記事一覧
【短編小説】学園の事件簿
第1話 秘密のペンダント
あらすじ
仙台の私立高校で、女子高生の首にかけていたペンダントを別の女子高生が自分ものだといい、口論となった。指導教員と担任が謎解きを進めると、同じペンダントが二つあり、二人の生徒の誕生時の秘話が明らかとなった。
https://note.
【短編小説】しなさだめ
今日も雨が降っている。この頃の梅雨時の雨は、昔みたいにしとしととは降ったことがない。いつも土砂降りで、雨水が側溝を流れ下り、近くの小川がすぐにあふれかえって、辺り一面を水浸しにしてしまう。
「全く、良く降るな―」
丸岡生命保険会社の独身寮の一室で、瀬山和良は、恨めしそうに雨しずくが飛び交う暗い空を見上げて、面長な顔に憂いを漂わせた。今日は日曜のため仕事は休みだが、営業マンの和良にとっては、
風の吹くまま、気の向くままに 6 (飛ぶ教室74「10編の超短編」から)
昨年7月発行の児童文学雑誌『飛ぶ教室74号』(光村図書出版)に掲載の超短編を読みました。10篇ともそれぞれ味わいがあり、大変参考になり、創作するためのヒントを得たような気がしました。
私なりの考えですが、物語を書くためには、まずは作者が何を表現したいかがあると思います。それは哲学的なものから通俗、娯楽的なものまで多種多様ですが、主題がが決まれば、あとは表現の仕方が大事です。物語の構成を考え、
風の吹くまま、気の向くままに 3 (伊藤左千夫『野菊の墓』から)
歌人でもあり小説家でもある伊藤左千夫の処女作『野菊の墓』を読んだことがあります。この小説は、十五歳の少年、斎藤政夫と十七歳の従姉、戸村民子の幼い二人の淡く悲しい、そして美しい恋物語ですが、大人たちの無理解により悲恋に終わります。
作者の伊藤左千夫は、1864年(元治元)の生まれで、1913年(大正2)49歳
で亡くなりました。私たちが生まれてもいない、はるかな昔の物語です。それでも時代を超えて胸
未知の国への門をたたく
初めて投稿します。まるで未知の国の門から入るようにわくわくしています。肩肘の張らないようにリラックスして臨むつもりです。楽しみながら文章を書きたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
何を書こうかと色々考えましたが、なかなか思いつきません。クリエイターとして、最初から創作小説をとも考えましたが、とてもとてもそんな勇気も出てきません。
日常生活の些事をとも考えたりしましたが、