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#29 給食の放送で「面白い話」がバズった理由
本校の給食事情はコロナの影響を受けて一変しました。ラッパーのANARCHYは、「たくさんの仲間とテーブルを囲むのが理想だな」というリリックを書いていますが、全く同感です。ごはんはみんなで談笑しながら楽しく食べたい。給食が苦行になったら、片翼をもがれたに等しい。しかし、新型コロナウイルス感染症防止のため、本校では、①給食はみんなで前を向いて食べる②食事中は会話をしないという2点のルールが設けられま
もっとみる#146 夜空の帳(とばり)から言語について考える
日本語は奥深いなあと思う。先日何気なくApple musicで曲を流していたら、森山直太朗の「夜空の帳にあの星屑が 流れて落ちて消える日その刹那に あの日の夢や願いが叶いますように」という歌詞に衝撃を受けた。夜空の帳、とばりである。容易にイメージできない言葉、ディープインパクトである。深い衝撃をすぐに横文字に直してしまう自分に、今現在、辟易している。
「夜の帳がおりる」という意味は、夜になって暗
#137 桃太郎電鉄教育版をプレイさせた結果
クラスにゲーマーの友達がいた。放課後は彼の家に集合して、日々ゲームに興じる我々。その日のゲームは桃鉄であった。トップを独走するのはE君。総資産はみるみるうちに十億を突破。そんなE君に悲劇が。貧乏神が取り憑いた瞬間、あっという間に借金をこさえたE君は、「こんなゲームやってられるかあああ!」、と泣きながら家を飛び出して、その日はもう戻ってくることはなかった。小学生ながら、悲喜交々を感じた一日。
そん
#132 東京が教えてくれたこと
東京に来ている。東京学芸大学附属世田谷小学校の研究発表に参加するためだ。私はヒップホップ研究所というラボを参観する。ジャパニーズヒップホップ黎明期と中学時代がシンクロした私にとって、ドンピシャなラボである。担当教員に、「私は人間発電所を聴いて多感な中学時代を過ごしたんです!」とマニアックな話で突撃したいと目論んでいる。
心は踊っているが、実は、足取りは重い。勤務校でちょっと重めの案件があり、来週