれどそんなこと忘れるくらいには生きつづけていたい

じぶんの嫌いなところを好きになる必要は無いけれどそんなこと忘れるくらいには生きつづけていたい

20190826



「じぶんの嫌いなところを好きになれるよう、日々正しく生きていきましょう」と、誰かが言ったような気がする。

じぶんの嫌いなところはあるだろうか。わたしにはあるし、あなたにもある。愚問。生きていれば、誰だって。

何不自由なく見えるあの子にも、きらきらと輝いて生きているように見える大人にも、じぶんを嫌う部分はきっとあって、しかし、そうは見させないなにかがある。それはとても強

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何もかも憂鬱な夜に / 中村文則

何もかも憂鬱な夜に / 中村文則

2019/08/25 21:24

随所、いまの日本の死刑・裁判制度など、わたしが日々おもう違和感を、つよい意思によって代弁してくれるかのようで、前半は特にうなずきの連鎖が起きた。そしてまた、真下のノートのなかでは、わたしの感じていることがそのままかきうつされているみたいで、こわかった。わたしにも、真下のような気持ち悪さが、あると、認めなくてはいけないような気がした。しかし、わたしが真下のように死

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じぶんのなかの軸がブレそうだったので、すこしおやすみいただいてました。note酒場に向け、じわじわと準備できたらな〜〜と、ふわっと考えています。いまは仕事がんばりどきです、こっそり応援してほしい。

【長編】夏の空気を吸い込むたびに(3)

【長編】夏の空気を吸い込むたびに(3)

長編エッセイというか、気づけば私小説になってしまったけど、
これはこれで最後です。

袋とじのようなきもちで有料noteにしたのだけど、
モノ好きさんがちらほら読んでくださって、びっくりしました。

有料noteってアプリからだと購入できないみたいで、、、
お手間かかってしまうにもかかわらず、
みなさまこっそりのぞいてくださり、ありがとうございます。照れ

ようやく、夏も本番ですね。
蝉も鳴かぬ熱

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