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書き手のつぶやき。

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フリーランスのライター・ディレクターとしての話、教員としての話、子育ての話など、雑多なものいっぱい。
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宮崎県病院の産婦人科で出産(帝王切開)したよ【食事・個室・費用など。コロナ禍の宮崎県立宮崎病院の体験口コミ】

宮崎県病院の産婦人科で出産(帝王切開)したよ【食事・個室・費用など。コロナ禍の宮崎県立宮崎病院の体験口コミ】

宮崎市にある通称「県病院(正式名称・宮崎県立宮崎病院)」。
私は昨年(令和4年、2022年)、ここで帝王切開にて出産をしました。

出産の際、私は全然情報がなくて
「県病院で帝王切開するってどうなん?」
「病院の食事って? やっぱりマズイ・・・?」
「部屋は個室なの? トイレってついてる?シャワーは?」
などなど、気になることは山のようにあったので、いろいろ調べたのですが・・・

全っ然、口コミが

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私は、冬の北陸を愛してる。#未来に残したい風景

私は、冬の北陸を愛してる。#未来に残したい風景

あけましておめでとうございます。

今年は2年ぶりに、北陸で正月を迎えました。

いま住んでいるのは宮崎県。
雪とは無縁の、カーンと晴れたひなたの国。

北陸で生まれながら、宮崎で育った5歳の娘は、雪をほとんど見たことがない。

「えるさのくに、いくの?」

娘にとって、雪国は「アナと雪の女王」に出てくるようなファンタジーランドらしい。

「そうだね。雪と氷の国だね」

私は、生まれも育ちも富山県

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Contact form 7が送信できないと気づきダウングレードで対処した話【WP応急処置】

Contact form 7が送信できないと気づきダウングレードで対処した話【WP応急処置】

覚え書きです。
※本件で1時間ぐらいアレコレ試したので、その労力を思うと「これ書いておけば役に立つ人がいるかもしれない!」と思って書いておきます。

私はフリーランスなので、一応、自分のHPをつくってWeb上に置いてあります。

全然宣伝もしないし、更新も年一回ほどしかしないし、広告の仕事をやっておきながら後手後手のページです。

それが先日、問い合わせいただいた方から一言。

「Webから問い合

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【感想】藤本タツキ読み切り「ルックバック」が、いろいろ凄すぎる件(あらすじ&ネタバレあり)

【感想】藤本タツキ読み切り「ルックバック」が、いろいろ凄すぎる件(あらすじ&ネタバレあり)

起き抜けの朝に、ガツンと頭をぶん殴られた衝撃だった。

ジャンププラス(通称ジャンプラ、J+とも)に掲載された藤本タツキ先生の読み切り「ルックバック」。

藤本タツキ先生の作品は、「チェーンソーマン」も「ファイアパンチ」も、前に載ってた読み切り(「妹の姉」「目が覚めたら女の子になっていた病」とか)も読んだことがあった。
そして読むたび「いやもう鬼才とか奇才とか、そんな言葉じゃ足らんけど、そういう表

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ずっと、のび太になりたかった。眠るのがヘタな、あの頃の私へ。#眠れない夜に

ずっと、のび太になりたかった。眠るのがヘタな、あの頃の私へ。#眠れない夜に

私は、とても寝付きが悪い。

「眠るのがヘタ」とでも言うべきか。

最初の自覚は、3歳までさかのぼる。

***

3歳の頃、私は保育園に通っていた。
2~3歳は、年少少クラスにあたる。「あかぐみ」さんと呼ばれていて、平屋建ての保育園の中で一番端のクラスだった。

そしてどこの保育園でもあるように、毎日「おひるねのじかん」があった。

「さあ、おひるねしますよ~」

お昼寝の時間になると、広いスペ

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ペンギン・ハイウェイ感想。アオヤマくんと、息子(小4)の出会い。【小説・森見登美彦・ちょっとネタバレ】

ペンギン・ハイウェイ感想。アオヤマくんと、息子(小4)の出会い。【小説・森見登美彦・ちょっとネタバレ】

春になると、外で本が読みたくなる。

秋はひなたで。冬はこたつで。夏は立ち読みがしたくなる。

つまるところ年中本が読みたいわけだが、先日、森見登美彦の小説『ペンギン・ハイウェイ』を読んだ。

【はじめに】「ペンギン・ハイウェイ」は映画化してるらしいですが、一切アニメは見ていません(純粋に小説の感想です)帯で知ったのだが、これ、映画化(アニメ化)している作品らしい。
確かに、これを映像化したら美し

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【面白かった】「俺の家の話」第4話、能を稽古した人間から見た感想

【面白かった】「俺の家の話」第4話、能を稽古した人間から見た感想

最近やってる、長瀬智也主演・宮藤官九郎のドラマ「俺の家の話」。

これ、「主人公の家系が能の宗家・・・!」ってことで、能楽界隈でもザワついているとかいないとか。

能なんて、大半の方にとっては縁遠い世界でしょう。ええ、私もそうでした。大学時代に、宝生流の能楽部にうっかり入部してしまうまでは・・・。
今では稽古もお休みしておりますが(あくまでも「お休み」のつもり。あと30年もしたら再開してると思う)

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宮崎では珍しいフリーのディレクター&ライターです。ご相談はお気軽にどうぞ【Bran-Co】

宮崎では珍しいフリーのディレクター&ライターです。ご相談はお気軽にどうぞ【Bran-Co】

こんにちは。ひろいひろいnote世界の中、このページを開いてくださりありがとうございます。

私は、「Bran-Co(ブランコ)」という屋号でフリーランスをしている、ディレクター兼コピーライターがメインのクリエイターです。

★Webサイトはこちら

このページでは、普段の仕事内容についてお話ししたいと思います。

◆「Bran-Co」って?:ブランドコーディネーターの略Bran-Coは、企業や商

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【感想メモ】能楽公演2020狂言「茸」能「道成寺」を見た話。(NHK放送)

【感想メモ】能楽公演2020狂言「茸」能「道成寺」を見た話。(NHK放送)

2020年の夏に行われた、新型コロナウイルス終息祈願の舞台「能楽公演2020」の放送がNHKであった。
演目は、狂言が和泉流・野村萬斎の『茸』、能が宝生流・宗家の『道成寺』だという。

京都にいた頃、私はトータル10年ぐらい能の稽古をしていた。
萬斎さんや宗家には、舞台でお会いしたことが何度かある。

特に私自身が宝生流で、宗家と実はほぼ同世代ということもあり、「宗家・・・!なんかすごい・・・!」

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能『桜川』(←宝生流謡曲)を子どもの前で謡ったら起きた、とある奇跡。

能『桜川』(←宝生流謡曲)を子どもの前で謡ったら起きた、とある奇跡。

このたび、数年住んだアパートを引き払うことになった。

荷物を整理してたら、出るわ出るわ、宝生流の謡本。

かつて京都で暮らしていた時代(学生~社会人)、主人も私も宝生流の仕舞と謡の稽古をしていたので、それぞれ2冊分の謡本が保管されている。
(ついでに紋付袴や舞扇も何本かある)

宮崎に引っ越してからというもの、稽古する環境も時間も金銭的余裕もなため全然謡っていなかった。

でも、主人とは「『桜川

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過去の私を、超えられなくても。

過去の私を、超えられなくても。

押し入れの掃除をしていたら、昔つらつら書いていたノートが出てきた。

それは高校から大学にかけて使っていたもので、日記だったり、エッセイだったり、小説だったり、ただの散文だったりする、ただ「書きたいと思ったことを書く」だけのノートである。
今ではパソコンを使っているが、昔はシャープペンシルでびっしり書く方が好きで、ただただ熱心にノートに向かっていた。
最近めっきりしていなかったので、懐かしくてパラ

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トイストーリー的な4歳娘の「To infinity...and beyond!(無限の彼方へ!)」

トイストーリー的な4歳娘の「To infinity...and beyond!(無限の彼方へ!)」

「おかあさん、ろけっとにのろう」

4歳の娘が生み出す世界は、いつも唐突だ。

「ロケット?」
「こっち、こっち」

通称「ふとんのへや」と呼ばれている、その名そのまま布団が敷いてある部屋に連れて行かれる。

「はーい、ろけっとはっしゃしますー。はいってくださーい」

娘が羽毛布団に潜り込み、手の先だけぴこぴこ出して私を誘う。枕元には、ノベルティでもらったキーホルダーと、洗濯ばさみと、クレーンで取

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「お前は小説家になれない」

「お前は小説家になれない」

今、宮本輝のエッセイ「二十歳の火影」を読んでいる。

こどもたちが休校のさなか、私は「よし、本を10冊読もう」と決め、とりあえず近くの本屋で目についた本10冊を大人買いしてきた。そのうちの一冊が「二十歳の火影」である。

なぜこれを選んだかというと、ぱらぱらとめくったときに「私と富山」という章が目に入ったからだ。

幼少期、宮本輝氏が富山に住んでいたことは何となく知っていたが、彼の目から見て富山は

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じぶんですすむ、という実感。

じぶんですすむ、という実感。

8歳の息子に、新しい自転車を購入した。

幼稚園から使っていた青い自転車は、もうサドルは禿げてハンドルは錆びて、ずいぶん使い倒した風貌をしている。
けれど我が家では、それはそのまま4歳の娘が使う運命にある。

自転車屋で会計をしながら、そばにいる娘に

「今度は自転車の練習してみようねぇ」

と言うと、娘は満面の笑みで

「うん! あのね、ぴんくの、ぷりんせすのじてんしゃがいい!」

と答えた。

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